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【治療別】歯医者の費用目安とは?支払い方法や費用を抑える方法も解説

2024年12月18日

【治療別】歯医者の費用目安とは?支払い方法や費用を抑える方法も解説

歯科医院での治療は保険診療と自費診療が混在しています。

そのため、どういった治療を受けるとどの程度の費用がかかるのか、不安な方もいるでしょう。

この記事では治療別に歯科医院の費用目安や費用を抑える方法などについて解説します。

しかし、治療費用は使用する薬剤や素材などによっても異なるため、より詳しい費用に関しては治療を受ける歯科医院へ問い合わせてみましょう。

【治療別】歯医者の費用目安

【治療別】歯医者の費用目安
ここでは7つの治療別に費用目安について解説します。

それぞれより詳しく治療内容別の費用についても触れているため、費用目安を知りたい方はぜひ参考にしてください。

初診料・再診料

初診料と再診料の金額は厚生労働省が定めており、2024年7月時点での初診料と再診料は以下のとおりです。

10割負担 3割負担
初診料 2,670円 792円
再診料 580円 174円

初診料とは、初めて歯科医院を受診した際に支払う必要があるもので、病気ごとに発生する特徴があります。

たとえば、虫歯治療で受診し、後日親知らず治療で受診した場合、初診料は虫歯治療と親知らず治療のそれぞれの受診日に初診料が請求されます。

また、同じ治療内容でも前回の受診から3カ月空いた場合は再度初診料が必要になる歯科医院が多いです。

そして再診料とは、一度初診料を支払って診察を受けた治療を引き続き受けるために支払う基本料金です。

再診料は初診料よりも安く設定されているため、同じ治療を受けたい場合は、継続して3カ月以内に通う必要があります。

ここで注意するとよいのは、初診料が必要になる場面では初診検査費用も必要になることが多い点です。

歯科医院を虫歯治療で受診した場合、虫歯の大きさやほかの疾患の有無を確認するために、レントゲン検査やスケーリング、器械的歯面清掃などを行います。

このような検査にも費用が掛かるため、初診時には初診料を含めた3,000~4,000円と思っておくとよいでしょう。

虫歯治療の費用目安は1,500円~20,000円

虫歯治療の費用目安は1,500円〜20,000円です。

費用目安に幅がある理由は、虫歯の進行度によるものです。

ここからは、初期・中度・重度・末期の虫歯治療に分けて費用目安などについて解説します。

初期の虫歯

初期の虫歯の場合、保険診療で費用目安は1,500〜3,500円程度です。

初期の虫歯はエナメル質が溶け始め、茶色や黒に色づいている場合もありますが痛みの自覚症状はありません。

この状態であれば、表面を軽く削り詰め物・口内クリーニング・フッ素塗布などがおもな治療方法です。

虫歯治療としては最も安く、歯を長く健康に保てます。

中度の虫歯

中度の虫歯の場合、保険診療で費用目安は2,000〜10,000円程度です。

中度になると虫歯がエナメル質を越えてしまい、象牙質が侵され始めるため、冷たい物や熱い物を飲食すると沁みる、痛いなどの症状が現れる場合があります。

この状態になると虫歯部分を削り、樹脂や銀歯などの詰め物で削った穴を埋めます。

削る範囲や詰め物の素材などによって費用が異なり、審美性の高い素材を希望する場合は自由診療になるかもしれません。

重度の虫歯

重度の虫歯の場合、保険診療で7,000〜20,000円程度です。

重度になると虫歯が神経にまで達するため、激しい痛みを伴うことがあります。

この状態になると、神経を取り除く必要があるため治療費用も高くなりやすいです。

また、1度の受診で治療が完了しない場合も多く、複数回の通院が必要になるでしょう。

末期・根管治療

末期の虫歯の場合、保険診療で7,000〜20,000円程度です。

末期になると歯の機能が果たせないほど破壊された状態で、可能であれば根管治療を行いますが多くの場合は抜歯が必要になります。

根管治療とは、歯の細菌繁殖や感染予防を目的として行われる治療で、細菌の除去を行ったうえで根管内を掃除します。

末期状態では歯の形がほぼ残っておらず、抜歯することもあるため、入れ歯やブリッジなどが必要になる場合が多いです。

入れ歯やブリッジの見た目にこだわったり、インプラントなどの治療を希望したりする場合、自費診療になるためより高額な治療となります。

入れ歯の費用目安は5,000円~200万円

虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、失った歯を補うために入れ歯を使用する場合があります。

