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インプラント1回法にするか2回法にするかの判断

2024年9月28日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラント治療には1回法と2回法の二つの方法があります。
 
術式は一緒ですが、最後に粘膜の上にキャップが出てくるものを1回法、粘膜の下にキャップがあるのが2回法とされます。結論、キャップの長さによって1回法と2回法に分けられます。
 
これはインプラントのフィクスチャーがボーンレベルを使用したものに限ります。
 
ティッシュレベルのインプラントを使用した場合は必然として1回法となります。
 
即時荷重インプラントなどは1回法の典型例です。
 
埋入した日から被せ物や義歯をインプラントに装着する方法です。
 
ではそのような即時荷重を除いて、1回法にするか2回法にするかをどのように決定されるのでしょうか。
 
– 骨造成の有無
– 初期固定の程度
– 口腔内清掃状態
 
このようになっていきます。
 
骨造成などを行った場合は、骨造成を確実に成功させたいため、感染は限りなくゼロにしたい。
 
そう考えた時に、口腔内と繋がっている1回法は細菌の侵入リスクがあるため2回法を選択することがほとんどです。
 
インプラントを埋入した初期固定が30N以下であれば私は2回法にしています。
 
これも口腔内からの感染リスクを低くして、じっくりと骨結合を期待したいからです。
 
また口腔清掃状態が悪い方も同様に2回法を選択します。
 
口腔内細菌がインプラント周辺に付着してしまうと、骨結合前に感染し脱落を招きます。
 
インプラントは長期的に機能することが求められます。
 
1回法と2回法で期間はそれほど違いにありませんが、2回法にすべきところを1回法で無理に行うことで、治療が長引いてしまうこともあります。
 
よほどの例外がない限り、セーフティに2回法を選択していますが、状態が良い方はもちろん1回法で行いますし、フルアーチのケースなどは1回法で行います。
 

 
ご心配な方はご相談ください。
 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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