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インプラント周囲炎

2020年6月30日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

先日歯周病の進行についてのお話をしました。

インプラントは歯と同様にインプラントも適切な治療やケアを行わないとインプラント周囲炎と呼ばれる、インプラントの歯周病になることがあります。

また適切にインプラント治療を行っていても、歯周病が管理できていないためにインプラントがうまく定着しない場合もあります。

インプラントが脱落する要因は、様々ありますが大きな要因としては歯周病などによる細菌感染が主となります。

以前インプラントした部位が噛むと違和感があると訴えて来院された患者様。

動揺を軽度に認め、歯肉からは軽度の排膿を認めました。
初診検査したのち、同意を得てCT撮影を行いました。

このように遠心は骨結合ができていない状態がわかります。

本来は、インプラントと骨は隙間なく骨結合されるべきですがこのように一層の隙間が介在してしまっています。

3D像ではほぼ浮いてきているような所見です。

このような状態までいくとインプラントの保存が不可能になります。

インプラントの部位の骨吸収が上部の方僅かな部分に限局される場合は、歯肉を開けて感染源をよく掻爬(取り除く)し、インプラント表面をレーザーなどで洗浄したのち必要に応じて骨造成などを行うことで、治癒を得られますがここまで骨吸収が進行していると、保存は困難となります。

インプラント周囲炎は一度感染が起きると早期に対処しなければ進行が止められない傾向が強いと言われています。

今回のこのケースにおいても、感染はインプラントの先端まで及んでいることがCTにて確認できるためこれ以上の骨との結合は不可能だと判断しインプラントを撤去しました。

その後、歯周病の治療をきちんと行いインプラントを再度埋入している状態です。

現在はインプラント後の骨との結合を待つ期間です。
最終補綴までいきましたらまたご報告致します。

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