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外す回数を少なく

2023年5月18日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

以前はインプラントの補綴は外して洗浄が必要だと言われていました。外して洗浄することによりインプラント周囲炎の発症リスクを限りなく低くできると言われ、数ヶ月に1回、少なくとも1年に1回は外して洗浄するというのが普通とされていましたが、ここ数年でインプラントの上部構造はできるだけ外さないほうがいいと考えられています。厳密に言うと、上部構造を外さないほうがいいと言うことではなく、フィクスチャーに逆回転が加わる行為は減らすべきだと言うことです。

逆回転を加えることで、歯槽骨や周囲粘膜に少なからず影響が出ると言われており、周囲粘膜の変化により補綴物とのギャップが生まれてしまい、インプラント周囲炎のリスクが逆に高まるとも。

最近ではマルチユニットと呼ばれ、フィクスチャー、マルチユニット、補綴という3構造も現れてきました。補綴で逆回転は加えるけれども、マルチユニットと補綴との関係であればフィクスチャーに逆回転の影響は受けない。粘膜の上で行うのであれば周囲粘膜の炎症もない。マルチユニットを導入しているインプラントも徐々に増えてきています。

インプラント治療もよりシンプルに、複雑な構造にしないことが大事ですね。

 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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