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インプラントはスクリュー固定が良いか?
2020年2月17日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日、「インプラントの被せ物のが大きく穴が開いてしまった!」
と急患で来られた患者様がいらっしゃいました。
実際には、穴というか、固定している詰め物が取れていた状態ですので、
固定し直して元どおりに戻るわけですが、インプラント治療の上部構造の固定方法には、大きく分けて二つあります。
一つ目は、被せ物をスクリューで固定する方法。
「スクリュー固定」と言います。
二つ目は、被せ物をセメントで固定する方法。
「セメント固定」と言います。
コジデンではほぼほぼ、スクリュー固定にしています。
この固定方法は、被せ物をつける際にセメントを使用しなくていいですので、非常に衛生的なんです。
というのも、硬化した後のセメントが残ってしまうことで人工的な歯石となり非常に不衛生となってしまいます。
そして硬化したセメントというのは歯ブラシなどで取れれようなものではないのです。
これが原因でインプラント周囲炎を引き起こすことがあります。
またインプラントの被せ物は構造的に非常にセメントが残りやすい傾向にあります。
最近はジルコニアなど、セメントが付着しにくい(その代わりに外れやすい傾向がある)材質があるのでよくなっていますが、
確実にしっかりと取り除かないと、せっかく綺麗に直しても歯肉が下がってきてしまったり、ひどい場合はインプラントが抜け落ちてしまうこともあります。
ただ審美的に下の奥歯などは、場所によっては目立つ場所もあるため審美的に気にされる方は稀にセメント固定を行います。
スクリュー固定の良いところは、簡単に外すことができます。
セメント固定の場合は、仮のセメントを用いても少し刺激を加えないと外れてきません。
しかし、スクリュー固定の場合は、ホールからスクリューを適正なトルクで回せば外れるようになります。
外すことで、インプラント周辺組織の確認や洗浄ができたり、被せ物自体も洗浄したりすることができるので非常に衛生的なんです。
今回の穴が開いた!!
というのは、スクリュー固定の患者様で、スクリューを入れる部分の詰め物が取れてしまったということです。
スクリュー固定の欠点ではこういったこともたまにあります。
特に奥歯などの垂直的な力がかかる部位は応力などで材質の違いなどで外れることがどうしてもあります。
しかし外れてもすぐにリペアがききますのでご心配なさらないでくださいね!!
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