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インプラント1回法とは
2024年10月21日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラント治療にはいくつか術式があります。
インプラント治療における目指す結果はほとんど同じですが、そこに対するアプローチはいくつか存在します。
まず大きなところだと、1回法と2回法があります。
1回法とは、インプラントを埋入した当日に歯が入るもしくは、口腔内にアバットメントが露出する状態です。
ここでインプラントの構造について確認です。
インプラント体、いわゆる骨とくっつく場所である部分をフィクスチャーと言います。
次に、そのフィクスチャーに被せ物を装着するためのアバットメントがあります。
そしてその上に被せ物を装着する補綴物があります。
このフィクスチャー、アバットメント、補綴物の3つで構成されています。
ちなみに、アバットメントと補綴物が連結され、フィクスチャーとアバットメント付き補綴物の2つで構成されることもあります。
どちらにせよ、骨とくっつくフィクスチャーは独立しています。
そして1回法では、フィクスチャーを埋入した後に、アバットメントを装着したり、口腔内に露出するキャップをつけることを指します。
一方2回法では、フィクスチャーを埋入した後、フィクスチャーの高さのキャップを装着し、口腔内に露出しない方法となります。
こちらが1回法。
こちらが2回法
どちらが良いのかいうことはありません。
1回法であれば骨結合した後に、再度粘膜を切開したりする必要がないのが主な利点ですが、口腔内の汚れが付着するため清掃しなければなりません。
2回法だと、口腔内に露出しないため感染リスクはかなり低いですが、2回目に一部麻酔して切開が必要です。
ではどのように判断するか。
それは骨造成を行うか行わないか、初期固定が良いか良くないか、口腔内環境は良いか良くないか。などで判断しています。
1回法を選択する場合は、かなり環境因子が良いと判断されないと実行されません。
口腔内は細菌に覆われているため細菌曝露に晒されるためです。
できるだけリスクを避けるのであれば2回法の方が間違いないのですが、1回法のメリットも色々とあります。その方の状態に合わせて判断していますのでご相談ください。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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