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前歯の骨は狭窄していることがほとんど

2023年1月13日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラントを埋入する上で大切な骨。
骨がないと当然インプラントを安定させることはできないため、骨がなければ事前に作るなどの処置が必要となります。
骨は垂直的、水平的両方で一定のレベルがなければなりません。

臼歯部いわゆる奥歯においては、水平的な幅は十分あるが垂直的な骨欠損、骨不足というケースが多くあります。
臼歯部における垂直的骨欠損により、上顎であれば上顎洞に近接しますし、下顎であれば下歯槽神経に近接してしまいます。

一方前歯においては、垂直的には骨があるけれども水平的に骨欠損していることが多い傾向です。
前歯の骨は歯根が当然ながら細いため、薄くエッジが立つと言いますか先細りの骨となっています。
細い骨に埋入する際は、骨の幅ピッタリに埋入してしまうと一部埋入後に骨吸収が起きるので最終補綴時に審美的に悪いという形になることがあります。
そのため、前歯の埋入際はできるだけ唇側は1.5mmほど距離をとって埋入することが望ましいと言われています。

かなり狭窄していた前歯部へ埋入。
狭窄している骨に対しての埋入の考え方として

・骨造成
・口蓋側埋入
・ナローインプラントの使用

大きく三つ考えられます。
骨造成すれば、確実に骨が得られますので有効ですが期間がかかります。
口蓋側埋入すれば審美的にはいいですが、埋入位置によっては舌感が悪くなり発声に影響が出てしまうこともあります。
ナローインプラントの使用。いわゆる細いインプラントの使用は選択肢の一つです。咬合力などを考えて部位などの選択が必要です。

骨は欠損後放置していると、どんどん吸収してなくなってしまいます。
いざインプラントをしようとしても骨が狭くなってしまっていることも多いため早めに埋入したほうが骨の吸収は防げます。
気になる方はご相談ください。

 
 
 
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