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歯医者が怖い「歯科恐怖症」とは?歯科治療方法や選び方を解説

歯医者が怖い「歯科恐怖症」とは?歯科治療方法や選び方を解説

大人でも「歯科医院が怖くて受診できない」といった方もいるでしょう。

もしかしたらそれは、潜在的に怖いと感じるのではなく「歯科恐怖症」かもしれません。

この記事では、歯科恐怖症とは何か、主な症状、安心な治療方法などについて解説します。

治療を受けたいけど歯科医院が怖くて行けない方、歯科恐怖症について詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

歯医者が怖い「歯科恐怖症」とは?

歯医者が怖い「歯科恐怖症」とは?
歯科恐怖症とは、歯科治療に関連した出来事に極端な不安や恐怖を感じることを指します。

ただ歯科医院が怖い・嫌いではなく、歯科医院や診療を完全に避けてしまい、歯科診療を受けられないほどの不安感や恐怖を抱いてしまいます。

WHO(世界保健機関)は歯科恐怖症を恐怖性不安障害の一種に分類しており、高所恐怖症や閉所恐怖症と同種です。

歯科恐怖症は「心の病気」としてとらえられることもありますが、歯科医院という特定のシチュエーションのみで症状が出る点がパニック障害とは異なります。

歯科恐怖症は軽度の方から気を失ってしまうほど重度の方までいるため、正確な患者数は把握されていませんが、全国に500万人(大体20人に1人)が当てはまるとされています。

