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インプラント埋入と同時に抜歯しなくてはいけない歯

2022年7月30日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

インプラント治療を長期的に安定させる上で考慮しなければいけないことの一つとして、周辺組織を整えるということが挙げられます。

 

右下にインプラント埋入希望で来院された患者様。
状態としては義歯が装着されており、クラスプ(バネ)がかかる部位の歯が動揺、歯肉も腫脹してきているため負荷をかけるのが難しい状態となっていました。

 

術前レントゲンとインプラントプランニング。

 

 

埋入予定部位の骨は十分確保できていますが、45インプラントの手前の44の根尖病相がかなり大きく抜歯後大きな骨欠損になります。
そしてこの歯をインプラント埋入と同時に抜歯して病巣を確実に取り除いておかないと、埋入したインプラントに影響を与えてしまう可能性が高いことがわかります。

 

インプラントを長期的に保つために大切なこととして、周辺組織の炎症コントロールはとても大切です。
インプラントが骨内で感染してしまえば、当然脱落に繋がる可能性も高く、歯周病が進行している方などにおいてもそれはリスクとなります。

 

インプラントを埋入するためにはある程度の条件を守っていただく必要があります。
まずは歯周病のコントロール。禁煙も含めて歯周病リスクが高いことは避けていただくことと同時に、インプラント前に歯周病ケアを徹底して行うようにします。
次に周辺の歯の病巣の有無。
今回のように根尖病巣が隣接した歯に存在することでインプラントの安定が阻害されることが考えられます。

 

全てはインプラントが長期的に口腔内で機能するように包括的に考え説明させていただいております。

 
気になる方はご連絡ください。

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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