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インプラント撤去
2024年8月1日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラントの撤去。
歯を抜くより大変です。先日他院で行っているインプラントの撤去を行いましたが、侵襲性はやはり高くなりますね。インプラントが長ければ長いほど大変です。
インプラントを撤去しなくてはいけない時とはどのような時でしょうか。
* 治療プランニング上、邪魔になってしまう
* インプラント周囲炎
大きくこの2つになると思います。
治療プランニング上、邪魔になるケース。
稀ですが、インプラントの埋入角度や深度が悪い場合、補綴が困難な状態の時は撤去する必要があります。
そしてインプラント撤去の最も大きい原因が、インプラント周囲炎です。
インプラント周囲炎は歯肉の腫脹、痛み、排膿などが起こり日常生活に大きく支障をきたします。
そしてインプラント周囲炎は当然細菌が存在する歯冠側のフィクスチャー部分から起こります。
インプラント周囲炎はフィクスチャー上部のみの感染だけでもさまざまな炎症反応が起こるため酷ければ撤去せざるを得ない状況になります。
よって、フィクスチャーが12mmあり、上部4mmまでの骨欠損が起きた場合でも炎症が酷ければ残りの骨結合している8mmの部分も含めて撤去しなければいけません。
もちろん撤去以外の方法もあります。
徹底してデブリードマンを行い、炎症をなくして管理する。デブリードマン後に骨造成を行い再生を期待する方法。
必ず撤去しなければいけないわけではありませんが、補綴でも使用が難しいインプラントの場合は残しておく意味がなければ撤去することが望ましいです。
歯であれば歯根膜が存在し、歯周病になれば歯根膜が剥がれてくるため歯が動揺し簡単に抜歯できますが、インプラントの場合はそういきません。
歯根膜が存在せずに、インプラント体と骨が直接結合しているため例えインプラント周囲炎に罹患したとしても、その程度においてはインプラント体が動揺してしまうということはないのです。
できるだけ避けたいインプラント周囲炎。
防ぐためには、まずは的確な埋入。ポジショニングが大切。
それと同時に徹底すべきなのはブラッシング。
咬合力などの力のコントロールも大切です。
インプラント治療について心配される方も非常に多いです。ご相談くださいね。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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