入れ歯の費用目安は5,000〜200万円程度です。

それではそれぞれより詳しく解説していきます。

部分入れ歯

部分入れ歯の場合、保険診療で5,000〜15,000円です。

部分入れ歯の費用は失った歯の本数や場所によって異なるため、費用目安も幅が広いです。

保険診療で作成できる部分入れ歯は、プラスチック素材の一種であるアクリルレジンが使用されます。

アクリルレジンは保険診療が可能で安く抑えられるだけではなく、修理しやすい点がメリットです。

一方で強度や耐久性が自由診療で使用される素材よりは劣ります。

総入れ歯

総入れ歯の場合、保険診療で15,000円程度です。

保険診療で作成できる総入れ歯の素材は部分入れ歯同様に、プラスチック素材の一種であるアクリルレジンです。

保険適用外

見た目や強度、付け心地にこだわる場合は保険適用外の入れ歯がおすすめで、費用相場は3〜200万とかなり幅があります。

保険適用外の入れ歯の主な種類と費用目安は以下のとおりです。

  • マグネット義歯:3~5万円
  • 金属床義歯:25~30万円
  • シリコン義歯:10~50万
  • ノンクラスプデンチャー:50~200万円
  • BPSデンチャー:65万円~

保険適用外の入れ歯は、歯科医院が自由に費用を決められるため費用相場の幅が大きいです。

予算などを伝えたうえで自分に合う素材や形の入れ歯を見つけましょう。

詰め物・被せ物の費用目安は1,500円~35万円

詰め物・被せ物の費用目安は1,500〜35万円です。

詰め物やかぶせ物は奥歯にできた軽度〜中度の虫歯治療を行った際に、削った部分を補うことを目的として使用されます。

それぞれ詳しく解説します。

インレー・アンレー

インレー・アンレーのみの費用相場(保険診療)は銀歯で1本あたり1,500〜3,500円程度です。

インレー・アンレーとは詰め物のことで、小さな虫歯の場合の詰め物がインレー、少し大きくなった虫歯の詰め物(被せ物)をアンレー(部分冠)と呼んでいます。

保険診療の場合は金銀パラジウム合金を使用することが一般的で、いわゆる「銀歯」です。

銀色であるため見た目が目立ってしまうだけではなく、金属アレルギーであれば使用できない可能性があります。

そういった場合は金属アレルギーを起こしにくい金合金(金歯)かセラミックを使用しますが、こちらは自費診療です。

クラウン

クラウンのみの費用相場(保険診療)は銀歯で1本あたり3,800〜5,000円程度です。

前歯や奥歯を大きく削った場合や神経治療を行った際に使用されます。

保険診療であれば、使用される素材は奥歯は銀歯・前歯はプラスチックを貼り付けた金属またはレジンのクラウンです。

自由診療であれば、セラミックなどが使用され審美性や耐久性が高い素材を選択できます。

歯を食いしばる癖がある場合、保険診療の素材は早々に破損する可能性があるため、歯科医院と相談し自分に合った素材を選ぶようにしましょう。

ブリッジ

ブリッジのみの費用相場(保険診療)は9,000〜15,000円程度です。

抜けた歯の左右隣2本の歯を削り、土台を作ったうえで連結させた被せ物(ブリッジ)を装着します。

見た目的な違和感は少ないですが、健康な歯を削る必要があるため負担がかかり、最悪の場合は折れたり抜けたりするかもしれません。

ブリッジも素材によって費用が大きく異なります。

矯正治療の費用目安は10~170万円

矯正治療の費用目安は10〜170万円です。

矯正治療のほとんどが自費診療にあたるため、費用相場も高く、幅も広くなっています。

小児矯正

小児矯正の費用相場は、10〜60万円程度です。

小児矯正にはマウスピースやワイヤー矯正などの種類がありますが、どの方法を採用しているかは歯科医院によって異なります。

歯並びの状態によって選べる矯正方法が限られる場合もありますが、希望する矯正方法がある場合は対応している歯科医院か調べたうえで受診するようにしましょう。

インビザライン(マウスピース矯正)

インビザライン(マウスピース矯正)の費用相場は10〜100万円程度です。

詳細は、部分矯正で10〜40万・全体矯正で40〜100万円です。

インビザラインでは透明な矯正用のマウスピースを装着することで徐々に歯を動かし、歯並びの矯正を行います。

歯列矯正治療の中では比較的安価であり、矯正期間も短く、矯正中とわかりにくいため現在若者を中心に人気となっています。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の費用相場は、30〜170万円程度です。

費用相場の詳細は以下のとおりです。

部分矯正 全体矯正
表側矯正 30~60万円 60~130万円
裏側矯正 40~70万円 100~170万円

表側矯正は歴史のある矯正方法だからこそ、多くの症例に対応できますが、矯正中に目立ってしまう点がデメリットです。

一方で裏側矯正は矯正中でも目立ちませんが、高度な専門技術を要するためほかの治療よりも高額になりやすいです。

ホワイトニングの費用目安は2~10万円

ホワイトニングの費用相場は2〜10万円です。

ホワイトニングもほとんどが自費診療になるため費用が高額になりやすく、幅もあります。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングの費用相場は、2〜5万円程度です。

