「未分類」カテゴリーアーカイブ

抜歯即時インプラント+骨造成

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 

 
左下のインプラント希望の患者様。
 
残存している歯の動揺が著しく要抜歯の状態です。
 
抜歯してインプラントを行うこととなりました。
 
事前CTより3D化して確認してみると大きな骨欠損が存在することがわかりました。
 
本来であれば骨造成して埋入という流れですが、骨欠損を確認すると内側性の骨欠損。
 
外側の吸収はほぼ認め図、内側性に限局する欠損でした。
 
初期固定も得られそうな骨の底部。
 
上部はスレッドが露出することは確実なので、初期固定が得られたところで残りは骨造成を行う計画としました。
 
内側性骨欠損のような壁がある場合は、骨ができやすいので同時埋入の適応となります。
 
骨欠損の状態もグレードがあります。グレードにより骨造成で骨ができやすい、できにくいが決定していきます。
 
CT撮影及び、3Dで事前評価し、シミュレーションを行った上で予後提案をしています。
 
気になる方はご相談ください。
 

 

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インプラントの埋入レベルを揃える

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラントを複数埋入する上でのポイントとして、インプラントの埋入レベルを同じにするということがとても大切です。
 
特に連続してインプラントが並ぶ場合などは埋入深度にギャップがあることで、最終的な被せ物に差が
 
出てしまい物が詰まるようになったり、詰まらなくても清掃不良になりやすくインプラント周囲炎のリスクが高まります。
 
できるだけ清掃形態もシンプルである必要があります。
 

 
左下2本埋入するケースのプランニング。
 
骨の位置に沿わせるように埋入しようとすると手前のインプラントの位置が深くなり神経に近接してしまいます。骨の位置は場所によって異なります。それは抜歯前の感染の状態によって異なるため、抜歯すれば骨の位置が同じになるというわけではありません。
 
しかし、骨の位置を基準にせずに、インプラントの深さを基準とすると手前は浅い埋入となります。
 
浅いとスレッドが露出してしまいインプラントの固定に大きく影響を与えます。
 
そのため骨造成が必要です。埋入と同時に露出するスレッド部分に骨ができるように造成する必要あるのです。
 
骨造成を避けるのであれば、ショートインプラントで埋入深度を深くすれば可能ですが、被せ物ばかり長くなり、清掃が大変になります。
 
ほぼ一生使用するインプラント。清掃が大変になるのは嫌ですよね。できなくなりインプラント周囲炎になるのも困る。誰がやっても磨きやすい環境にする設計は大切なのです。
 
インプラント治療をお考えの方はご相談ください。
 

 

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狭窄した骨へのインプラント

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラント治療において骨の厚みは大切なポイントです。
 
口腔内において骨の厚みや高さは歯肉の厚みや高さにも相関するため、骨の厚みが少なかったり、高さが低ければ当然歯肉の位置は下がり審美的に悪くなります。
 
抜歯後放置することで骨の厚みはどんどんと薄くなっていきます。
 
前歯のインプラントを希望で来院された患者さま。
 

 
二次元的なレントゲンでは一見骨がしっかりしてそうに見えましたがCTにて確認すると明らかな狭窄骨。
 

 

 
隣の歯がある骨の幅と比べても極端に薄くなっています。
 
この状態である骨に埋入するとどうなるか。
 
実際このままインプラントを埋入することもできます。
 
しかしその後起こり得る予知としては、被せ物の脱落を繰り返すことです。
 
内側に埋入するということは、土台や被せ物で角度が変わります。
 
特に下の歯から突き上げがある上顎前歯部は、その突き上げにより角度が付きすぎていると外れてくるリスクが高いです。
 
この場合もインプラントの固定方法の一つであるスクリュー固定も残念ながらアクセスする部位が唇側となるため審美的にマイナスとなるため今の骨の位置に埋入するとしたらセメント固定となりますが、セメント固定だと取れるリスクが高まります。
 
