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インプラントとMRIについて
2022年12月10日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
患者様からよくある質問として、インプラントしたいけどMRIを撮影できなくなるんでしょ?
と聞かれることがあります。
インプラントとMRI。どのような関係性があるのでしょうか。
最初に結論から言うと撮影できます。
MRIとは正式名称を「Magnetic Resonance Imaging」といい、強力な磁石と電波によって発生する磁場を利用して、画像を撮影する方法です。放射線を利用しないので被爆の心配もなく、CT検査よりも鮮明に撮影できる方法でもあります。
基本的に金属類を持っていると撮影に影響が出るため全て外してから撮影しなければいけません。
そのため、ペースメーカーや人工内耳などの金属製の医療機器を体内に埋め込んでいる場合は、MRIを受けれないことがあります。
ではなぜインプラントは大丈夫なのか。
MRI検査で問題がある金属の特徴は、簡単に言えば磁石にくっつくかどうか。現在流通しているインプラントで使用している「チタン」は磁力がない、つまり磁石にくっつかないので、MRI検査は受けられると判断できます。
インプラントオーバーデンチャーと呼ばれる、入れ歯に磁石をつけている場合のほとんどは口腔内側に磁場の発生する金属は装着されておらず、入れ歯側に装着していることがほとんどですので入れ歯を外して撮影すれば問題はありません。
稀にMRI室の入り口にインプラントはNGですと書かれていることもあります。
これにはインプラントという意味が2種類存在するためです。
厳密にいうと、歯科の場合はデンタルインプラント。インプラントは身体に埋め込むものを総称して言います。
そのためデンタルインプラント以外にも、ペースメーカーや整形外科領域、美容領域も含みます。
デンタルインプラントで使用する材料はほぼチタンもしくはジルコニアですが、他の領域では使用する材料は様々。
確認しないままMRI検査を受けてしまうと、MRI本体を壊してしまったり医療用インプラントも壊してしまう可能性もあります。
もし病院や主治医の先生にMRIを断られてしまうことがあれば一度歯科医院に相談し対診されることをお勧めします。
ちなみに当院で使用しているインプラントは全てチタン製。
ストローマンインプラントはチタン+ジルコニアのMIXですが共にMRIに影響を与えませんのでご安心ください。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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