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インプラントかブリッジか

2020年6月2日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療の最もな利点としては、隣接する歯を削る必要がなかったり、隣接する歯の歯周病への影響を小さくするなど、残存する歯に対する予防的観点が最も優れていることが利点だと考えています。

よく噛めるというのは、よく噛めますけど、噛むことがアウトカムならば義歯でもブリッジでもどちらでもしっかり噛もうとすれば噛めます。

ただ義歯やブリッジというのは単独では維持できないため、周りの粘膜や残っている歯を使用しなくてはいけません。

その負担や、プラークなどの汚れが付着することで結果歯が悪くなることだってあります。

しかし、インプラント治療は一部の場合を除いて保険適応外の治療となります。

そのため、比較的高額医療。
保険との比較を金額で比べると、高額医療となるのですがそもそも保険との比較対象にするべきではないと上記で申したように考えます。

今回のケース。悩んで母親と相談に来られた方は17歳の高校生。

永久歯が先天的に欠如しており、先月他院で乳歯を抜歯しその後の補綴処置の相談で当院受診。

両隣在歯は健全な歯であり全く治療もしていない、する必要もない綺麗な歯。

よく見ると右下も同様に乳歯が残存している状態です。

本来であれば、インプラント治療が理想的だと考えられますが、高校生であり年齢は17歳。

インプラント治療は一般的には20歳以降に実施すべきだと学会ベースでも議論になります。特に骨の成長期にインプラント治療をするのはどうかと。

ただ骨の成長期は遅くても18歳には終了するという論文も多いので、19歳からインプラントや、16歳以降であればインプラント治療されているクリニックもあるので明確ではありません。

当院では20歳以降という決まりを作っています。
そのため、現在17歳の彼はインプラント治療を希望したとしても3年間丸々空いてしまいます。

その期間何もしていないと、歯の移動が起きてしまうのが明白です。

20歳にインプラント治療を行うとしてそれまでブリッジをしておくというのもインプラントの最大の利点である、両隣在歯の影響を無視することになるのでナンセンス。

よって、治療計画は
①ブリッジを作る
②インプラントを20歳以降に行うのであれば、リテーナーを使用する。

このような提案となりました。

それぞれのメリットデメリットを伝えた上で、将来インプラントにしたいという希望。

歯の移動が起きないようしっかりと保定しておく必要があります。

このように、すぐインプラント治療ができなくても将来の予定をしっかり立てておくことで事前準備を行うことができ、時期を迎えた時にベストな環境でできる可能性があります。

欠損して放置が色々といけません。

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