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2回法のインプラント治療

2020年11月7日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

インプラント治療は大きく分けて、「一回法」と「二回法」とに分けられます。

 

一回法はフィクスチャーと呼ばれるインプラントの土台を埋入した後に、歯肉の上にアバットメントやキャップが見えるように装着する方法を一回法と呼びます。

 

この方法だと、麻酔しての治療が一回で済むことが多いです。
いわゆる切開しての治療は一度だけですので、患者さんへの負担が軽いのが特徴です。

 

二回法はフィクスチャーを骨に埋入した後にキャップをつけて歯肉を閉じて治癒させる方法です。

 

この場合、歯肉が治癒することでインプラント埋入した部位が口腔内から確認できなくなるため数ヶ月後に麻酔して一部切開してキャップを交換しなくてはいけません。

 

一回法と二回法それぞれメリットがありますが、キーポイントは最近に対する影響、力による影響が加わった時にインプラント体、いわゆるフィクスチャーに大きな問題が出るかどうかとなります。

 

一回法は、インプラント手術一回で口腔内にキャップを出すため負担が少ないですが口腔内細菌の問題があります。そのため細菌感染を引き起こしてしまうことで、骨とインプラントがくっつくのを阻害してしまうことがあります。

 

一方二回法は、完全に歯肉の下に待機させるので、力がかからないことや、口腔内細菌の感染の心配がありません。

 

コジデンでは基本的に一回法を採用していますが、骨が柔らかい場合や、力が極端に加わる場合などは2回法をとることがあります。

 

今回左下の2本をインプラント埋入。

 

 

このように綺麗に埋入されています。

 

この上にキャップを歯肉の上に出てくるように取り付けるのが一回法で、歯肉の下に隠れるのが二回法です。

 

今回は二回法を選択しました。
CT撮影後の治療計画では一回法を予定していましたが、骨質が予定していたより柔らかかったため、より確実に骨と結合させたかったのが理由となります。

 

もちろん一回法でも十分に待機期間と細菌コントロールをすれば骨結合に影響は少ないかもしれません。

 

今回はより確実な方を選択したということです。
2ヶ月後にオステル(骨結合の定量評価)を行い判断するのですが、おそらく二回法の方が数値的には良いのではないかと思いました。

 

基本的には一回法で行っていますが、このようなケースでは二回法を選択することもあります。

 

より確実で長期的な予後が良いと判断できる内容で進めさせていただいております。
不安なことがありましたら、またご相談ください。

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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