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下顎のインプラントにおいて留意すべき点
2024年9月10日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
欠損後の治療選択肢としてインプラント治療があります。
インプラントは上下どちらでも対応が可能なのですが、それぞれ解剖学的にも留意すべき点があります。
下顎の欠損に対してインプラント治療を行う際に留意すべき点としては、まず下歯槽神経があります。
下歯槽神経とは下顎の顎骨内に入り込む神経で、奥歯にいけば行くほど、歯槽骨頂に近づく傾向にあります。特にインプラント治療を行う上では、インプラントの長さを選択する際に下歯槽神経に接しないように設計する必要があります。
また下歯槽神経に接していなくても距離が近いことで刺激が骨内で伝搬されて神経が部分的に損傷もしくは反応することもあります。
そのため神経から1.5mmほどは離すことが大切となります。
また同様に下歯槽神経だけでなく下歯槽動静脈の損傷リスクを考慮する必要があります。
次に留意すべき点は、下顎骨の形態上、内側(舌側)は張り出て窪んでいますのでドリルの舌下隙や顎下隙への穿孔を気をつけるのと同時に、このエリアには舌神経が存在しているため気をつけなければいけません。
小臼歯エリアになると内側には舌下動脈やオトガイ下動脈が存在します。
小臼歯エリアから前歯部のエリアにおいては特に傾斜埋入する際には動脈損傷を十分に留意する必要があります。
このように下顎骨へのインプラント埋入だけでも数多くの特徴があり、解剖学的にも知識や経験を持ち対応を求められる場面があります。
術前のCTでしっかりと精査できているかもポイントとなります。
インプラント治療でお悩みの方はご相談ください。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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