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抜歯即時インプラントサイナスリフト回避
2021年5月1日
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
上のインプラントで最も懸念されるポイントが上顎洞の位置。
副鼻腔の一つである上顎洞の位置が、歯が欠損することで徐々に下がってきてしまい骨の厚みが減っていきます。
欠損している期間が長ければ長いほど抜歯した部位の骨吸収は大きくなると言われています。
それによリ上顎洞への距離が近くことでインプラント埋入が困難になることがあります。
どうしてもそこにインプラントを埋入しなければならない時は、サイナスリフトなどの処置を施して骨を作成してからインプラントを行うのですが
サイナスリフトを行うことで治癒期間が大きく延長されるため最終的な補綴処置まで6ヶ月以上、確実に行うのであればやはり10ヶ月ぐらいはかかってしまいます。
今回、右上の欠損部位に対してインプラント治療を希望で来院された患者様。
2本残根で保存不可能な状態であったため抜歯、中間で残った歯も動揺している状態でした。
欠損部のインプラントを行うとなれば、16の位置と14の位置に行うのですが16の位置は上顎洞にかなり近接しており単独では埋入できません。
そのため16に対してはサイナスリフトなどの上顎洞を挙上させる処置が必須となります。
ここで選択肢として、
A・動揺している15を残して16サイナスリフトと埋入、14埋入するか
B・長期的に考えて、15を事前に抜歯を行い15と14に埋入。16から14の連結ブリッジで作成するの2つのパターンを用意しました。
Aパターンは、15が将来的に抜歯が必要となった場合は、16と14のインプラントでブリッジを作成という形で被せ物を一から行う必要がありますが選択肢があります。
もちろんインプラントを追加という選択肢もありますが。
Aパターンはサイナスリフトが必須になるため、期間がかかります。
Bパターンは、動揺している15を事前に抜歯し同時にインプラントに変更することで、サイナスリフトを行うことなく回復することができます。
デメリットとしては延長ブリッジという形になるため、清掃をしっかり行う必要性があります。
今回は、治療期間の短縮及び転勤の可能性などもあったためBを選択されました。
このように欠損に対してインプラント治療を行うにしても、様々な治療計画というのを立案することが可能です。
期間や費用、長期的な予後など全てを考慮して治療計画を立案する必要性があります。
もちろんインプラント治療が全てではありません。
欠損で悩んでいる方はご相談ください。
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