決して珍しいものではなく割合としては女性に、特に20〜40代に多いです。

また、正確な患者数が把握できない理由として、「ただ歯科医院が怖いだけ」と思われてしまったり、悩みを打ち明けられなかったりする点も挙げられます。

歯科恐怖症の影響

歯科恐怖症の主な影響は、口腔内トラブルがあったとしても歯科医院の受診を避けてしまう点です。

「治療をしなければいけない」とわかっていても、なかなか歯科医院を受診できず虫歯や歯周病が進行してしまい、歯を失う原因になる可能性があります。

ある程度進行した虫歯や歯周病は自然治癒することはありません。

また、虫歯菌や歯周病菌が血管内に侵入すると、心筋梗塞や脳梗塞、誤嚥性肺炎など歯を失う以上に生命の危機に陥る可能性もあります。

歯科医院受診のためによく調べて恐怖心を軽減したり、この記事で解説する歯科恐怖症の方でも安心な歯科治療方法や歯科医院の選び方を参考にしたりするのもおすすめです。

歯科恐怖症の主な症状

歯科恐怖症の主な症状
歯科恐怖症には人によってさまざまな症状が現れます。

歯科恐怖症の主な症状は大きく心理的反応と身体的反応に分けられるため、それぞれの症状についてくわしく解説します。

心理的反応

心理的反応とは以下のようなものです。

  • 強い不安によるパニック心理
  • 過去体験を思い出すことによるフラッシュバック
  • 嫌なこと(歯科治療)を避けるための逃避行動 など

人によって症状の出方は異なりますが、歯科医院の予約を入れるだけでパニックになってしまったり、予約を入れてもキャンセルしてしまったりします。

また、通院前夜に眠れなくなったり治療を避けようとさまざまな言いわけを考えたりする行動も心理的反応に該当します。

身体的反応

身体的反応とは以下のようなものです。

  • 動悸や息切れ
  • 吐き気
  • 発汗や震え
  • めまいや頭痛 など

上記のような症状はより強くストレスや歯科恐怖症の症状が出る方に多いです。

場合によっては強い恐怖反応により気を失ってしまうこともあります。

また、歯科恐怖症が直接の原因ではなかったとしても、口腔内に器具が入っただけで嘔吐反射が出てしまう場合もあります。

歯科恐怖症になってしまう理由

歯科恐怖症になってしまう理由
歯科恐怖症になってしまう理由は人それぞれです。

ここでは多くの人が歯科恐怖症になってしまう理由を5つ取り上げてくわしく解説します。

過去の痛みによるトラウマ

歯科恐怖症になってしまう理由で最も多いのが、過去の痛みによるトラウマです。

虫歯や歯周病などある程度症状が進行してしまうと、治療には痛みが伴うことが多いです。

麻酔の痛みや歯科器具で虫歯部分や神経を触られる痛みが強くトラウマになってしまうかもしれません。

また、「痛かったら手を上げてくださいね」といわれ、手を挙げたのに「あと少しですからね」と治療を続けられたこともトラウマになりやすいです。

特に子どもの頃の痛みに関するトラウマは強く残りやすい特徴があります。

子どもを歯科医院に連れて行く際には、トラウマにならないように初期段階で治療を行ったり痛みの伴わない治療を選んだり工夫するのがおすすめです。

医療ミス

一度歯科医院で医療ミスを経験してしまうと「またミスされてしまうのでは?」とトラウマになってしまうことがあります。

医療ミスによる歯科恐怖症は精神的外傷に当たります。

医師とのコミュニケーション不足

歯科医師とのコミュニケーション不足による不安感から歯科恐怖症になる場合があります。

虫歯や歯周病などがある程度進行してから受診すると、「もっと早く受診するように怒られるのでは?」と不安を抱えている方がいます。

そういった方は過去に以下のようなコミュニケーション不足があった経験を持つ方が多いです。

  • 治療内容の説明をしっかりとしてもらえなかった
  • 虫歯が多いことやセルフケアが不十分なことを強い口調で指摘された
  • 飽きれたような態度対応された など

