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前歯の中間欠損に対するインプラント

2022年6月20日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

中間欠損に対する処置として考えられるのが、インプラントかブリッジ。
もちろん義歯の選択肢もありますが、上の前歯などはインプラントかブリッジのどちらかにする方が多い傾向です。

今回も保存が難しい状態の歯があり抜歯しなくてはいけない状態で来院された患者さま。
インプラント治療での補綴を希望されていました。

早速CT撮影を行い状態を確認すると、歯根は短く炎症組織も存在、骨幅もよく深さもあるためインプラントに関しては全く問題なくできます。
これは外科的な観点からです。
外科的な観点では、神経との距離や骨の量をチェックして大丈夫であればインプラントOKという考えになります。
しかし前歯部で大事なこととしては審美的な要素。
特に中間欠損においては両隣接している歯が存在しているため、歯の長さ、歯肉の高さなどを可能な限り揃えていきたい。
これは補綴的な観点からです。

インプラント治療というのは、長期的な安定のためにはこの2つの要素から考えて設計する必要があります。

・外科的な観点で骨が大丈夫か、神経は大丈夫か
・補綴的な観点で噛み合わせは適切か、歯肉の高さは適切か

今回、このままインプラント治療を行うと外科的な観点はクリアしていますが、補綴的な問題が埋入後に発生する可能性が高いことがわかりましたので、まず抜歯後に骨造成を行い骨の高さを両隣接歯と揃えることにしました。そして骨レベルが安定したタイミングでインプラント埋入ということとしました。

もちろん抜歯と同時に埋入して骨を作るという選択肢もありましたが、炎症が大きくどこまで骨吸収するのか少し不明な部分もあったため確実な方法を選んでいます。

お金をかけて治すのであれば、審美的にも綺麗な状態にしたいですよね。
まずはしっかりと診査診断を受けるようにしましょう。
 
 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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