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スクリュー固定のインプラントが緩む理由

2023年3月11日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

たまにインプラントが緩んでグラグラするということで来院されることがあります。
そこまで頻度は多くないですが、インプラントのトラブルの一つとしてスクリュー固定のインプラント補綴の緩みというのが存在します。
スクリュー固定の場合は補綴物とアバットメントが一体となっているため、補綴をスクリューで固定します。
そのスクリューはラチェットと呼ばれるもので機械的に35ニュートンという適正なトルクをかけて締結します。

しかしそこまでしても緩むことがあります。
考える理由は二つ。

・過剰な咬合力や不均一な咬合
・補綴物の不適合

前歯部のインプラントで多いのですが、前歯のみインプラントとして臼歯が欠損している場合。
前歯部で咬合する頻度が高くなります。
それにより下顎からの突き上げによりスクリューが緩んでくることが多くあります。
上の前歯のインプラントの角度に対して、下から突き上げるように咬合が入るためインプラントに対して垂直に力はかからない。
横からかかるようなイメージです。
そのため過度にかかりすぎるとやはりスクリューは緩んできます。

一方臼歯部でインプラントが緩む場合。
極端にインプラント部で咬合している場合を除いては、緩む原因は不適合にあることが多い傾向です。
一見適正トルクをかけて装着していてもマイクロ的にズレて装着されている。
そのような場合はやはり外れやすい傾向にあります。

下顎臼歯部で短期間で数回脱離している場合は、早期に型取りからやり直しした方が良いと思います。
脱離を繰り返す、また緩みが出ている状態は隙間がうまれてインプラント周囲炎も高まりますので早期にやりかえるようにしています。
気になる方はご連絡ください。

 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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