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複数インプラントケース

2022年11月26日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

保存が難しい状態のブリッジが存在しインプラントを希望された場合、どのような順序でインプラント治療を行なっていくのでしょうか。
上顎がブリッジと義歯が装着されているケース。
上顎ブリッジが破折により保存が不可能となっており抜歯が必要になっています。
ここで問題となるのが

・抜歯してから今の義歯はどうなるのか
・抜歯してからインプラントになるのか
・抜歯して最終的に入るまではどう生活すればいいのか
・最終的に入るまではどれくらいの期間を要するのか

このあたりが課題となります。

まず今の義歯が使えるかどうかですが、治療用義歯としてなら修理すれば使用できる可能性があります。
しかし素材によっては修理がその場でできずに預かりとなることもあり、その場合はしばらくない状態で過ごす必要があります。
抜歯してからインプラントにするのか、抜歯と同時にインプラントとするのかですが、今回の場合は抜歯と同日にインプラントを行います。抜歯する部位とインプラントを行う部位を少しずらすことができるので抜歯部位の回復を待たなくてもできるケースです。

抜歯して最終的に入るまでは仮の義歯を作成し使用することで生活をしていただきます。
インプラント埋入後の初期固定がよく安定性もよければ即時荷重で義歯をアタッチメント付きで入れたりすることもありますが基本的には埋入したインプラントに影響が出ないように義歯内面を調整し義歯を使用していただきます。
この場合の義歯はどうしても緩く外れやすい傾向にありますので必要に応じて安定剤などの使用を勧める場合もあります。

複数埋入する場合は、初期固定が良くインテグレーションが良好な部位からどんどんアタッチメントを装着し義歯を作成していきます。右上などのサイナスリフトを併用する部位などは埋入後6ヶ月以上は経過を見ますので最終的なアタッチメント装着は一番最後になります。
埋入後2ヶ月目よりインテグレーションが良いところからアタッチメントを装着し義歯を装着します。
よって3ヶ月目ぐらいからは最終設計に近い義歯が装着されて食事が可能となってきます。

このように複数のインプラント治療でインプラント義歯の場合は埋入部位のインテグレーションの状態で治療が進んでいきます。
少し複雑になっていきますので気になる方はご相談ください。

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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