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インプラントオーバーデンチャーという選択肢

2022年9月12日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

義歯を安定させて使用するためにはあらゆる条件が必要です。

・適正な義歯設計(簡単に言うと小さすぎず、大きすぎず)
・残存する歯の状態(部分義歯の場合)
・残存する顎堤の高さや深さ
・口腔内粘膜の状態
・口腔内周囲筋の状態
・唾液分泌の状態
・安定した咬合

このように全ての条件が満たしたときに、安定して使用できる義歯というのが成立します。
しかしこの一つでも条件を逸脱してしまうと、外れやすくなってしまったり傷ができやすい義歯になります。

高齢になれば口腔内周囲の筋肉が衰え、それにより義歯の安定が悪くなることもありますし、高度の歯周病により顎の骨が溶けてしまった結果、義歯を維持する骨が少なく浮きやすい義歯となる場合もあります。
唾液の分泌が少ないのも義歯が安定しない原因にもなります。

そこで義歯の下にインプラントを埋入するインプラントオーバーデンチャーという選択肢があります。

このように吸収してしまった顎骨に注意しながらインプラントを埋入。
上部に義歯を装着していきます。
これにより物理的に義歯は外れなくなります。
外れない義歯を作成することにより、咬合力は回復し周辺筋肉や粘膜は回復され、より義歯が安定しやすいくなることもあります。

まずは動かず外れない義歯を目指し、それでも義歯が外れてしまう場合などはインプラントオーバーデンチャーという選択肢を入れてみるのもいいと思います。

 
 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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