歯科治療は何をされているのかわかりにくいため治療内容の説明が不十分だった場合、予期しなかった痛みや感覚にびっくりすることも多いです。

それだけではなく、自分の不安な気持ちを受け取ってもらえなかったり無視されたりした経験から歯科医師や歯科医院に対しての恐怖心が増す原因になります。

心の病

歯科医院での治療に対してトラウマがなかったとしても、「何をされるかわからない」といった不安感から歯科恐怖症につながることがあります。

現代はストレス社会であり、不安感や恐怖心から精神疾患を発症しやすい環境です。

普段はそれほど強い不安感がなかったとしても、日常生活でストレスを抱えていたり心が疲れ切ったりしているとふとした瞬間に歯科恐怖症になるかもしれません。

嘔吐反射や音による恐怖

嘔吐反射や歯科医院特有のドリルの音・独特の匂い・環境に恐怖を抱き、歯科医院への不快感から歯科恐怖症になることがあります。

嘔吐反射とは、口腔内やのどへ異物が侵入することを防ぐために誰にでも起こる身体の防衛反応の1つです。

嘔吐反射の強弱には個人差があり、ストレスや不安、過去の不快な医療経験などで強まることがあります。

そのため、歯科器具が口腔内の手前であっても嘔吐反射が起こる可能性があります。

歯科恐怖症の方でも安心な歯科治療方法

歯科恐怖症の方でも安心な歯科治療方法
歯科恐怖症の方であれば初期段階の虫歯や歯周病の治療を行った方が痛みを伴わないため、おすすめです。

ここでは歯科恐怖症の方でも安心して歯科治療を受ける方法を5つ解説します。

相性のよい歯医者を見つける

自分と相性のよい、安心できる歯科医院を見つけることで歯科治療が受けられる場合があります。

また、どうしても歯科恐怖症の症状が強く出てしまう場合、歯科恐怖症に理解のある歯科医院で治療を受けるのもおすすめです。

初回にカウンセリングを行い、恐怖心や不安感を和らげてから治療を開始し、こまめな声掛けをしてくれることも多いです。

最近は歯科医院内の様子を公式サイトで公開していることも多く、事前に内装などを知っておくことで自分に合う歯科医院を見つけやすいでしょう。

治療法について知る

子どもの頃や昔の治療や痛みにトラウマがある場合、現在の治療法について知ることで恐怖心が和らぐことがあります。

歯科治療の技術は日々進歩しており、昔と比べて痛みや負担の少ない治療法が登場している場合があります。

麻酔や治療の痛みが怖い場合は「麻酔しない・痛くない治療」を取り入れている歯科医院を探したり、現在主流となってる治療法について調べたりしてみましょう。

また、あらかじめ治療法を知っておくことで「何をされるかわからない恐怖」が和らぎます。

公式サイトなどを参考に、通いやすい歯科医院のなかで受けられそうな治療を取り入れている歯科医院を探してみましょう。

静脈内鎮静法

静脈内鎮静法での治療を選ぶ方法もあります。

静脈内鎮静法とは腕からの点滴により鎮静剤を投与、眠る一歩手前のようなうとうととした状態にするものです。

投与する鎮静剤の量によって、歯科医師との会話ができる程度から眠りに落ちたようなリラックス状態までコントロール可能です。

鎮静剤の量は歯科医院の方針や歯科恐怖症の度合いなどによって調整します。

歯科恐怖症の症状が強く出る方は、眠っているようなリラックス状態にすることで治療中の痛みや恐怖感、不快感などをほとんど感じません。

また、歯科医師と会話ができる程度でも、麻酔には健忘作用(入眠するまでの間に起きた出来事を覚えていない状態)があるため治療後の記憶は曖昧になります。

そのため、鎮静剤が切れたあとでも治療中の記憶が残りにくく、恐怖心や不安感の軽減が可能です。

全身麻酔

設備が整っている歯科医院であれば全身麻酔をおこなって歯科治療を受ける方法もあります。

全身麻酔は身体にメスを入れるような大掛かりな外科手術にも取り入れられる麻酔法で、意識が完全にない状態を保つことが可能です。

静脈内鎮静法と同様に麻酔を腕からの点滴により投与し、意識ない状態で歯科治療を進めます。

全身麻酔では患者さんの心拍数・血圧・酸素濃度などを常にモニタリングしながら、必要に応じて麻酔を追加します。

全身麻酔は難易度が高く、常にモニタリングが必要になるため、大学病院で治療が行われる場合が多いです。

大学病院並みの設備が整っている歯科医院であれば、全身麻酔での治療を行っている場合もあります。

