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インプラント埋入と骨造成

2022年7月4日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラント埋入と骨造成を並行して行ったケース。
 

 
右下保存不可能な歯を抜歯したのち、インプラント治療希望されました。
事前CTを撮影すると、骨の陥没がとても大きく骨に合わせて埋入してしまうととても深いインプラントになってしまう状態です。
そのため、一部骨造成を行うこととなりました。
 
骨造成と同時にインプラント埋入。
インプラントは2本埋入し、ブリッジ予定。
状態によっては、インプラントを追加する予定であり追加予定部位の骨欠損が非常に大きいため骨造成も行っています。
 
さてこの骨造成で使用する人工骨には複数種類があります。
 
・自家骨
・異種骨
・合成骨
・骨移植
 
自家骨とは、自身の骨を使用すること。
同部位の近くや、反対側の顎骨の一部から採取し使用します。自分の骨なので適合性は良いですが、採取する量に限りがあります。
 
異種骨とは人以外の骨のこと。
日本で使用認可がおりているのは主にウシ由来の骨。原材料となるウシコツは、認定された食肉処理場とサプライヤから供給され食用として認可されたものに限定されています。
安全性高く、骨造成の成績が良いのも特徴です。
 
合成骨とは、化学的に作成された骨のこと。
主にコラーゲンやハイドロキシアパタイト、リン酸オクタカルシウムなどが代表的にあり、整形外科領域でもよく使われるのが合成骨です。
異種骨と比べればアレルギーリスクも低いのが特徴。
 
骨移植は、腸骨(骨盤)から採取することが多く全身的な負担が大きくなります。事故などにより大規模な骨欠損が起きた場合などの対応となります。
 
このように、骨造成と言っても、どの骨を使用するかでまた術式が変わってきています。
当院では、主に自家骨と合成骨の2つをミックスさせて行っています。
またCGFなど事前に採血し遠心分離させ治癒能力の高い組織を抽出し使用するなどを行っています。
 
気になる方はご相談ください。
 
 
 

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