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抜歯即時インプラントと骨造成

2024年6月28日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
抜歯してそのままインプラントを埋入することができれば患者さんの侵襲度は少なく済みますし良いですよね。一般的にはインプラント治療はまず、保存困難な歯を抜いて、粘膜が治癒し、骨組織が治癒したタイミングでインプラントを埋入します。
 
そのため抜歯しておよそ4ヶ月か6ヶ月空けてからインプラントへ。長く経過見ると1年後にインプラントってこともあります。
 
抜歯即時インプラントはその名の通り、抜歯した当日にインプラントを埋入すること。
 

 
抜歯即時インプラントには良い点がいくつかあります。
 
特に前歯においては、もともと骨が薄く吸収しやすい。
 
そのため抜歯後炎症の消失とともに、薄い骨の部分は吸収してしまい、歯肉のラインなどが下がってしまうことがあります。
 
最終的にインプラントして補綴を行う際に周りの歯の高さと異なり審美的にいまいちってこともあります。必要に応じて歯周外科処置を行うこともあります。
 
抜歯即時インプラントを行うと、インプラントが埋入されることで骨の吸収が最低限になります。
 
骨の吸収進行防止に一役買います。
 
しかし抜歯即時インプラントには課題も多くあります。
 
一つ目は、感染。
 
抜歯に至る歯に付着している感染源を確実に取り除く必要があります。
 
よって急性期にある感染や、感染が大きく嚢胞を作っているケースにおいては抜歯即時インプラントは適応してきません。
 
もう一つは、骨造成。
 
ほとんどのケースで抜歯即時インプラントと骨造成はセットとなります。
 
理由は、抜歯した抜歯窩とインプラントの直径には乖離が生じるからです。
 
当然ながら、抜歯した歯根の方がインプラントより太いことが多く、インプラントの直径に比べて抜歯窩の方が大きいことがほとんどです。
 
そのため、乖離したそのスペースに粘膜組織が入らず、確実に骨ができるように骨造成が必要となるのです。
 
治癒期間も6ヶ月ぐらい置くことがほとんどでじっくり治します。
 
理由としては骨造成を行っているので確実に骨ができ、骨結合するのを待つためです。
 
それだったら、抜歯して時間置いてからインプラントでも?と思われますが、待機期間中に吸収して欲しくない骨が吸収したりしてしまうことがあります。
 
骨を作るときに難易度があり、内側性という内側に骨を作るのは難しくないですが、外側性に骨を作るのはとても難しいとされています。できるだけ内側性の骨造成で済むようにするには、抜歯即時インプラントが有効なのです。
 
抜いてからインプラントを検討している方は、早めにご相談ください。
 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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