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切開しないインプラント治療と切開するインプラント治療

2021年10月5日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

切開しないインプラントオペと切開を行うインプラントオペ。

インプラントの術式も様々あります。
当院では両方に対応しており、状態によって使い分けています。

基本的に切開しないノンフラップオペの場合は、骨幅がしっかりと存在し骨の状態も良好な場合。

骨幅が狭く、インプラントが穿孔するリスクなどが高い、骨造成が必要なケースに関して切開しないノンフラップオペを行うのは非常に危険です。

切開しないノンフラップオペの場合の最大の利点は、術後ほとんど腫れないこと。

腫脹する原因は、切開などにより血流が遮断されることで血液が停留することで腫脹してきます。

切開しないことで、血流が遮断されないため術後腫脹するリスクが低く当然痛みが出現することもあまりありません。

縫合することもないため抜糸することもなく患者さんはとても楽なオペとなります。
時間も早いですね。

しかし欠点としては盲目的な治療となるため、骨の状態が不安定である場合はリスクを伴います。

外科的なリスクとして、骨の幅が狭かったり弱い状態の時は、インプラントが骨から穿孔してしまったり、インプラントが完全に埋まらない状態になったりなどする可能性があり、そのような時もそれがわからずオペを終了してしまうリスクがあります。

切開していれば直視して骨の状態や埋入したインプラントの状態を確認することができますが、切開していない場合は、直接確認できないため事前の設計した状態やガイドに委ねられます。

近年CTの精度や口腔内スキャナーの情報精度が上昇したためほとんど狂いはありませんが、全てのケースをノンフラップで行うのはまだ危険です。

必要に応じてしっかり切開を行い、骨の状態を確認しながら行うことがインプラントの長期的安定にとって良いこととなります。




コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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