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インプラント補綴の固定方法

2023年7月31日

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラントの固定方法は大きく2つあります。

– セメント固定
– スクリュー固定

インプラントは、いくつかに分けて構成されています。

まず一つ目は、骨と結合するフィクスチャー。

インプラント補綴の土台となる部分ですが、インプラントの1次オペの時はまずこのフィクスチャーが確実に骨の中に入ることを目標として行います。

その後数ヶ月後に、フィクスチャーと骨が骨結合したことを確認したのちに、噛むための被せ物を作成します。

ここからが上記に挙げた2つのパターンが存在します。

まずはセメント固定。

フィクスチャーに対して、アバットメント呼ばれる土台をスクリューで留めます。その後そのアバットメントに合わせた被せ物をセメントで接着させます。これをセメント固定と言います。

もう一つがスクリュー固定。

フィクスチャーに対してアバットメントと被せ物が一体となった補綴物をスクリュにて固定します。

これをスクリュー固定と言います。

スクリュー固定の利点としては、ラチェットを使用してスクリューを締めるためセメントを使いません。

そのためセメントの存在による歯肉に対しての為害性というのがありません。

セメントが歯肉に漏れて影響が出る可能性が一切ないのがスクリュー固定の最大の利点です。

また使用して緩んだり、歯肉に炎症が認めるようなことがあればすぐ一旦外して洗浄したり被せ物を修正できるのもメリットです。セメント固定との比較となりますが、セメント固定で合着してしまうと外す時は壊さなければなりません。

一方セメント固定の利点としては審美的なポイントとなります。

スクリュータイプは被せ物をスクリューで留めるため被せ物に穴が空いています。

固定後にレジンなどで穴を封鎖するのですが、被せ物と素材が異なるため審美的に悪くなってきたり、封鎖しているレジンが取れるなどのことが起きてきます。

現代のインプラント治療においては、スクリュータイプの方が良いと言われますが、骨の形状や被せ物の形、噛み合わせなどによりスクリュー固定が無理な場合もあるためセメント固定も使われます。

最近ではマルチアバットメントと呼ばれるものも存在しており、スクリュー固定においても進化が見られます。

そのかたの清掃性にあった補綴設計を行い長期的な安定を目指すべく取り組んでいますので気になる方はご相談ください。

 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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