短期集中治療

歯科恐怖症のような歯科医院が苦手な方のために、短期集中治療を取り入れている歯科医院もあります。

短期集中治療とは、1回の治療時間を最大6〜8時間確保して、虫歯や歯周病など口腔内のトラブルを一気に治療していく方法です。

1回あたりの治療時間は長いですが、通院回数と期間の大幅削減が可能です。

歯科恐怖症の方は複数回の通院に強いストレスを抱くかもしれませんが、通院回数が減少することでストレスを抱く機会も減らせるでしょう。

1回あたりの治療時間が長い場合、精神的・身体的な負担が大きくなりますが、静脈内鎮静法や全身麻酔を併用することであっという間に治療が完了します。

ただ、虫歯や歯周病の治療は本来保険診療が適用されますが、保険診療するルールとして1回あたりの治療時間が決められています。

短期集中治療では、保険診療のルールを守れないため虫歯や歯周病の治療であっても自費診療での治療になる点は注意が必要です。

歯科恐怖症でも安心な歯医者の選び方

歯科恐怖症でも安心な歯医者の選び方
歯科恐怖症でも安心して歯科治療を受けるためには安心な歯科医院の選び方を知っておく必要があります。

最後に歯科恐怖症でも安心な歯科医院の選び方を4つ解説します。

治療内容について丁寧に説明してくれる

どういった治療が必要なのかや治療計画、麻酔の有無や方法、通院回数などを丁寧に説明してくれる歯科医院がおすすめです。

丁寧に説明してもらえれば、何をされるかわからないという不安が解消され治療に対する恐怖心が和らぐでしょう。

信頼できる歯科医師がいるか

信頼できる歯科医師がいるかも、歯科医院を選ぶ際に大切なポイントです。

腕のよい歯科医師でも、信頼関係が築けず質問しにくかったり歯科医師に対する緊張からストレスが生じて歯科恐怖症が悪化したりすることがあります。

信頼できる歯科医師がいることで歯科医院や治療による不安感が軽減される可能性もあります。

初めのカウンセリングで「この歯科医師とは合わないかも」と思ったら違う歯科医院を探してもよいでしょう。

無痛治療や短期集中治療が可能

設備が整っており無痛治療や短期集中治療などの選択が可能な歯科医院を選びましょう。

麻酔を使用した無痛治療や短期集中治療は歯科医師の技術だけではなく、充実した最新設備が必要です。

公式サイトをチェックして麻酔に使用する針が極細の用意があるのか、無痛治療などの選択肢があるかは確認しておきましょう。

サイトだけではわからない場合は直接歯科医院に確認するのもおすすめです。

歯科恐怖外来のある歯医者

歯科恐怖外来のある歯科医院を選び、丁寧なカウンセリングを受けることで症状が緩和するかもしれません。

歯科恐怖症は多くの場合、カウンセリングにより改善・治癒するといわれています。

歯科恐怖外来では以下のような治療が受けられます。

メンタルカウンセリング ・多くの方がカウンセリングで改善される

・トラウマと同じことにはならないと脳に理解してもらうように誘導する

シェーピング法 ・歯科治療ができるように小さなステップに分ける

・子どもの歯科治療練習にも有効

系統的脱感作法 ・リラックスした状態で怖い・不安な行動を具体的にイメージ

・リラクゼーション法を用いることも

精神鎮静法 ・薬剤を用いて治療できる状態にする

・静脈内鎮静法や麻酔治療が含まれる

・あくまでも治療方法であり歯科恐怖症が治るわけではない

ただ、歯科恐怖外来を専門で行っている病院はほとんどなく、あくまでも治療の一環として取り入れている歯科医院があります。

気になる方は通える範囲であるのか一度調べてみましょう。

まとめ

この記事では、歯科恐怖症とは何か、主な症状、安心な治療方法などについて解説しました。

歯科恐怖症とは、歯科治療に関連した出来事に極端な不安や恐怖を感じることを指します。

歯科恐怖症でも安心な歯科医院の選び方は、丁寧に説明してくれるところや歯科恐怖外来のある歯科医院を選ぶようにしましょう。

小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

抜歯後の治癒を待つ必要がない場合は5回の通院、約2〜3ヶ月でインプラント治療が完了します。

相談・診療の予約は電話でもWebでもどちらからでも対応可能です。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。

