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狭い場所へのインプラント埋入
2020年12月11日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラントを行うためには様々な条件が必要となってきます。
・骨質
・骨幅
・骨量
・上顎洞や、神経までの距離
・全身疾患の状態
今回、インプラントを希望された患者さま。
前歯部においてスペースロスのため通常のインプラントの径だと両隣接の根に影響が出る可能性があることが事前分析にて分かりました。
そのため、通常使用するインプラントより細いインプラントで対応することとしました。
インプラント治療において、インプラントの径は様々あり今回のケースのような、前歯などのスペースがない部位に関しては「ナロータイプ」と呼ばれる狭窄した場所で可能なインプラントを選択することがあります。
本来は、骨幅がない場合残存している歯に影響が出ないように矯正を行ったりすることがあるのですが、このナロータイプを使用することができれば骨造成や矯正を行う必要がなくインプラントが可能となります。
全ての部位でナロータイプが適応されるわけではありません。
当然ながら大臼歯部位などの大きな負荷がかかる部位に対しては、ナロータイプは破折してしまうリスクがあるため禁忌となります。
しかしこのような側切歯対象部位など、咬合関係において大きな負担をかけなくても良い場所に対しては非常に有効な手段と言えます。
上の側切歯は先天的に欠損している場合や、矮小歯といって小さい歯となっている場合もあります。
矮小歯の場合は歯根も短いことも多く、動揺して抜歯となるケースもあります。
また矮小歯は、その名の通り小さいため抜けてしまった後はスペースがロスしてしまっていることが多い傾向にあります。
そのような場合は、今回の「ナロータイプ」のインプラントが最適となります。
今回は3.0mmの径で13mmのインプラントを埋入。
オペ時間は20分弱で埋入まで終了となりました。
インプラントといっても色々とあります。サイズもタイプも様々です。
その時の状態や環境に合わせた埋入が求められます。
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