ホームホワイトニングとは、歯科医院を受診後に自分でホワイトニングを行います。

自分のペースでホワイトニングを進められ、効果が長持ちする点がメリットです。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングの費用相場は、2〜7万円程度です。

オフィスホワイトニングとは、歯科医院などのクリニックでホワイトニングを受けることです。

有資格者しか使用できない薬剤を使用するため、ホワイトニング効果を実感できるのが早いです。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングの費用相場は、5〜10万円程度です。

デュアルホワイトニングとは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用した方法ですが、同時並行進めるため費用が高額になりやすいため注意しましょう。

インプラント治療の費用目安は30~70万円

インプラント治療も自費診療であり、1本当たりの費用相場は30〜70万円程度です。

インプラント治療の費用は使用する素材だけではなく、歯科医院の設備水準や担当歯科医師の技術力によっても変動します。

また、こちらの費用相場には含まれていませんが、インプラント完成後もアフターケアのため、定期的に歯科医院を受診する必要があります。

アフターケアの費用相場は1,500円〜10,000円程度です。

歯医者費用での支払い方法

歯医者費用での支払い方法
自費診療も多い歯科医院ですが、支払いに不安を抱えている方もいるでしょう。

ここでは、歯科医院費用の支払い方法について解説します。

保険診療であれば現金が多い

保険診療の場合、支払い方法は現金のみの場合が多いです。

保険診療での費用はどこの病院でも同じ金額であり、カード払いなどに対応した場合、支払手数料を歯科医院側が負担することになります。

そのため保険診療であれば現金のみとしている歯科医院が多くなっているため、必ずある程度の現金を持っていきましょう。

自費診療はカード・デンタルローンなどの使用も可能

自費診療の場合、クレジットカードや金額によってデンタルローンなどにも対応していることがあります。

自費診療は歯科医院側が自由に金額を決められるため、カードの支払手数料も加味した設定ができるため、カード支払いも取り入れている歯科医院が多いです。

デンタルローンは自由診療の歯科治療に特化したローンで、一般的なローンよりも金利は低いです。

しかし、利用には審査が必要となります。

歯医者費用を抑える方法

歯医者費用を抑える方法
自費診療も多く、高額になりやすい歯科医院の費用をできるだけ抑えたいと思う方も多いでしょう。

最後に、歯科医院費用を抑える方法を解説します。

最後まで治療を受ける

治療を受けている最中は自己判断で治療をやめるのではなく、きちんと最後まで治療を受けましょう。

主な理由は2つあり、1つ目は初診料です。

同じ治療内容でも患者さん都合で治療の間が2〜3カ月空いた場合は、再度来院した際に初診料が必要になります。

ただ、歯科医師の指示で治療の間が2〜3カ月空いた場合には初診料は不要です。

2つ目の理由は虫歯や歯周病などの悪化です。

中途半端のまま治療を放置すると虫歯や歯周病が悪化し、再度来院した際には初めよりも悪化しており治療期間が長く、費用も高くなる可能性があります。

歯科医院で費用を抑えたい場合は、無断で治療を中断せず、必ず最後まで通院しましょう。

定期健診を受ける

定期健診を受けることも、歯科医院の費用を抑えることにつながります。

初期の虫歯や歯周病は自覚症状がない場合も多く、なかなか自分では見つけられません、

定期健診を受けていれば、虫歯や歯周病を早期発見・早期治療が可能です。

早期発見であれば、治療中の痛みもなく治療期間も多くの場合は1日で完了します。

定期健診の期間は個人差がありますが、3〜6ヶ月に1回を目安にするのがおすすめです。

適切なセルフケアを行う

歯科医院に頼るだけではなく、日々の適切なセルフケアを行うことで歯科医院の費用を抑えられます。

口腔内を清潔に保つため、清潔な歯ブラシで1日3回程度食後には歯磨きをする習慣を身に付けましょう。

特に寝る前の歯磨きは必ず行うようにしましょう。

しかし、間違った歯磨きは口腔内を傷つける可能性があるため、定期健診などで正しい歯磨きやセルフケアを学ぶのがおすすめです。

まとめ

この記事では治療別に歯科医院の費用目安や費用を抑える方法などについて解説しました。

歯科医院での治療は治療内容だけではなく、使用する素材などによって保険診療と自費診療が異なり、場合によっては高額になる可能性があります。

費用面について気になる場合は、治療前の説明を受けているときに費用面についても質問してみましょう。

できるだけ歯科医院の費用を抑えたい場合は、最後まで治療を受けたり定期健診を受けたりするのがおすすめです。

小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

インプラント治療費用例として、右下一本欠損した場合の治療費用は約70万円です。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。