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インプラント周囲炎

2022年5月17日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラントが最も苦手なところ。
それは「感染」です。

インプラントと自分の歯において最も異なることは、骨とどのように接しているのかが異なります。
自分の歯であれば、歯根は歯根膜という薄い膜を介して骨とくっついています。

この歯根膜はある意味、あの靭帯のようなもので噛んでいる感覚を得たりすることができる大切な受容器となります。
インプラントにはこの歯根膜は存在しません。
抜歯をすると同時にこの歯根膜も無くなります。

よってインプラントは骨と直接接着するという仕組みであるため、感染が発生すると一気に拡大してしまうというリスクがあります。
歯根膜には自己免疫機能が存在するため、感染があっても再生できる可能性が歯根膜にはありますが、歯根膜のないインプラントは非常に感染に対して弱いのが特徴となります。

昔のインプラント治療を行った部位の調子が良くないと来院された患者様。
レントゲンにてかなり大きな感染が確認されました。
歯科医院も久しぶりの来院。
結論としてはインプラントの抜去が必要な状態であることを説明しました。

インプラントは非常に有効的な手段ですが、感染には弱いためしっかりとした歯科医院での管理とセルフケアが必須となっていきます。

インプラント治療を選択される方は、管理について十分理解してから始めていきましょう。
 
 
 
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