歯医者の定期健診の頻度は?メリットやかかる費用なども解説

歯医者の定期健診の頻度は?メリットやかかる費用なども解説

よく「歯科医院の定期健診は受けた方がよい」といいますが、実際にはどれくらいの頻度で受診するとよいのか疑問に思ったこともあるでしょう。

定期健診に適切な頻度で通うことで、虫歯や歯周病の早期発見や予防が可能です。

この記事では歯科医院の定期健診を受診する頻度や適切な頻度で通うメリット、費用目安などについて解説します。

また最後には年代別で定期健診がおすすめの理由についても解説します。

歯科医院の定期健診を検討している方、定期健診について詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

歯医者の定期健診の頻度は3~6ヶ月に1回

歯医者の定期健診の頻度は3~6ヶ月に1回
歯科医院の定期健診の頻度は3〜6ヶ月に1回が目安です。

この頻度で定期健診を受けることで虫歯や歯周病の早期発見・早期治療が可能になります。

ただ、これは健康な方の場合の頻度であり、体質や口腔内の状態によっては定期健診の頻度が異なります。

虫歯が多いまたは歯周病である方や障害があったり高齢だったりして自分でのセルフケアが難しい場合は1〜2ヶ月の定期健診がおすすめです。

自分の最適な定期健診の頻度は口腔内の状態を診てもらったうえで、歯科医師と相談して決めましょう。

1年に1回だと重症化する可能性がある

「定期健診は1年に1回でいいのでは?」と思うかもしれませんが、1年に1回の定期健診では虫歯や歯周病などが重症化してしまう可能性があります。

虫歯や歯周病を早期発見・早期治療したい場合は、1年に1回では発見が遅れてしまうかもしれません。

一度も虫歯になったことがない口腔内が健康な状態でも、口腔内の環境は病気・風邪・寝不足・ストレスなどで変化しやすいです。

今は大丈夫でも1ヶ月後も健康とは限りません。

虫歯や歯周病ではないからと安心せず、適度な頻度で定期健診に通うようにしましょう。

歯医者に適切な頻度で通うメリット

歯医者に適切な頻度で通うメリット
歯科医院に適切な頻度で通うメリットはさまざまです。

ここでは、歯科医院に適切な頻度で通うメリットを5つ解説します。

清潔な口内を維持できる

定期的に歯科医院に通うことで、セルフケアでは除去しきれない歯石や歯垢の除去ができ、清潔な口腔内を維持できます。

歯石や歯垢を定期的に除去すると歯表面が綺麗になり、汚れが付きにくくなることで虫歯や歯周病の予防も可能です。

フッ素塗布を行うため歯の再石灰化を促し、歯の強化も期待できます。

また、口腔内が清潔で歯が健康であれば食事もしっかり咀嚼でき、身体の健康にもつながります。

虫歯や歯周病を早期発見できる

歯科医院に適切な頻度で通うことで虫歯や歯周病を早期発見ができます。

歯垢や歯石を放置して溜まってしまうと歯肉炎や歯周病の原因になり、歯石や歯垢に隠れて虫歯が進行することもあります。

定期的に歯垢や歯石の除去、歯肉炎や歯周病の進行度をチェックする歯周ポケットの測定をすることで虫歯や歯周病の早期発見が可能です。

早期発見は早期治療にもつながり、治療方法も歯を削らず痛みも伴わないため、歯にも身体にもダメージを少なくてきます。

病気予防になる

歯科医院へ通うことは口腔内の健康を保つだけではなく、全身の病気予防にもなります。

虫歯や歯周病は「口腔内の病気」といったイメージかもしれません。

しかし、口腔内の虫歯菌や歯周病菌が血管内に侵入することで全身に回り、さまざまな病気の原因になります。

虫歯菌や歯周病菌が全身に回ることで発症する可能性がある病気と症状は以下のとおりです。

心臓血管疾患

(心筋梗塞・脳梗塞・狭心症)

呼吸器疾患

(肺炎・気管支炎・誤嚥性肺炎)

糖尿病
低体重児出産・早産 炎症疾患

(関節炎・糸球体腎炎)

認知症

免疫力がある健康で若い人であれば、虫歯菌や歯周病菌が血管内に侵入しても排除されます。

一方で、高齢者や持病を持っている人など抵抗力が弱ければ細菌を排除できない可能性があります。

虫歯や歯周病は初期段階であれば自覚症状もありません。

虫歯菌や歯周病菌は低体重児出産や早産にもつながり、母子感染しやすいため、妊娠が分かったらまず歯科医院を受診して口腔内の健康を確認しておきましょう。

正しい歯磨き指導を受けられる

歯科医院の定期健診では正しい歯磨きの指導を受けられるため、効果的なセルフケアができるようになります。

「正しい歯磨き」には、歯の磨き方だけではなく歯ブラシや歯磨き粉、清掃補助具(フロスや歯間ブラシなど)の使用方法や選び方も知る必要があります。

毎食後しっかりと歯磨きをしているつもりでも、正しい歯磨きができていなければ磨き残しがあるかもしれません。

また、歯並びによって重点的に磨いた方がよい場所もあります。

歯磨き指導では自分の歯並びに合わせた歯磨き方法を教えてもらえるでしょう。

医療費の節約になる

歯科医院に通うことは通院時間や費用がかかるため、負担を感じるかもしれません。

しかし、適度に歯科医院に通うことで虫歯や歯周病の早期発見・早期治療ができるため、進行してから治療するよりも通院時間・費用の節約になる可能性が高いです。

例として、初期の虫歯治療であれば1回の通院で費用も1,500〜3,000円程度です。

一方で、虫歯が進行して神経まで届いた場合、8回程度の治療で費用は1〜2万円になります。

このように医療費の節約になることがわかるでしょう。

歯医者の定期健診にかかる費用目安

歯医者の定期健診にかかる費用目安
歯科医院の定期健診は大きく保険診療と自費診療の2つに分かれており、それぞれ費用が違うだけではなく受けられる治療内容も異なります。

