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骨造成インプラント術後6年
2020年2月27日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
コジデンは開院しておよそ7年経過しております。
過去に治療した経過も、一つの目処である5年経過を越えてきているため、症例の経過をみていきましょう。
本日は、過去に抜歯を行いインプラントを行っているケースになります。
「左上のブリッジが動揺して取れてしまった」と訴えて来院。
拝見すると、残根状態であり排膿が多い状態で、やや動揺もある状況でした。
なんとか残したいところでしたが、さすがに厳しく抜歯となります。
抜歯後に義歯にするか、インプラントにするかをメリットデメリットを含めしっかりと説明し、患者さんよりインプラント治療を希望されたため、インプラント治療へ。
右上は義歯を使用しているため、左右で義歯だと少し辛いということもあったようです。
しかし、インプラントするにしても抜歯後の骨欠損が著しくなることが想像できる・・・
そこで抜歯後ソケットプリザベーションと、インプラントはソケットリフトを1本は行うようにしました。
ソケットプリザベーションとは、抜歯だけすると、
治癒過程で骨が薄いところは吸収といって溶けて痩せてしまいインプラントができなくなってしまうことがあるためそれを避けるため、
抜歯後に骨をしっかりと充填して骨が吸収しないようにする処置のこと。
ソケットリフトは、インプラントを埋入した深部に上顎洞がある場合、少し挙上して骨を作ること。
オペ後
当時使用したインプラントはZimmer社のspline3.8×11.5㎜、当時HAインプラントがトレンドでして、通常のチタンインプラントに、ハイドロキシアパタイトを付与させて
インテグレーション(結合)を促進するということで、骨が少ない方や、骨造成をした場合にぴったりのインプラントでした。
オペ後のレントゲン写真を見ても、しっかりと骨が出来上がってきているほか、ソケットプリザベーション、ソケットリフトともに良好である結果がわかります。
6年経過後の口腔内写真。
やや切れてしまっててすみません。
最終的な被せ物は、セラミックで作成しています。前歯に近い側の欠損部はインプラント2本での延長ブリッジを選択しています。
予後は非常に良好。
炎症なく7年目を迎えています。
このように骨がない場合も、しっかりと骨を作ることで良好に経過することができます。
もちろん、患者さん自身のメンテナンスもしっかりと行うことで、成立します。
インプラントの長期的な良好な経過のためにもメンテナンス含め頑張っていきましょう!
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