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インプラント埋入後どれくらいで補綴が可能となるか
2020年10月30日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日インプラント治療された患者さんから年内に歯が入るかどうかの質問を受けました。
インプラントをしたのは9月の上旬。骨造成を併用しています。
結論から言うと、年内での補綴物の装着は不可能と伝えました。
当院では状態がよければ(骨質が良い、埋入後の初期固定が十分)2ヶ月で次の検査に移行し問題なければ被せ物を作成していきます。
このインプラントの骨結合がどれくらいしっかりしているかの評価に関してはオステルを使用します。
このオステルでは骨とインプラントがどれぐらい結合しているのかを客観的に数値で表すことが可能です。
インプラントメーカーが新しいインプラントを開発する時や学会などの研究で骨結合を計測し検証する時も、
このような共鳴振動周波分析装置でISQ値を測ります。
一般的な治癒期間いわゆる埋入後2ヶ月とか3ヶ月とかというのは存在しますが、最近は抜歯してから早期に被せ物をしたり、条件揃えば同時に埋入することも多く、教科書的なセオリーでは判断がつかない場合も増えました。
また骨造成を行ってる場合もありますし個人差も当然存在します。
オステルでの表記において
60以下は低い安定性
65くらいは中程度の安定性
70以上は高い安定性
とされ、私はそれをもとに被せ物を入れる時期を決めたり、期間が経過しても安定性が中程度であれば被せ物のタイプを義歯に変更したりなどを検討します。
固定式のブリッジの予定だったけどやはり義歯の方が長期安定性が良いかもとか、しっかりついているから連結ではなくて単独で十分いけるとか。
その他にも、数値が低い場合は、再度埋入から始めた方がいいとか。
このような判断ができます。
コジデンでは全てのインプラント治療でこのようなオステル計測を行い、骨結合を客観的な数値で確認して治療を進めていきます。
インプラント埋入後2ヶ月で83という高い安定性を確認。
そのまま口腔内スキャナーでスキャンして被せ物の装着となりました。
最近はインプラントの被せ物も全てデジタル化させており型取りを行うという行為は義歯を除いてほとんどなくなりました。
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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