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クレスタルアプローチテクニックのサイナスリフト

2022年10月5日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

先日のブログでも紹介したように上顎の臼歯部のインプラントにおいては高頻度で上顎洞を挙上させる必要のあるサイナスリフトが必要になることが多いです。

サイナスリフトには2つの方法が存在します。
一つ目はラテラルウインドウテクニック。
ラテラルウインドウテクニックとは、その名の通り上顎洞側壁を一部削り窓開けを実行。窓開けし上顎洞粘膜を露出した上で挙上させる方法です。
ラテラルウインドウテクニックの特徴は広範囲に明示しながら上顎洞を挙上することができるほか、万が一上顎洞粘膜が裂開してもリカバリーしやすいのが特徴です。
デメリットとしては侵襲性の高さ。
術後1週間は大きく腫脹し、治療側の目の下まで腫脹することもしばしあります。

二つ目はクレスタルウインドウテクニック。
インプラント学会名称ではソケットリフトとも呼ばれますが、クレスタルウインドウテクニックは明視下で実行できるので狭義ではソケットリフトと異なります。
インプラント形成ホール側から挙上できるため、側方などの余分な骨は削る必要がないミニマムな侵襲でのサイナスリフトが実現可能です。
デメリットとしては、上顎洞の形態により適応が限られることや、広範囲挙上させたい時などはクレスタルアプローチでは不十分な場合があります。
そのため埋入が1-2本程度であれば対応が可能という形となってきます。

今回クレスタルアプローチテクニックで対応したサイナスリフトケース。
埋入も同時に行いました。埋入は8.5mmのインプラントを埋入し初期固定は良好。サイナスリフト時に使用した骨は、バイオオスとCGFの混合となります。CGFが治癒促進に抜群ですね。

上顎臼歯部のインプラント治療も積極的に行っていますので気になる方はご連絡ください。

 
 
 
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