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骨造成とインプラント治療を同日に行う条件

2023年2月1日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
先日、インプラント埋入と骨造成を同時にすることができないかと相談を受けました。
今回の骨造成対象部位は上顎臼歯部。
よってサイナスリフトが対象となる部位になります。
 
結論から言うと、よほど既存骨がない限りはインプラントと骨造成は常に同時に行うことを目指しています。
しかしインプラント埋入時の初期固定が得られなければインプラントは埋入せずに骨造成のみとさせていただいております。
 

 
上顎洞まで4mm、よって既存骨=自分の骨は4mm存在します。
インプラントは当院で使用している最もショートサイズでも7mmありますので、3mm以上は骨が足りない状態であるため骨造成が必要となります。
3mmを内側で骨造成をした場合、上は既存骨、下は人工骨となります。
 
人工骨が骨組織に置換されるまでは6ヶ月かかりますので、人工骨でいきなり固定することは不可能です。
よって、インプラントを同日に埋入する場合は、この上の既存骨で固定させる必要があります。
 
この上の既存骨の状態が良ければ、インプラント埋入直後の初期固定が取れ、骨造成と同時埋入が実現するわけですが、初期固定が取れない場合は、インプラントがロストするリスクがあるほか、感染源となり、せっかく作成した骨が置換されないということが起きますので、同時埋入はせずに骨造成のみとします。
 
このように、基本的には既存骨で固定を目指すため同時埋入をするプランでいきますが、事前のCTの情報などで最初から骨造成のみにする場合もありますので、状態次第で判断となります。
個別でご相談に乗っていますので気になる方はご相談ください。
 
 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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