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フラップレスインプラントとフラップしてのインプラント
2021年2月3日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
当院のインプラント治療において特徴なのが、フラップレス(歯肉切開なし)で行うことが多いことです。
以前はフラップレスではなく完全フラップ(歯肉切開)で行うことが多かったのですが、デジタル化の進歩とサージカルガイドの適合性、再現性の向上により骨形態が複雑でない環境下においては、フラップレスで行うことが多くなりました。
フラップレスで行うインプラント治療の最大メリットは侵襲性の少ないことが言えます。
侵襲性が少ないということは、シンプルに術後身体が楽です。
腫れにくく、痛みも出現しにくい。
インプラントを検討している方で、腫れたり痛みが出るのが心配という方が非常に多いですが、フラップレスの場合はほとんど腫れることがありません。
切開の仕方によって、腫脹する範囲も変わってくることがあります。
切開せずにどのようにインプラントをするかというと、サージカルガイドを装着した状態でアクセスホールから「ティッシュパンチ」と呼ばれるドリルでインプラントを行う部位のみの歯肉にホールを開けます。
簡単に言うと穴あけパンチみたいなものですね。
当然麻酔して行います。
そして、その部位から骨に対してインプラントを入れるためのホール形成を行っていきます。
最終的にインプラント体であるフィクスチャーを埋入したあとは1回法であればパンチで開けた部位からキャップが出るように専用のキャップを装着するか、2回法の場合は歯肉の下にくるキャップを装着するかとします。
2回法の場合も縫合することはほとんどなく自然に歯肉により封鎖されていきます。
フラップレスのインプラント治療を始めてから、ほとんどの方で術後の痛みや腫脹はなく経過しています。
しかし、フラップレスインプラントにも欠点があります。
それは盲目的な治療となると言うことです。
従来のインプラント治療は切開して行うため、侵襲性が高く疼痛や腫脹リスクがありますが、骨の状態を直視して行うことができるため骨の形態や状態、インプラント埋入後の位置などを直視して評価することができます。安全性がある意味確立されています。
フラップレスインプラントは上記のことが直視ではできません。
しかしそもそもフラップレスインプラント治療はデジタル化の進歩に確立されてきた治療であるため、CT所見などのデジタル情報の正確さを活かしてることから直視しなくても再現できると言うのが最大の利点です。そのため安全性に変わりはありません。
私は過去全て切開して開けてのインプラント治療をしていたため、フラップレスのインプラント時に想定より骨の状態が不安だと感じた時は患者さんに説明して、フラップして行うことがあります。
術式はあくまで数多く持っておいた方がよく、フラップしてのインプラント、フラップしないインプラント。両方で対応できるのがベストだと思います。
これはフラップなしでインプラント。
腫脹、疼痛が絶対嫌と言う希望でした。絶対はないと伝えましたが、結果腫脹や激しい痛みはなく鎮痛剤も1回で済んだようです。
当院ではフラップレスでのインプラント治療を採用していますが、必要に応じて切開することもあります。
よく歯科医師と相談して治療を受けるようにしていきましょう。
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