ここでは、保険診療と自費診療の費用目安と治療内容について解説します。

保険診療:3,000~4,000円

歯科医院で受けられる保険診療の定期健診の費用目安は3割負担で3,000~4,000円です。

保険診療で定期健診を受けるには虫歯や歯周病などの病気が見つかり治療が必要な場合や、保険医療機関で治療を受けた場合です。

一方で病気もなく単なる検診やクリーニングを希望する場合や、美容目的の場合は保険診療では治療が受けられません。

また、歯科医院のなかには自費診療専門の歯科医院が存在します。

そういった歯科医院では、仮に病気で治療の必要があった場合でも保険診療で定期健診が受けられないため注意が必要です。

受けられる治療内容

保険診療での定期健診で受けられる治療内容は主に以下のとおりです。

  • 虫歯や歯周病の検査
  • 歯石・歯垢の除去
  • 歯表面のクリーニング
  • フッ素塗布
  • フラッシング指導 など

歯科医院や口腔内の状態によって、治療内容や費用は若干異なります。

歯科医院によっては歯周病の検査はオプションになっていることもあります。

自費診療:6,000~10,000円

歯科医院で受けられる自費診療の定期健診の費用目安は10割負担で6,000〜10,000円です。

希望する治療内容や効果によっては10,000円以上かかることもあります。

自費診療の定期健診では、保険診療では対応できない虫歯や歯周病の予防検診や審美性や機能性を高めることを目的とした治療が可能です。

また、自費診療専門の歯科医院でも定期健診を受けることができますが、保険診療は選択できません。

自費診療は受診する歯科医院によって定期健診の内容が大きく異なるため、事前にどのような治療内容が選べるのか事前に確認しておくのがおすすめです。

受けられる治療内容

自費診療での定期健診で受けられる治療内容は主に以下のとおりです。

  • 精密検査(3Dレントゲン撮影・口腔内カメラによる詳細撮影)
  • 予防処置(専門的機械的歯面清掃・総合的な口腔検査)
  • オプション検査(唾液検査・口臭検査) など

