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細すぎるインプラント治療

2021年8月5日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

過去行ったインプラント部位の違和感を訴えて来院された患者様。

 

転勤してくる前に行ったインプラントであり、何回か腫脹したりしたいた様子。

 

 

 

左下のインプラントブリッジ。
明らかに細いインプラントが入っているのがわかります。

 

 

 

隣の歯は小臼歯ですがそれより細い状態。

 

細いインプラントは通称ナローインプラントと言われており、当院でも使用する場合があります。
ナローインプラントを使用するケースとしては

 

・レギュラーサイズのインプラントスペースがない状態
・骨造成などの処置ができなく、あるスペースにインプラントを入れる必要がある場合
・最終補綴物のサイズが小さい場合

 

上記のような場合でナロータイプを選択します。
特に多いのが前歯。骨が薄くスペースも少ないため上記に当てはまる場合は選択します。
小臼歯部においても連結を前提で作成することがあります。

 

しかし大臼歯部や、大臼歯部にかかるブリッジのケースは基本的には適応対象外となっていきます。

 

インプラント部にかかる大臼歯部の咬合力はとても強く、ナローインプラントではアバットメントの接合部が耐えきれずに破折してしまうリスクがあります。

 

また大臼歯部の補綴の大きさとナローインプラントのサイズが違いすぎるためそのギャップに細菌が付着しやすくインプラント周囲炎のリスクが高まります。

 

今回のケースもう一度見てみると・・・

 

 

 

ブリッジケースですがかなり細いインプラントが埋入されています。

 

補綴物とのギャップも大きくインプラント周囲炎を発症している可能性が高いことがわかります。

 

臼歯部、特にブリッジケースにおいては最低でも径が4mm以上は必須かなと思います。

 

インプラントを入れて噛めるようになっても長期的な安定が伴っていなければ、やり直しや炎症を惹起してしまう可能性が高まります。
何事も診査診断が全てです。
事前にしっかりと歯科医師と相談して決めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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