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インプラントの埋入位置の重要性

2021年8月27日


こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療には2つの考え方があります。

・補綴主導型のインプラント治療

・外科主導型のインプラント治療

現在は両方をミックスした形が最も良いと言われています。


このインプラントですがどこに問題点があると思いますか?

埋入位置が後方すぎる傾向にあります。

補綴が手前の残存している歯と距離がありますので長くなってしまう設計になり、咬合バランスが悪くなってしまってしまいます。

本来であればインプラントと天然歯の距離は1.5mmとる必要がありますが、この場合は取りすぎですね。

このような補綴設計の場合、問題点としては補綴物が外れてきます。

咬合負担が手前の方にありますので、その直下にはインプラントが存在していないため咬合のたび回転する負荷がかかるため外れやすいんですね。

実際外れたのが主訴でした。

数十年前に都内のクリニックで行っているインプラントとのこと。

なぜこのように後ろに埋入されてしまったかは定かではありませんが、考えられる要因としては

・抜歯したばかりで骨が弱かったため比較的骨がある後ろに入れた

・フリーハンドで埋入して後ろに埋入してしまった

このどちらかだと思います。

骨が弱く後ろに埋入したというのはまさに外科主導型のインプラント治療の考え方です。インプラントを埋入するということが最大のポイントとなり、補綴物はその後考えるというスタンスです。

フリーハンドで後ろに埋入してしまった、一番後ろのインプラント埋入は実は難易度が高く、ガイドする歯がないため方向を注意しながら行わないと傾斜してしまったり後ろに入れてしまったりします。

現在はサージカルガイドなどで適正な位置に確実に埋入することが可能となっております。

現在は、設計の段階から補綴物や咬合を考えてそこからどの位置にインプラントがあれば長期的に良いかを考え実行するようにしているため、そこに骨がなければ作るようにしたり、別の選択肢を考えるようにしています。






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