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骨幅が狭いケースのインプラント治療

2022年1月14日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラントを埋入する上で、受容側である骨の状態をというのが非常に大切となります。
 
具体的には、
・骨質
・骨量
・骨幅
 
この3点が骨の状態においては重要な項目となり、その診査を行うためにもCT撮影は必須となります。

 

今回欠損部にインプラントを希望された方。
CT撮影を行い事前プランニングを行ってみると、明らかに骨幅が足りない状態でした。
 

 

 
骨吸収は主に頬側より発生していきます。
感染が強いケースにおいては吸収が激しくかなり骨幅を狭くしてしまいます。
 
1枚目の写真をみてわかるようにかなり狭くなってしまっておりインプラントの幅がありません。

 

現代のインプラント治療において、ナローサイズのインプラントと言って細いインプラントが存在するのですが、前歯などの咬合負担が低いケースに使用することが多く、臼歯部に使用することはほとんどありません。
 
臼歯部は体重の2倍以上の力がかかるため細いインプラントを使用するとインプラントの破折リスクが高くなります。また清掃性も悪くなり、インプラント周囲炎のリスクも高まります。
 
そのため今回のケースは、骨造成を行うことが必須となります。

 

頬側に骨造成が必要になるため、一部ブロック骨を使用する必要があります。

 

骨造成にて対応していくか、ブリッジで治療するか。
患者様があとは選択していく形となります。
 
事前にCT撮影を行い状態を把握することはとても大切です。

 

一昔前までは、CTなしでインプラント治療を行ったりしているクリニックもありましたが現在はそれはないと思います。確実に画像診査を行なって行うようにしていきましょう。
 
 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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