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狭いスペースへのナローインプラントという選択

2021年2月5日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯列不正により歯のスペースが狭くなることがあります。

 

そもそも歯列不正になるということは、スペースがないために起きることでして・・・

 

そして、歯列不正が起きている部位が欠損した場合にその欠損に対してどのような処置が適切になるかを考えなくてはいけません。
今回のケース。
前歯を欠損してしまった患者様。

 

元々スペースが狭くやや後ろに位置していましたが、歯根破折にて抜歯。
抜歯後の欠損に対してはインプラントを希望されました。

 

通常のインプラントで一度設計してみると

 

 

このように幅が狭く、また骨幅もあまりないためインプラントの方が大きく骨から出てしまいます。

 

このような時は、径が細いインプラントを選択しなくてはいけません。

 

インプラント治療指針が存在しており、インプラントと天然の歯との距離は1.5mm-2.0mmは開けなければいけません。

 

ちなみにインプラントとインプラントを連続して埋入する場合の距離は3mm以上求められます。

 

そこでナローインプラント。
今回は径が3.0mm長さが13mmのインプラントを選択。

 

奥歯などは通常5.0mmなどの径のインプラントを使用しますが、前歯は垂直的な咬合関係がないこともありナローインプラントが適応されます。

 

術前写真。かなり狭いですね。

 

ナローインプラントにて両隣接歯と2mmずつ開けて埋入することができました。

 

インプラントの埋入位置はとても大切です。
最終的な被せ物を考えて、埋入位置を決めることが求められます。

 

例えば、かなり天然歯に近い位置に埋入してしまうことで、被せ物の立ち上がりが被ってしまったり、清掃性が悪くなる可能性があります。

 

しっかりと部位に適したインプラントを選択する必要があるなと感じた一例でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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