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上顎洞に近接している場合のインプラント治療

2021年8月2日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯が抜けて何もしていない期間が長かったり、義歯による圧迫している期間が長いと欠損部の顎の骨は吸収していきます。

 

特に上においては骨質的にも吸収スピードがとても速く、副鼻腔の一つである上顎洞とかなり近接してしまうことがあります。

 

 

このように上顎洞に近接している場合は上顎洞底挙上術と呼ばれる処置を併用しなくてはいけません。
インプラントを安定させるためには骨が必須です。
インプラントは粘膜と結合することはなく、骨と結合し初めて安定します。

 

上顎洞に突き抜けてしまうと、インプラントの底が上顎洞内に入り込み感染源となってしまいます。
術前診査で必ずチェックし、上顎洞までの距離を把握する必要があります。

 

今回のケースにおいても、上顎洞に近接しているため上顎洞を挙上する処置を埋入時に並行して行うこととしました。

 

欠損期間が長ければ長いほど、骨は吸収してしまうため出来るだけ早めの処置を行うようにしましょう。

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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