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インプラントの長さ
2021年4月14日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
複数のインプラントを埋入するオペにおいて、異なる長さのインプラントを埋入することがあります。
現代のインプラントの考え方において、インプラントのフィクスチャーの長さに依存することはないと言われています。
依存というのは、インプラントの長期的な予後や安定性にフィクスチャーの長さは相関してこないということです。
10年前は「できるだけ長いインプラントが良い」と言われていましたが、インプラントのフィクスチャーの性質の向上や、M.Iの観点からショートインプラントと呼ばれるフィクスチャーの出現並びに、インプラントの長さは長期的な予後と相関しないというのがスタンダードとなりました。
では何が最も、インプラントの予後に影響を与えるのでしょうか。
最もというと非常に難しいのですが、埋入する角度や場所が適切であるかどうか、というのが大切となります。
埋入する角度や場所がズレていると、噛み合わせを正常にするために角度を変えた補綴物の制作が必要となります。
角度を変えた補綴物を制作し、見た目は綺麗に入っていても力の受け止め方が悪く長期的に悪化を招いたり、清掃不良となりインプラント周囲炎の原因となったりしてしまいます。
できるだけ、噛み合う歯の対角にフィクスチャーがくることが望ましいとされています。
またインプラントの長さではなく径が大切という考えもあります。
例えば奥歯の臼歯部に非常に径が細いインプラントを入れてしまうと、それに対し被せ物は臼歯部のサイズ。
力の負担に耐えれず、破折などのリスクが出てきます。
できるだけ埋入する部位に適した径を選択することも予後には重要となります。
今回のこのケース。
第2大臼歯に相当する部分は8mmのインプラントを使用しています。手前は10mm。
奥に長いインプラントを設計すると開口量も狭いため傾斜埋入となってしまうことがあります。
確実に正確に行うためにもサージカルガイドを用いて行うことは大切です。
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