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インプラントオーバーデンチャー

2020年7月2日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

歯を多数歯にわたり欠損した場合の選択肢として、義歯治療があります。

義歯は、主に歯牙支持と粘膜支持の2つで口腔内で安定するようになっています。

そのため、必ず覆うべき粘膜の場所というところが存在し、そこをしっかりと覆っていないと、義歯の転覆などにつながってしまうことがあります。

粘膜を覆うということはそれだけ口腔内への異物感は強くなります。

上がほぼ総義歯の方は、口蓋全体を覆わないと、義歯が食事や会話中に外れることが非常に多くあります。

しかし、嘔吐反射がある方や、どうしても違和感が強い方は義歯を小さく仕上げるのですが、適合不良になりやすい傾向にあります。

そこでインプラントオーバーデンチャー。
インプラントを数本入れることにより、固定源となり義歯を小さく設計することができるほか外れにくい利点があります。

極小の義歯を使用中の患者さま。
嘔吐反射があり、大きくすると気持ち悪くなってしまうためかなり小さくしているためブカブカしてしまう義歯となっています。

インプラントを利用したインプラントオーバーデンチャーにて治療を行うことに。

右上のインプラントは、過去に他院でインプラントを行っていますが使用されず眠っている状態。これを使えば義歯は安定してきそうです。

前歯に骨がギリギリ認めるところにインプラントを埋入。

最終形態はこれぐらいの設計を検討しています。

本来であればこれぐらいの外形になるのが一般的な義歯。

インプラントがあることで設計をここまで小さくすることができます。

インプラントの本数を増やせば、まだ小さくすることもできますし、場合によっては、義歯の床という部分が必要なくなるかもしれませんが、骨の状態などを考慮する必要があります。

今回のケースも、今の状態では1本が限界でした。

インプラントオーバーデンチャーの欠点は、義歯が破折するリスクが高いこと。

適切な咬合の付与と、素材をしっかりとしなければインプラントを支点として破折するリスクが高いです。

義歯を小さくしているため、咬合が極端に強い場合は、素材から考えないといけません。

ご興味のある方は、ご相談ください。

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