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インプラントの寿命

2020年6月23日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療を検討している患者さんからよく聞かれるのが、「インプラントの寿命はどの程度ですか?」

一言での回答は正直ありません。

どうしても個人差というものがあるし、インプラントする前に抜歯に至ったプロセスなどの違いもあります。

というのも、抜歯となった主たる原因が歯周病の場合は、やはり歯周病が完治していなければインプラントを行っても脱落するリスクは高いわけで。

ちなみに高いというのは、歯周病以外で歯を失ったケースと比べるとという意味です。

あとは、定期検診をしっかりしてフォローできているのか、セルフケアがきちんとできているのか、そもそもインプラントの設計が正しいのかなど、様々な要素でインプラントの寿命は異なります。

経験則から言えば、歯周病の方の予後はあまり良くない傾向にあります。個人的な経験でもそうですが、学会での発表ケースなどを見ていても根本的に歯周病が治っていない方や、進行している方は非常に厳しい。。

あとは、喫煙者や骨粗しょう症、糖尿病などの全身疾患とも関連してきます。

メーカー発表や、学会発表では、10年生存率が97%以上となっていますが、基準において歯周病に罹患していない、定期検診に来ているなどの厳しい前提があります。

簡単にまとめると、

1・歯周病で抜歯に至った方のインプラント生存率は歯周病完治していないと低い

2・歯根破折や、虫歯により抜歯に至った方のインプラント生存率は、1に比べると高い

綺麗にインプラントは埋入されていますが(現在も良好)、歯周病により抜歯したところに埋入しているので、骨レベルが低い位置からの埋入となってしまう。

骨造成していますが。。。

そしてインプラントが脱落するかどうかというのは、細菌感染するかしないかによります。そのリスクを最も高めるのが、「歯周病」なのです。

以前のブログでも記載しましたが、歯周病における「レッドコンプレックス」を持つ方は、インプラント治療は控えた方が良いのではないかと考えます。

まずは、しっかりと口腔内環境を整えてからインプラント治療を受けた方が、結果全てにおいて長期的な予後が良好となると思います。

当院では、歯周病が重度の方でインプラント治療を希望される方は、事前にサリバテスト(歯周病細菌検査)を行い、数値の改善が見られるようであればインプラント治療を行うようにしています。

ちなみに、ブリッジの平均寿命は7-8年程度と言われています。ブリッジがダメになる時は、支えている歯がダメになる時でもあるので、結果欠損が増えてしまうことになりかねません。

どう考えても、ブリッジよりインプラントが良いと思いますし、治療費の差もあまりありませんので、安易なブリッジ選択は考えた方が良いかもしれません。

ブリッジがインプラント治療かで悩んでいる方は一度ご相談ください。

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