難症例や他院でインプラントを断られた方へ
- トップ
- 難症例や他院でインプラントを断られた方へ
難症例や他院でインプラントを断られた方へ
・骨量不足
・骨幅、骨が薄いためできない
・上顎洞、下歯槽神経などの解剖学的な点
・全身疾患の有無
当院では、上記のお悩みの方でも骨造成などの処置を併用してインプラント治療ができるように治療を進めています。当院は厚労省が認可する再生療法提供機関でもあるため安心安全を考慮した骨造成、再生療法を提供しています。
全身疾患の有無に関しても、医科の主治医の先生と対診をとり状況を把握しインプラント治療が実現可能かどうか精査させていただいております。
治療の注意点
手術が必要
顎骨内にインプラント体を埋入するという外科的な手術を伴います。最近ではノンフラップ手術として大きく切開はせずに治療をすることも増えてきていますが、基本は切開して顎骨を露出しそこに埋入します。痛みを軽減するために麻酔をしっかりと用いますが、持病のある方や妊娠している方などはできない可能性も十分にあります。歯科医師に事前にご相談ください。
治療期間が長い
基本的には最終補綴が完了するまで最短でも3か月かかります。骨造成などの処置を伴う場合は6か月の治療期間を要することもあります。インプラント治療を検討する場合は、ご自身のスケジュールを十分に考慮した上で治療を行う必要があります。
全て自費診療
インプラント治療は原則的に全て保険診療が適用されず、自費診療となります。10年間の保証はありますが、必ず指定されたメインテナンス期間通い続けなければいけません。
カードによる分割、デンタルローンなどがありますが、インプラントを数本埋入して義歯を装着するなどの治療は高額になります。事前に必ずトータルの費用などを出しますのでご相談ください。
感染症のリスク
手術は全て清潔な環境下で行われますが、口腔内を無菌状態にすることは不可能であり、常に感染のリスクを伴います。またインプラント治療が適正に行われてもインプラント周囲から細菌が侵入し感染してしまうことで、インプラント周囲炎などが起きてしまい、インプラントが脱落することがあります。常にメインテナンスが求められます。
手術におけるリスク
インプラント体を顎骨に埋入するためには外科的な手術を行うことになります。安全性にどれだけ配慮していてもリスクをゼロにすることはありません。しかしリスクをゼロに近づけるためにも治療計画を間違いなく立案することが大切となります。歯科用CTを使用して撮影したのちプランニングを行うことは安全性のため必ず必要であると考えます。
診査が間違っていることで、手術時に血管や神経を傷つけてしまう恐れがあり、それによる術後神経麻痺が出現したり、上顎洞に突き抜けて上顎洞炎の発症、動脈裂傷による出血多量リスクがあります。また手術時に患部から感染するケース報告もあります。徹底的に衛生管理された個室での手術が望ましいですが、口腔内は無菌にすることができないため、事前に口腔清掃をしっかり管理して行う必要があります。これらのリスクを減らすためにもインプラント治療前に口腔内環境が改善できない方はインプラント治療をお断りする場合もあります。
手術は人が行います。最善を尽くし診療は行なっていますが、リスクを完全にゼロにすることはできません。この点を十分ご理解ください。
インプラント治療後のメインテナンス
インプラントは一生物である。それは間違いはありませんが、適切な管理が必要です。
自分の歯を歯ブラシせず放置していれば、虫歯になり、歯周病になり、抜け落ちたり、痛みが出てくるのと同じように、インプラント治療後も適切なセルフケアとメインテナンスを受けなければ維持することはできません。インプラントは人工歯であるため虫歯になることはありませんが、しっかりと清潔に管理していなければインプラント周囲炎と呼ばれる、インプラントの歯周病のようなインプラントの脱落する最もな理由である疾患に罹患してしまいます。インプラントを一生物として使用していくためには、インプラント周囲炎を予防していくことが大事です。日々の歯磨きのセルフケを行うほか、定期的に歯科医院でメインテナンスを専門的に受けることが大事です。
インプラントによる治療にともなう一般的なリスク
・機能性や審美性を重視するため自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・インプラントの埋入にともない、外科手術が必要となります。
・高血圧症、心臓疾患、喘息、糖尿病、骨粗鬆症、腎臓や肝臓の機能障害などがある方は、治療を受けられないことがあります。
・手術後、痛みや腫れが現れることがありますが、ほとんどの場合1週間ほどで治ります。
・手術後、歯肉・舌・唇・頬の感覚が一時的に麻痺することがあります。また、顎・鼻腔・上顎洞(鼻腔の両側の空洞)の炎症、疼痛、組織治癒の遅延、顔面部の内出血が現れることがあります。
・手術後、薬剤の服用により眠気、めまい、吐き気副作用が現れることがあります。
・手術後、喫煙や飲酒をすると治療の妨げとなります。術後しばらくは控えてください。なお喫煙については下記を参考にしてください。
当院では喫煙者のインプラント治療は行なっておりません。禁煙ができない方、インプラント治療後に喫煙が発覚した方は10年保証の対象外とさせていただいております。
・インプラントの耐用年数は、口腔内の環境(骨・歯肉の状態、咬み合わせ、歯磨きの技術、メインテナンスの受診頻度、喫煙の有無など)により異なります。
・日々の清掃が不十分だった場合、インプラント周囲炎(歯肉の腫れや骨吸収など)を引き起こすことがあります。