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昔のインプラントが外れた

2021年4月21日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療が臨床の場に出始めて40数年。
様々なタイプが製品として誕生し、多くの方の口腔内に埋入されています。

過去の製造技術ではできなかったことが可能になったり、現代においては全てデジタル化されたシステムでインプラント手術が行われるようになっています。

先日インプラントの被せ物が脱離したと訴えて来院された患者様。

インプラントの本体であるフィクスチャーは問題ないですが被せ物が取れたと訴えて来院されました。

ん?
少し変わったタイプのインプラントですね。

「シリンダータイプ」のインプラント。
いわゆる砲弾型のフィクスチャーで。スレッド形状を一切持たないもの。

これが現代のスタンダードと呼ばれるスレッドインプラント。

シリンダータイプは私は扱ったことがなく、研修医時代もこれで埋入することはなかったので術式はよくわかりませんが、現代においては一切使用することはないフィクスチャーの一つ。

なぜ使用されないかというと、現代のスレッド型のインプラントに比べ骨との結合や安定性が弱いとされているから。

インプラントはいかに、骨としっかりと結合するのかが大事となりますが、砲弾型の場合は初期固定が非常に弱いとされています。

ツルンと抜けてしまう可能性があるようですね。

今回のシリンダー型のインプラントは長期安定性が良好。
今回補綴物のみ脱離してきましたが、フィクスチャーは問題なさそうです。
すごいの一言。

肝心の補綴物ですが、当院で使用している機材では再装着できないため、一旦物を預かりメーカーに問い合わせを行いました。

このような過去のインプラントのケースでも、メーカーに問い合わせをしてなんとかなる場合があります。

インプラントメーカーは100種類以上存在しますし、過去のインプラントタイプにも今後対応していかなくてはなりません。

昔のインプラントなど脱離したら一度ご相談くださいね。

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