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上顎インプラント埋入時の留意事項

2024年9月11日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
昨日は下顎インプラント埋入時に留意すべき事項をまとめました。
 
下顎のインプラントにおいて留意すべき点
 
今回は上顎のインプラント埋入で留意すべき点をまとめていきたいと思います。
 
– 上顎結節
– 上顎洞
– 後上歯槽動脈
– 眼窩下動脈
– 上顎洞炎
– 骨量不足、骨質不足
 
このような形でいくつか挙げられます。
 
上顎結節は上顎第二大臼歯部の後ろに位置しており、この位置でインプラント体を遠心傾斜で埋入してしまうと上顎結節を穿孔してしまうリスクがあります。
 
上顎結節を穿孔すると後ろに骨がないため感染リスクや脱落リスクが高まります。
 
上顎洞は副鼻腔の一つであり、上顎インプラントを行うにあたり最もケアすべき項目。上顎洞は空洞であり、鼻腔と同様に呼吸器としての機能を有しています。
 
そのためインプラント埋入時にこの上顎洞を穿孔してしまうと上顎洞炎を引き起こしてしまうリスクが高まります。上顎洞炎を起こさないためにもしっかりと上顎洞の位置をケアし、必要に応じて上顎洞低挙上術などを用いる必要がありますが、上顎洞の外側壁の骨窓形成は、後上歯槽動脈や眼窩下動脈が近接していることもあるため、事前にCTにて位置を把握し配慮する必要があります。
 
また上顎インプラント埋入は下顎に比べて骨質が弱いことも比較的多いため、インテグレーションにかける時間を下顎より長めに取ったり、1回法より2回法を選択することも多い印象です。
 

 
解剖学的に上顎と下顎では考えるべき項目は大きく異なります。
 
事前にCT撮影を行い精査を行うことが必要です。
 
また下顎に比べると時間をかけた方が良いのも上顎の特徴です。これは骨の質の違いが明確にあります。上顎の方が空洞が多いように、骨質は柔らかく、疎であるからです。
 
しっかりと確認しながらインプラント後も状態チェックしています。
 
必要に応じてインプラントの埋入し直しなども行います。
 
気になる方はご相談ください。
 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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