自費診療の定期健診の治療内容には上記のような、予防処置が含まれていることも多いです。

このような検査はより詳細に口腔内の状況を把握できるため、より効果的な予防治療が可能になります。

【年代別】歯の定期健診がおすすめの理由

【年代別】歯の定期健診がおすすめの理由
口腔内の状況は年代によって異なります。

最後に6つの年代別になぜ歯の定期健診がおすすめなのか理由について詳しく解説していきます。

乳幼児(~1歳半):口の健やかな成長のため

乳幼児(〜1歳半)は歯科医院デビューの年代であり、口の健やかな成長のために歯の定期検診がおすすめです。

赤ちゃんの歯科医院デビューは、生後6〜7ヶ月の初めての歯が生えてきたタイミングです。

頻度は3〜6ヶ月がおすすめで、目的は虫歯や歯周病のチェックだけではなく、離乳食の進め方や歯が生えそろっていない赤ちゃんの歯磨きの仕方などを学べることです。

適切な歯磨き方法を学べば、虫歯になる可能性も低いため痛みを伴う治療がありません。

この時期に歯科医院は怖くない所と覚えてもらえれば、今後の歯科医院の受診も嫌がらず通院してくれるでしょう。

また歯やあごの成長期であるため、なんらかの異常があったとしてもすぐに対処ができ、治療も比較的簡単に完了します。

幼児(~6歳):乳歯の保護のため

幼児(1歳半〜6歳)は乳歯がすべて生えそろう時期であり、乳歯保護のために歯の定期健診がおすすめです。

乳歯は永久歯と比べて歯が柔らかく虫歯の進行が早い特徴があります。特に乳臼歯と呼ばれる乳歯の奥歯は前歯に比べ、溝が多いため虫歯になりやすいです。

6歳頃になると少しずつ自分で歯磨きをしはじめるかもしれませんが、磨き残しがある可能性が高いでしょう。

本人に歯磨きをさせることも大切ですが、必ず親御さんが仕上げ磨きをするのがおすすめです。

また、甘いお菓子やジュースを口にする機会も増えるため、虫歯ができやすい時期でもあります。

3〜6ヶ月の頻度で定期健診を受けることで、乳歯の保護ができるだけではなく、子ども自身のセルフケア意識も芽生えるでしょう。

学齢期(~18歳):永久歯の保護のため

学齢期(6〜18歳)は乳歯から永久歯に生え変わる時期であり、永久歯保護のために定期健診がおすすめです。

6歳頃から乳歯が抜け、永久歯が生え始めます。

生えかけの永久歯はほかの歯よりも短く磨きにくい状態であり、歯自体も弱いため虫歯になりやすいです。

また、永久歯が生えそろうことで歯並びや噛み合わせが決まる時期でもあります。

場合によってはうまく乳歯と永久歯の生え変わりができず、歯が二重に生えてくるかもしれません。

口腔内の環境が大きく変わる時期だからこそ、歯科医院の定期健診を受けることで専門的な目線から見守ってもらえると安心です。

青年期(~20代):歯周病のリスクが高くなるため

青年期(18歳〜20代)は歯の生え変わりなどはありませんが歯科医院に行く機会も減り、歯周病のリスクが高くなります。

子どもの頃は歯の生え変わりなどで歯科医院に行く機会もあるかもしれませんが、青年期など大人になると歯科医院に行く機会がかなり減る人も多いでしょう。

その結果、歯石や歯垢が蓄積してしまい、歯周病のリスクが高くなります。

また、歯周病になる割合は25歳頃から徐々に増加し、40代後半から50代前半がピークです。

歯周病の前段階は歯茎が腫れる歯肉炎です。

一度歯周病になってしまうと、歯周病になる前の完全な状態に戻すことはほぼできません。

そのため、歯肉炎の段階で治療を開始することで、完治する可能性があります。

壮年期(~60代前半):歯の本数維持のため

壮年期(〜60代前半)は歯の減少が始まる時期であり、歯の本数維持のため定期健診がおすすめです。

壮年期で新たに虫歯や歯周病になることは少ないです。

今まで虫歯や歯周病だった状態が徐々に進行し、適切な治療を行わず放置していた場合、この年代になって歯が抜けるといった最終段階に入ります。

虫歯や歯周病の自覚症状などがあり、治療を放置している場合はできるだけ早く治療を再開することが大切です。

高齢期(65歳以上):できるだけ歯を多く保つため

高齢期(65歳以上)はできるだけ歯を多く保つために、定期健診がおすすめです。

高齢期になると磨き残しなく歯磨きをすることが難しくなっていくため、口腔内に食べかすや歯石、歯垢が残りやすくなります。

1〜2ヶ月といった高頻度で定期健診を受けることでより多くの歯を清潔に保つことができます。

まとめ

この記事では歯科医院の定期健診を受診する頻度や適切な頻度で通うメリット、費用目安などについて解説しました。

歯科医院の定期健診の頻度は3〜6ヶ月に1回が目安ですが、虫歯や歯周病の人・障害や高齢でセルフケアが難しい人は1〜2ヶ月に1回の受診がおすすめです。

定期健診には保険診療と自費診療の大きく2つに分かれているため、自分の予算や希望に合う治療内容を選びましょう。

小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

抜歯後の治癒を待つ必要がない場合は5回の通院、約2〜3ヶ月でインプラント治療が完了します。

相談・診療の予約は電話でもWebでもどちらからでも対応可能です。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。

