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インプラントに適した状態とは
2021年10月19日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
インプラント治療において重要な要素として骨の高さや厚み、質があります。
骨の高さ少なければ、上の場合上顎洞、下の場合は神経への距離が問題となりますし、骨の幅が狭いとインプラントの太さを検討する必要が出たり、骨造成が必須になったりします。
骨の質が悪ければ、インプラントの長期安定性に関わってきます。
インプラントに適した状態の顎骨というのは、
・残存している歯と水平レベルが同じ骨レベル
・骨幅が、残存している歯や全体的なアーチが均一な状態
・骨質が硬すぎず、柔らかすぎずの状態
このような状態。
しかし、感染し抜歯し欠損するとこのような状態とは程遠い状態になることがあります。
抜歯部位だけ大きく骨吸収していたり、無理な抜歯のため一部骨吸収が起きてしまい幅がなくなってしまっている状態。完全に感染層を掻破できていないため、骨質が悪い状態。
CT撮影を事前に行うことで、状態がわかってきます。
右下欠損及び残根状態がある方でインプラント検討している方。
非常にしっかりした骨があります。
まさにインプラントを行うには理想的な状態。
最近思ったのは、残根状態でも感染がほとんどない状態であれば骨レベルが落ちないで残っていることが多い傾向にあります。
インプラント治療において「ソケットシールドテクニック」という術式がありますが、感染していない歯質を一部残存させてインプラントを埋入することで骨の吸収を抑えるという方法があります。
抜歯すると顎骨は吸収してしまうことが多いので感染部分だけ取り除いたり、矯正による挺出という処置により骨を作りながら抜歯するという方法が最近では行われるようになっていきました。
抜歯前に、抜歯後にどのような補綴処置を行っていくのかを事前にしっかりと検討してから治療を行うことで長期的にも良好な結果をもたらすことが多いです。
簡単に抜歯するのではなく、抜歯後どうするのかをしっかりと歯科医師と相談し決めてから処置に入るようにしていきましょう。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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