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インプラントにしたいけどお金がない場合の対処法3選!
2024年12月10日
インプラント治療は、失った歯の機能と見た目を自然に回復できる治療ですが、その高額な費用が気になって迷っている方も多いかもしれません。
この記事では、インプラント治療の基本と、なぜ費用が高くなるのかについて詳しく解説します。
また、予算に限りがある場合に役立つ具体的な対処法を3つご紹介し、インプラント以外の治療法やインプラント治療の利点についても丁寧に説明します。
インプラントしたいけどお金がないことにお悩みの方に向けて、インプラント治療を前向きに検討できるような情報をお届けします。
インプラント治療とは?
インプラントという言葉は聞いたことがあっても、具体的にどういった治療方法なのか詳しく知らない方もいるかもしれません。
ここでは、インプラント治療についてと、その特徴について詳しく解説していきます。
人工の歯根をあごの骨に埋め込む治療
インプラント治療は、失った歯の代わりに人工の歯根をあごの骨に埋め込む治療法です。
人工歯根は『インプラント体』と呼ばれ、通常はチタン製で、骨としっかり結合する特性を持っています。
治療の流れとしては、まずインプラント体をあごの骨に埋め込み、その上に『アバットメント』と呼ばれる支台部を装着し、最終的に人工の歯を取り付けます。
これにより、見た目や機能が天然の歯に近い状態を再現できる点が特徴です。
手術後のメンテナンスも欠かせないため、長期的なケアも考慮する必要があります。それでも、その自然な仕上がりと機能性から、多くの患者さんに選ばれている治療法です。
1本あたり30万~50万円程度が相場
インプラント治療の費用は、1本あたり30万~50万円程度が相場とされています。
この価格帯には、インプラント体の埋入手術費用や人工歯の作製費用、事前の検査や診察料などが含まれます。
ただし、患者さんの口腔内の状態や使用する材料、歯科医院の設備や技術力、地域によって、最終的な費用は大きく変動する場合があるため注意しましょう。
インプラント治療が高額になる理由
インプラント治療は、他の歯科治療と比べて高額になるケースが多く、その費用に不安を感じる方もいるでしょう。
しかし、費用が高額な理由には、治療の質や安全性を確保するためのさまざまな要素が関わっています。ここでは、なぜインプラント治療が高額になるのか、その主な理由について詳しく解説します。
保険適用外である
インプラント治療が高額になる理由の一つは、保険適用外であるためです。
日本の公的医療保険制度では、歯科治療においても基本的に『機能回復』を目的とした治療に対してのみ保険が適用されます。
例えば、虫歯や歯周病による治療や、入れ歯やブリッジの作製などがこれに該当します。しかし、インプラント治療は、単に機能を回復するだけでなく、審美性や快適性を追求する側面が強いため、自費診療に分類されます。
これは、保険適用範囲を超えた『より良い』結果を求める治療とみなされるためです。
また、インプラント治療以外の選択肢として入れ歯やブリッジがあり、これらは保険適用内で行えるため、国は最低限の機能回復を担保できると判断します。
そのため、インプラントはあくまで患者さんの希望による選択肢とされ、保険適用外となっています。
ただし、先天的なあごの骨の欠損や事故による大規模な骨損失の場合など、特定の条件下では例外的に保険が適用されることもあるため、歯科医師に相談してみると良いでしょう。
高度な技術と設備が必要
インプラント治療は、通常の歯科治療とは異なり、外科手術を伴う高度な医療行為のため、歯科医師には専門的な知識と技術が求められます。
特に、あごの骨にインプラント体を正確に埋め込むためには、骨の状態や神経の位置を正確に把握し、最適な位置に埋入する高度な技術が必要です。
インプラント治療を行う歯科医師は、長期間の研修や実践経験を積むことが求められ、その技術料が治療費に反映されます。
さらに、インプラント手術には専用の設備も不可欠です。例えば、CTスキャンなどの精密な検査機器を使ってあごの骨や神経の位置を事前に確認し、安全かつ正確に手術を進める必要があります。
また、手術室は徹底した衛生管理が求められ、感染リスクを抑えるための滅菌設備や使い捨て器具なども使用されます。これらの設備投資や維持費用も治療費を押し上げる要因となっています。
