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骨造成とインプラント治療の併用
2023年11月20日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
抜歯後2ヶ月でインプラント治療へ。
事前のCTにて部分的な骨欠損を認めることがわかりました。
実際切開し中をみてみると、多量の不良肉芽組織の存在。治癒が悪かった原因は抜歯後の感染組織が取りきれていなかったことの可能性があります。
ただ歯を抜くという抜歯をするだけでは感染が全て取りきれません。
抜歯の原因となる感染組織は歯の周り、外側に付着しているためそれを全て取り切らなくてはなりません。歯の周りと言いましたが、実際には歯肉や歯槽骨に付着します。
これを残してしまうことで残留嚢胞と呼ばれるものができたり、抜歯窩治癒不全が発症されます。
今回も2ヶ月経過して骨ができていなかったのは、抜歯窩に不良肉芽組織が存在したことによる治癒不全であった可能性があります。
最悪抜歯後に義歯かブリッジの選択であり粘膜の炎症がなければ、骨レベルの治癒不全はいいのかもしれませんが(良いわけないと思いますが)、抜歯後にインプラントを事前に検討しているのであれば、インプラントを行う歯科医師に抜歯から担当するのがベストなのかなと感じます。
インプラントを行う歯科医師であれば、抜歯後の感染組織の除去の重要性を誰よりも理解しているため抜歯後は徹底して綺麗にします。
今回、感染組織をまず撤去したのちインプラントを埋入。
その後大きな骨欠損部に対しては骨造成を実施しました。
粘膜まで感染があり、縫合ができない状態となっていたため粘膜の再建も行っています。
インプラントを検討している患者様は早めにご連絡ください。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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