よって何が良いかと言えば埋入前に骨造成を行い骨幅を回復させることです。
 
それから埋入した方が審美的にも長期的にも良いと考えられます。
 
できるだけ両隣接があるポジションに揃えて埋入することが長期的な予後として良好な結果をもたらします。
 
時間はかかりますが、長期的な目線で確実に行った方が良いと思います。
 
インプラントでお悩みの方はご連絡ください。
 

 

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デジタル+インプラント

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラント治療もデジタルの進化が止まりません。
 
CTや口腔内スキャナーが出現してから、インプラント治療が進化しています。
 
最近では動的ガイドと呼ばれるX-ガイドシステムによるインプラント治療が出てきました。当院においても様々なデジタルツールを用いてインプラントオペを行っています。
 
デジタルツールを用いてインプラント治療を行うメリットとして、安全性が向上しているという面と確実性という面、そして侵襲性という3つの利点があります。
 

 
奥歯2本のインプラント治療。
 
一見普通に埋入されていますが、ノンフラップオペで行っています。
 
口腔内スキャナーとCTから作成したサージカルガイドでのオペ。
 
顎の幅がしっかりしている方などはノンフラップで行うことで侵襲性が最小限に済むため術後の疼痛などが最小限で済みます。
 
また臼歯部の2本欠損の場合、ガイドなどがなくフリーハンドで行うことで傾斜埋入となってしまうこともあります。
 
患者さんが寝ている状態で、顎が開く範囲は限られているため、顎骨に対して垂直に埋入するというのは実は難しいのです。ガイドがあることで方向性などが補正されるため感覚に頼らなくて良い分、安全性も高くなると言えるでしょう。
 
もちろんデジタルに全て任せて治療することはそれはそれで疑問と感じることもあるので、基本的なことはデジタル抜きでできるようにしないといけません。
 
しかし、うまくデジタルツールを使用することで患者さんにもかなり有効的な治療となりました。
 
気になる方はご連絡ください。
 

 

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インプラント周囲炎

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラント周りが腫脹して痛むと訴えて来院された患者様。
 
数年前に他院でインプラント治療を行なっているが腫脹により痛みを繰り返しているとのことでした。
 

 

 
典型的なインプラント周囲炎。インプラント構造には歯根膜のような対抗できる免疫機能がないため一度インプラント周囲炎に罹患してしまうとサンドバック状態となります。
 
実はインプラント上部は骨吸収してしまい深いポケットが存在しているのですが、フィクスチャー数mmは骨と固定されているため、歯と異なり動揺はしません。
 
歯の場合は歯根膜という組織があるため、歯は生理的にも動揺します。歯周病に罹患すれば動揺は大きくなるのですが、インプラントの場合は直接骨と結合するため上部が感染に罹患してもインプラントの下部は骨と結合しているため簡単には揺れてこないし、簡単には抜けないのです。
 
今回のインプラントもフィクスチャーの下部2mmぐらいで留まっている状態でしたが動揺することはなくインプラント撤去するためには一部骨を削らなくてはいけない状態でした。
 
歯であれば動揺することで、ポケット内に侵入した細菌も良い意味では動揺により排出されることもあるのですが、インプラントの場合は動揺がほとんどないためポケット内に侵入すればそのまま残り続ける。それが感染源となりどんどんと進行するのが特徴です。
 
感染を取り除くと大きな膿が溜まっていたため掻爬を行いました。
 
対合次第で再度インプラント行うのかどうかを精査しますが、感染を繰り返していた骨はあまり良くはありませんし、感染した原因をしっかりと考えなくてはいけません。
 
インプラント周囲炎にならないためにも、確実な埋入、埋入ポジションの確認、清掃の確認、定期的なチェックアップの必要性があります。
 
インプラントでお悩みの方はご相談ください。
 

 