このように、高度な技術と最新の設備が必要不可欠であることから、インプラント治療は他の歯科治療と比べて高額になる傾向があります。
治療期間が長く、手術後のメンテナンスも必要
治療期間が長く、手術後のメンテナンスも必要であることも、インプラント治療が高額になる理由の一つです。
インプラント治療は、単に歯を埋め込むだけではなく、あごの骨とインプラント体をしっかり結合させるために3~6ヶ月程度の治癒期間を要します。
この期間中に無理をして早く次のステップに進むと、インプラント体が安定せず、治療が失敗するリスクが高まってしまうため、十分な時間をかけて治癒を待つことが求められます。
さらに、インプラント治療は完了後も定期的なメンテナンスが欠かせません。
インプラントは人工物のため虫歯にはなりませんが、周囲の歯茎や骨が炎症を起こす『インプラント周囲炎』と呼ばれるトラブルが発生する可能性があります。
インプラント周囲炎を防ぐためには、定期的に歯科医院でクリーニングや検査が必要です。適切なメンテナンスを行うことで、インプラントの寿命を延ばし、何十年も使用できる可能性があります。
お金がない場合の対処法3選
インプラント治療は高額な費用がかかるため、治療を希望していても金銭的な負担が大きく、躊躇してしまう方も多いでしょう。しかし、費用面でのハードルを乗り越えるための方法はいくつか存在します。
ここでは、インプラント治療を受けたいけれどお金がない場合に検討できる3つの対処法についてご紹介します。
クレジットカード払い
多くの歯科医院では、クレジットカードでの決済に対応しています。
一括払いだけでなく、分割払いやリボ払い、ボーナス払いなど、さまざまな支払い方法を選択でき、月々の支払い額を抑えながら治療を受けられます。
ただし、クレジットカードの分割払いを利用する場合、手数料が発生する点には注意が必要です。
例えば、3回以上の分割払いやリボ払いでは金利がかかるため、総支払額は現金一括払いよりも高くなることがあります。
2回払いまでなら手数料がかからない場合もあり、ボーナス時期にまとめて支払うことで手数料を抑えることも可能です。
また、クレジットカードの利用限度額にも注意が必要です。インプラント治療は1本あたり30万~50万円と高額になるため、利用限度額を超えそうな場合は事前に増額申請を検討しましょう。
さらに、歯科医院によっては対応しているクレジットカードブランドが異なるため、事前に使用できるか確認しておくことも重要です。
デンタルローンの利用
デンタルローンとは、信販会社や金融機関が提供する、歯科治療に特化したローンであり、通常のローンよりも低金利で利用できるのが特徴です。
一般的に、金利は4~8%程度で、クレジットカードの分割払いよりも手数料が抑えられるため、費用負担を軽減できます。
デンタルローンを利用する際には、治療費の全額または一部をローンで支払うことが可能で、インプラント治療費が50万円の場合、そのうち30万円だけローンを組むといった柔軟な対応もできます。
また、最大で84回払いなど長期の分割払いに対応しているローンもあり、月々の支払い額を大幅に抑えることができるでしょう。
手続きは比較的簡単で、多くの歯科医院がデンタルローンの申し込みをサポートしており、治療計画と合わせてローンの相談ができます。
ただし、すべての歯科医院がデンタルローンに対応しているわけではないため、事前に確認しておくことが重要です。
一方で、デンタルローンにも審査があり、安定した収入や信用情報が求められます。また、返済中に滞納すると信用情報に傷がつく可能性もあるため、無理のない返済計画を立てましょう。
医療費控除の活用
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得税や住民税の一部が還付される制度です。
その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費が10万円以上、または総所得金額の5%を超える場合に適用されます。
インプラント治療は保険適用外ですが、審美目的ではなく機能回復を目的とした医療行為と見なされるため、医療費控除の対象となります。
治療費だけでなく、通院にかかった交通費も対象となるため、記録をしっかりと保管し、翌年の確定申告で申請しましょう。申告を忘れた場合でも、過去5年間さかのぼって申請が可能です。
