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インプラントの被せ物の装着方法
2020年12月9日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラントの本体であるフィクスチャーを骨に入れ、骨結合を確認したらいよいよ被せ物の装着となります。
状態が良ければ、最短で2ヶ月で最終的な被せ物まで装着となります。
インプラントの被せ物の装着方法にはいくつか種類がありますので今回はその説明をします。
インプラントの被せ物やブリッジなど義歯以外の固定方法には2種類あります。
まず一つ目は、セメント固定です。
これは、インプラント以外でも使用する一般的な方法ですが、土台を装着しその上に被せ物を装着する方法です。
このような形をとります。
フィクスチャー、土台(アバットメント)、セメント、被せ物という4つの構造で成り立ちます。
もう一つの方法は、スクリュー固定です。
これはインプラントの被せ物のみに対応できる、被せ物の固定方法です。
このようになっており、
フィクスチャー、土台付きの被せ物、スクリューという形で3つの構造で成り立ちます。
それぞれメリット、デメリットがあります。
まず、セメント固定の場合に一番問題となるのがセメントの取り残しです。
固定する際のセメントを取り残してしまうと、その部分が汚れ付着の原因となってしまい、インプラント周囲炎の原因となってしまいます。
奥歯においては、フィクスチャーの径と被せ物の径に大きな差がありますので、細菌が付着する距離が長くなる傾向にあります。
そのためその部分にセメントが残存してしまうことで、細菌が付着し炎症の原因となってしまいます。
利点としては、審美的に有効であるということ。
スクリュー固定の場合は、被せ物の上に穴が開いており、最終的には封鎖しますがレジンなどで封鎖するため被せ物との材質の違いより審美的なギャップが生じます。
しかし、セメント固定の場合は特にそのようなことはないため、審美的に有効であると言えます。
さてもう一つのスクリュー固定は、先述したセメント固定の逆となります。
セメントを使用していないため、細菌に曝露されるリスクが限りなく低いことが何より最大のメリットとなります。
デメリットとしては、スクリューが緩むことがあるということと、スクリュー固定する作業部位のレジンでの封鎖部位が取れることがあります。
この場合は、スクリュー固定を少し強めにしたり、レジン封鎖の範囲を変更したり材料を変えることで対応できます。
インプラントを長期的に安定させるためにはまず一番は細菌管理となります。
当院では、基本的にはスクリュー固定を推奨して行っています。
やはり、セメントリスクが怖いということとセメントが完全にとり切れているかのチェックが難しいこともあるためです。
しかし審美的に求められる前歯部ではその限りではありません。
インプラントをされる方には、どのような固定法で行うか事前に説明させていただいております。
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