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中隔部へのインプラント埋入

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 

 
奥歯などの複根ある歯において、感染は骨の弱いところから広がっていきます。
 
虫歯の進行と似ていて、柔らかい部分から広がり硬い部分は残る、感染が拡大すると硬い部分も壊れていくという形になります。
 
よって、早めに感染を取り除くと硬い部分は残りやすいとも言えます。
 
インプラント治療においては骨があることはとても重要になります。
 
初期固定される骨があるのとないのとでは、骨造成の成績やインプラントの長期的な安定性にも関わってきます。
 
今回のインプラント予定部位。
 
破折により抜歯されたケースですが、中隔部に骨が残っています。
 
根があった近心、遠心には骨がないですが、中隔部にしっかりとした骨が残っているため初期固定が可能となりました。
 
中隔部を目指してインプラントを埋入し初期固定を得つつ、近心、遠心の足りない部分に骨を造成していくプランとなります。
 
早めに治療を介入することの優位性はとても大きいと感じます。
 
インプラントでお悩みの方はご連絡ください。
 

 

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インプラント部の緩み

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラントの歯が動いている!
 
心配になりますよね。歯科医師サイドであれば自分で入れたインプラントの状態はほとんど覚えているためそこまで心配になることはないのですが、患者さんとしてはヒヤッとしますよね。
 
インプラントの歯が動く場合は2つ考えられます。
 
– インプラントの本体(フィクスチャー)と被せ物を連結しているスクリューの緩み
– インプラントの本体(フィクスチャー)の動揺
 
患者さん自身で判別するのはとても簡単です。
 
インプラントの本体が動揺している場合のほとんどは歯肉が腫脹し痛みを伴います。
 
噛むと痛かったり、それ以上に何度も腫脹と消失を繰り返している場合。
 
このほとんどがインプラント周囲炎に罹患しているため起こっている状態です。
 
もう一つが連結しているスクリューの緩み。
 
インプラントの本体と被せ物を連結する方法は2つ存在します。
 
スクリュー固定とセメント固定。
 
セメント固定は被せ物をインプラントの土台にセメントを用いて固定します。
 
一方スクリュー固定はスクリューを用いて固定します。
 
現在のインプラント治療においては、セメントを使用しないスクリュー固定がスタンダードとなっています。このスクリューが緩むことで被せ物がカタカタ動揺してきます。
 
スクリューにも留めるトルクの強さが存在します。弱く留めていれば噛む力に対応できずに緩んできますし、ズレてスクリューが留まっているといくらトルクをかけてもすぐ緩みます。
 
もう一つ判断するポイントとして、インプラント補綴を行ったのち1年以上経過している場合、スクリュー固定が自然に緩むことは比較的少ない傾向です。
 
1年以上経過している場合は、もうその方の咬合力に、ある程度適正なトルク値で留められていると判断できるため経年的に緩むということも最近考えにくいのではないかと言われています。
 
よって、スクリューが緩む時期というのは意外とインプラントの補綴物が入って1年未満に起こることがほとんどなのです。
 
一方、1年以降に動いてきている場合はインプラント周囲炎を疑った方が良いかもしれません。
 
細菌感染が起こり、歯槽骨の吸収が起こったことによりインプラントが動揺している可能性もあります。
 
インプラント部に不安のある方や気になる方はご連絡ください。
 

 

 

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インプラントが難しい

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 

 
インプラントを行う上に大切な骨。
 
骨がなければインプラントは安定しません。インプラントは骨と骨結合することで安定性を保ちます。
 
骨がなく歯肉と結合するということはなく例え結合したとしても、少しの感染で安定は崩れてしまいます。フィクスチャーのスレッドと呼ばれる部分が確実に全て骨と結合することが何よりも大切なのです。
 