また、家族全員の医療費を合算して申請できるため、生計を共にする家族がいる場合は、その合計金額で控除を受けられます。
医療費控除を活用すれば、インプラント治療にかかる高額な費用の一部が還付されるため、結果的に負担が軽減されます。
確定申告は少し手間がかかりますが、大きな節税効果が期待できるため、ぜひ検討してみてください。
インプラント以外の選択肢
インプラント治療は優れた選択肢ですが、費用や手術の必要性などから、他の治療法を検討する方も少なくありません。インプラント以外にも、歯を失った際に利用できる治療法がいくつかあります。
ここでは、インプラント以外の代表的な選択肢について、それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
入れ歯
入れ歯は、歯を失った際に選択できる治療法の一つで、部分入れ歯と総入れ歯に分かれます。
部分入れ歯は、失った歯が数本の場合に使用され、残っている歯に金属のフックをかけて固定し、総入れ歯はすべての歯を失った場合に使用され、歯茎全体で支える構造です。
メリット | デメリット |
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入れ歯は多くの症例に対応できるため、多くの人にとって現実的な選択肢となっています。
ブリッジ
ブリッジは、欠損部分の両隣の健康な歯を支えにして人工歯を固定する方法です。両隣の歯を削って被せ物をし、その間に人工歯を橋渡しするように装着するため、ブリッジと呼ばれています。
メリット | デメリット |
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ブリッジは短期間で機能回復できる一方で、他の歯への影響やメンテナンス面で注意が必要な治療法です。
インプラント治療のメリット
インプラント治療は、失った歯を補うための治療法の中で、特に機能性や見た目の自然さが優れています。
ここでは、インプラント治療の主なメリットについて、分かりやすく解説します。
長期的な視点で考えるコストパフォーマンス
インプラント治療は初期費用が高額ですが、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れた治療法です。
入れ歯やブリッジは比較的安価で始められるものの、数年ごとに修理や交換が必要になるため、長期的には追加の費用がかかります。
一方、インプラントは適切なメンテナンスを行えば10年以上使用できることが多く、再治療の頻度が少ないため、結果的にトータルコストを抑えることを期待できます。
機能と自然な見た目を取り戻せる
インプラントはあごの骨にしっかりと固定されるため、噛む力が均等に伝わり、天然歯とほぼ同じ感覚で食事や会話を楽しめます。
また、上部構造にはセラミックやジルコニアなどの高品質な素材が使用されるため、見た目も非常に自然で、周囲の歯と調和します。
これにより、口を開けた際にインプラントであることが目立ちにくく、自信を持って笑顔を見せることができるでしょう。
審美性と機能性を両立する点で、インプラントは他の治療法よりも優れた選択肢となります。
周囲の歯への負担が少ない
インプラントはあごの骨に直接埋め込まれるため、他の歯に依存せずに独立して機能します。
従来のブリッジ治療では、失った歯を補うために隣接する健康な歯を削って支えにする必要がありますが、インプラントではそのような処置が不要です。
健康な歯を削ることなく残せるため、将来的にも他の歯を守ることができます。
また、インプラントは噛む力を均等に分散させるため、咬合バランスが改善され、他の歯への過度な負担も軽減されます。インプラントは周囲の歯を保護しながら自然な機能を回復できる優れた治療法です。
まとめ
インプラント治療は高額ですが、クレジットカード払い、デンタルローン、医療費控除などを活用することで費用負担の軽減が可能です。
入れ歯やブリッジといった代替治療もありますが、インプラントは長期的なコストパフォーマンスや自然な見た目、周囲の歯への負担が少ない点で優れています。
小嶋デンタルクリニックでは、最新の技術と設備を駆使し、患者様一人ひとりに最適なインプラント治療を提供しています。
インプラントには最長で10年保証が付いており、定期的なメンテナンスを通じて長期間安心して使用できる環境を整えています。
インプラントしたいけどお金がないとお悩みの方は、ぜひ小嶋デンタルクリニックにご相談ください。