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下歯槽神経までの距離が近いインプラント

2022年10月31日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

下顎のインプラントを埋入する上で下歯槽神経までの距離をしっかりと確保することは重要です。
下顎骨の下には、下歯槽神経と呼ばれる知覚に関連する神経が走行しており、臼歯部にかけて最も近接していきます。
親知らずの抜歯においても抜歯後の下歯槽神経麻痺はよくフューチャーされます。

下顎臼歯部に2本埋入予定の事前設計。
臼歯部の骨の高さが相対的に少なく、下歯槽神経までの距離が短くなっています。
当院では下歯槽神経までの距離を安全域として2mmインプラントから離すようにしています。
2mm以下であると、下歯槽神経に当たっていなくても埋入時の骨伝導により一時的に麻痺が出現したりする場合があります。

今回も結構ギリギリ。
それでも上は骨造成をしていく必要があります。
昔はCTを活用せずにインプラントをしていた時期があると言います。私がインプラントの臨床を始めてからはCTが当たり前となっていたため診査診断には欠かせないですが、昔の二次元でのレントゲンのみでインプラントをしていた時代はかなりリスキーだったんだなとこのようなケースを見て感じます。

歯科領域でCTを活用することは非常に有用です。
インプラント治療にしてもCTを活用して診査診断しています。

 
 
 
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