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インプラント治療のタイミング

2020年9月15日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療はどのタイミング、どの時期で行うのが良いかという質問をよく受けます。

セカンドオピニオンで来られる方や、事前に色々と調べてから来られる方などにおいても、異なる認識と回答となっています。

一般的によく言われている内容としては

・抜歯後、骨が完全に出来上がる6ヶ月以上は空けてから埋入
・抜歯後、2-3ヶ月空ければ埋入
・抜歯と同時に埋入

結論から言うと、上記すべて正答となります。

言い方を変えると、上記のどれかを現在の状態に合わせて選択するという感じでしょうか。

抜歯後に新生骨が完全にリモデリングされるには6ヶ月かかると言われます。

6ヶ月待たなければならない場合というのは、極端に骨がない場合において、骨造成などを併用した場合。

骨造成などで新生骨を促した場合は、特に時間がかかります。

ここで、早期に埋入に踏み切ってしまうと骨が脆弱な状態での埋入となってしまい、新生骨の定着に影響が出てしまうことがあります。

そのため骨造成を行なった場合などは、半年は空けた方が良いでしょう。

特に感染が大きくなく、骨レベルも問題なく骨造成の必要なく埋入できる場合は、抜歯後2-3ヶ月で十分だと思います。

もちろんCT撮影にて正確な診査診断を行なった上、インプラントの埋入を行うのですが、仮骨の状態でも十分進めれる状態にあると思います。

そして、抜歯と同時に埋入。

これは、インプラントの材質や形状の進化により可能となりました。

形状が非常に初期固定しやすいタイプが現れたほか、インプラントの表面性状も骨と一体化しやすいように加工されるようになりました。

特に前歯や、小臼歯といった抜歯した穴と、インプラントのサイズギャップが小さい場合は、抜歯即時インプラントを行った方が、自然な形態になりやすいです。

また、抜歯即時の最大のメリットは、一気に固定式の仮歯までいけることです。もちろん条件次第ですが。

そうなると、インプラント後に歯がないという空白の期間がありませんので、日常生活における影響は最小限にできます。

しかし、抜歯後何ヶ月で行う、抜歯後すぐ対応できるというのはあくまで、指標でしかありません。

しっかりとした口腔内診査とCT撮影による、骨質や量の評価を行った上で、時期を決定すべきであります。

インプラント治療を行なっている方は、まずはCT撮影を行い状態をきちんと確認しましょう。
それが結果、長期的な予後に関わります。

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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