そのためにはフィクスチャーが埋まるぐらいの骨の量が必要となります。
 
骨がそもそもない場合は、骨移植や骨造成などを行い骨を作ってからインプラントを埋入していきます。
 

 
こちらのCT写真を確認すると骨がほとんどないことがわかります。
 
この状態だとインプラントを安定させる骨がありません。
 
特に前歯の場合は下からの突き上げがあるため唇側に厚めの骨が求められます。
 
厚めの骨がないと下顎の突き上げが強く吸収が起き始めた時に許容できず、インプラント周囲炎が早期に発症する、進行するということがおきます。
 
一般的には上顎前歯にインプラントを埋入するときは埋入ポジションから+1.5mmほどの骨が唇側にあることが大切であると言われております。
 
上記のCT所見より、現状その安全域も保つことが難しいためすぐのインプラント治療が困難であることがわかりました。これを改善するためには骨造成ないし、骨移植を行っていくしかありません。
 
骨移植や骨造成を行い、骨の厚みや安定性が取れた段階で治療をインプラント治療を開始します。
 
かなり時間を要する可能性がありますが確実に行わなければせっかく埋入したインプラントが早期に脱落してしまうということにもなりかねません。
 
正確な診断を行ったのち、確実に治療を心がけています。
 
インプラント治療でお悩みの方がいましたら、ご連絡ください。
 

 

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骨造成してからインプラント治療

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラントのプランニング中。
 

 
骨の欠損が著しく、初期固定が微妙な状態。
 
下歯槽神経までの距離は結構あるので、深めに埋入するもしくは長いインプラントを埋入すれば初期固定して骨造成が可能になりますが、深めに埋入してしまえば清掃性が悪くなるほか審美的にもよくない。インプラント周囲炎のリスクが上がる。
 
長めのインプラントでできるだけ歯槽頂ラインを揃えて初期固定するのも良いが、患者様の開口量が少ないと厳しい。
 
骨造成と同時埋入ができるケースでしたが、総合的にまずは骨造成のみの判断としました。
 
意外と開口量はインプラント治療や歯科治療を行う上で重要な項目です。
 
歯科機材も年々小さくなっていますが、それでも限界があります。
 
マイクロスコープやルーペなどにより拡大することはできますが、道具を入れるのはまた別のこと。
 
インプラントも形成のためのバーの長さがある程度あるため、それが垂直に骨面に向けなければいけないと考えれば開口量はそれなりに必要となります。
 
インプラント治療する前に、食いしばりの治療や顎関節の治療も大切です。
 

 

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インプラント補綴のルール

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
患者様からインプラントと自分の歯を連結して自分の弱い歯を持たせることはできないですか?と質問を受けました。結論としてはできないです。
 
インプラントと、自分の歯の連結は原則として禁忌となっています。
 
理由としては構造の違いが最も大きいです。
 
インプラントはフィクスチャーと呼ばれる土台が直接歯槽骨と結合しています。
 
一方自分の歯は、歯根部分が直接歯槽骨と結合しているのではなく、歯根膜という組織を介して結合しています。この歯根膜という組織は食べ物を噛む際など歯にかかる力が直接歯槽骨に伝わるのを和らげるクッションの働きをします。
 
そのため微小に動くのです。
 
インプラントは全く動くことはありませんが、歯は生理的に歯根膜があるため動揺します。
 
この構造や動きのある自分の歯と連結してしまうとどうなるか。
 
天然歯の歯根吸収が発生します。動くことができないことからクッションとしての役目を果たせずに歯根にダイレクトに力が加わり続けることにより、歯根は吸収したり歯根破折してしまうこともあります。
 
また天然歯に深い歯周ポケットなどがある場合は、インプラントとの固定により動揺しなくなるためポケット内の細菌が外に出られず歯肉腫脹や、歯周炎の進行に繋がることもあります。良くも悪くも歯が動揺するということはポケット内に入り込んだ細菌を出してくれることにも繋がります。
 
そのためできるだけインプラントに限らず連結による処置は控えた方が良いのが実際です。
 
しかし抜歯覚悟でなんとか残したい、ダメだったらもう抜歯することはわかっているけどなんとかという場合は、天然歯との連結なら対応することもあります。
 
インプラントと天然歯の連結はしませんけど。
 
インプラントについてお悩みの方はご連絡ください。
 

 

 

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