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インプラント二次手術時には必須のオステルとは
2021年1月20日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
今週はインプラント治療におけるオステルを行う機会が多かったのでインプラント治療の流れとともに説明します。
インプラント治療は埋入後、骨と結合をしたのを確認してから被せ物を作成し、被せ物を装着します。
抜歯即時インプラント即時荷重という方法もありますが、非常に稀です。条件が良くないと行いません。
一般的には、埋入後2-3ヶ月で、状態チェックを行います。
この状態チェックは、どれぐらいしっかりと骨と結合しているかを確認するかのチェックとなります。
今までは下顎なら3ヶ月、上顎なら6ヶ月と一般的な治癒期間はありますが、最近は抜歯してから早期…条件揃えば同時に埋入することも多く、教科書や学会ベースの勧める状態判断がつかない場合も増えました。
これには、インプラントの形状の変化や、性質の向上などが要因だと思われます。
そこでさらに安全性の高く質の高い治療をするために、明確に数値で定量的に判断するためにオステルISQは開発されました。
オステルISQは、共振周波数測定し解析することにより、インプラントを機能させる時期を決定する手助けをします。
インプラント治療でインプラントを機能させる時期を決定することは、とても重要な問題の一つでありオステルISQは早期の処置に対する要望に応える事ができます。
例えば、今までは3ヶ月という盲目的に決められていたことも、2ヶ月で数値がよければ被せ物に移行する事ができます。
60以下は低い安定性
65くらいは中程度の安定性
70以上は高い安定性
このように、数値で安定性を評価する事ができます。
70以上で被せ物に移行する事ができます。
65ぐらいだと私の中ではまだ弱いイメージ。待機期間をおいても骨質の状態によっては上昇してこないこともあるので、その場合は被せ物のタイプを変更したりすることもあります。
今回2ヶ月前に上顎4本インプラントを埋入された方のチェック。
正中の1本だけ、62という数値でした。他は全て75以上。
まだ待機期間が2ヶ月でしたので、もう1ヶ月待機しオステルにて精査していく予定となります。
インプラントを行った患者さんは出来るだけ早く被せ物したい!
という希望が非常に多くあります。
しかし、しっかりと定量的にも問題ない安全性の高い状態で被せ物を行う事がインプラントの長期的な予後に関わる事ですのでここは我慢です。
理想的かつ長期的に機能できるインプラントのため、全力を尽くします。
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