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インプラント1回法と2回法
2024年8月6日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラント治療には1回法と2回法があります。
1回法とは埋入した当日から粘膜の上にキャップや、仮歯が入る方法。
2回法とは埋入した当日は粘膜の下にキャップがある方法。
どちらもそれぞれメリットがあります。
1回法であれば埋入当日から仮歯が入る可能性もあるほか、仮歯出なくても粘膜の上にキャップが来ていれば、3ヶ月後の骨結合時に粘膜を改めて切開して型取りを行うという行為は必要になくなります。
2回法の場合は埋入後に一度粘膜で覆われるため、欠損と同じ状態になります。
そのため3ヶ月後の骨結合時に改めて切開してキャップを露出させてから型取りを行う必要があります。
どちらの方が良いでしょうか。
一見して考えると1回法の方が良い気がします。
しかし1回法の場合は骨結合されていない状態で口腔内に露出されるため感染し脱落してしまうリスクがあります。口腔内に露出されるということは、口腔内細菌に曝露されることになりますので感染コントロールがとても難しいのです。
一方2回法の場合は、粘膜で一度隠れるため細菌感染リスクが著しく低下します。
より密な骨結合が可能となります。
ではどのように1回法にするのか2回法にするのか決定するか。
決定する因子はいくつか存在します。
– 仮歯を入れる必要があるかないか
– 初期固定が確実に取れているか(35N以上)
– 口腔内の清掃状態は良いか悪いか
– 歯周病に罹患しているかしていないか
などなど、様々な因子が存在します。
そのため1回法にするか2回法にするかの判断は患者さんが行うことは基本的にはできません。
骨質や上記その時の状態でジャッジをしていく形になります。
前歯のケースですぐに仮歯が必要などの場合は、事前にCTなどで決定し作成しておく場合が多いです。
インプラント治療をお考えの方はご相談ください。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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