「歯医者は終わりが見えない」といわれる理由は?治療期間の目安などを解説

「歯医者は終わりが見えない」といわれる理由は?治療期間の目安などを解説

一度歯科医院への通院を始めると「また1週間後に」というように、なかなか通院が終わらないと思った経験は1度くらいはあるでしょう。

よく「歯科医院は終わりが見えない」といわれますが、これにはきちんとした理由があります。

この記事では、「歯科医院は終わりが見えない」といわれる理由や虫歯の治療期間の目安、治療を放置する危険性などについて解説します。

これから歯科医院での治療を始めようとしている方、治療の終わりが見えないと不安を抱えている方はぜひ最後までご覧ください。

「歯医者は終わりが見えない」といわれる理由

「歯医者は終わりが見えない」といわれる理由
「歯科医院は終わりが見えない」といわれる理由はさまざまです。

ここではよく挙げられる6つの理由について解説します

治療が段階的に進むため

歯科医院で行われる治療の多くは段階的に治療が進むため、通院期間が長く「終わりが見えない」状態になってしまいます。

歯科治療において、投薬のみで完治するものはほとんどなく、歯科医師が担当する処置を段階的に進めて行く必要があります。

初期の虫歯や歯周病であれば1〜2回程度の通院で、あとは定期健診程度の通院だけになる場合も多いです。

一方で症状が進むほど、通院期間や回数が多くなっていきます。

虫歯の場合は、虫歯を削って終わりではありません。

削る範囲によっては、削った部分を埋める詰め物を作成したり、根っこの消毒だったりが必要です。

さらに、虫歯の状態によってレントゲン撮影や外科的処置が必要になれば、より通院期間や回数が多くなるでしょう。

虫歯の進行によっては回数が必要なため

虫歯の治療では、進行度合いによって薬剤の浸透時間や感染部分の除去などが必要です。

先程も触れたとおり、初期の虫歯であれば1〜2回程度の治療で完了しますが、痛みやしみるなどの自覚症状が出ている虫歯の場合は治療期間や回数が多くなるかもしれません。

虫歯が神経まで達している場合、虫歯菌に感染した部分の除去や消毒を繰り返すため、少なくても4〜5回程度の通院が必要です。

かぶせ物などを作製する時間があるため

虫歯治療や抜歯などで詰め物やかぶせ物、差し歯などを使用する場合は、作成時間があるため時間がかかります。

詰め物やかぶせ物などはオーダーメイド品になり、歯型を取ったあとに歯科技工士へ作成を依頼します。

素材の耐久性を保ち、隙間ができないものに仕上げるために時間の短縮は難しいです。

詰め物やかぶせ物などが完成しないことには治療を進められないため、治療期間が伸びてしまうことがあります。

1本ずつ治療を進めるため

複数の虫歯がある場合、1本ずつ治療を進めるため治療に時間がかかります。

すべてが初期段階の虫歯であれば、1度に治療を行うこともありますが、すべての虫歯の進行状態が違う場合もあります。

そうなると進行状態によって治療内容が変わり、同時に複数の歯を削ってしまうと噛み合わせが崩れてしまうかもしれません。

噛み合わせが崩れると食事がしにくくなるだけではなく、体のバランスが崩れてさまざまなトラブルの原因になる可能性があります。

そのため、治療優先度の高い虫歯から1本ずつ治療を進めるため治療期間が長くなります。

継続的なメンテナンスが必要であるため

治療が終わっても歯や口腔内の健康を維持するためには継続的なメンテナンスが必要であるため、通院を提案されることがあります。

歯や口腔内の健康は日々の歯磨きなどのセルフケアも大切ですが、歯石除去などはセルフケアでは対応できません。

虫歯ができた場合でも、初期であれば少し削るだけで対応できることも多いです。

歯と口腔内の健康を守るため、歯科医師から継続的なメンテナンスを提案されるかもしれません。

保険治療のルールが存在するため

虫歯や歯周病は保険適用での治療が可能ですが、保険適用にするためには厚生労働省が定めたルールに従う必要があります。

このルールはかなり細かくきめられており、詰め物やかぶせ物などを作成する素材や作り直しまでの期間などです。

そのなかでも、治療期間が延びてしまう原因として「チェアータイム(チェアタイム)の制限」と呼ばれるルールがあります。

チェアータイムとは1回の診療で治療できる時間です。

仮に3時間あれば1回の通院で治療完了する虫歯があった場合、保険診療にするにはチェアータイムの制限があるため、数回に分けて治療を進めます。

自由診療になっても良ければ、3時間かけて治療完了できる場合もありますが、治療費は10割負担になります。

レベル別虫歯の治療期間の目安

レベル別虫歯の治療期間の目安
ここでは歯科医院で治療を受けることの多い、レベル別虫歯の治療期間の目安について解説します。

実際の治療期間は虫歯の本数や場所などによって変動するため、気になる場合は事前に歯科医師に聞いてみましょう。

初期虫歯は0日

初期の虫歯は痛みといった自覚症状もない状態であれば治療期間の目安は0日です。

わずかに穴が開いている状態であれば、少し削ってレジンを充填することもあります。

穴も開いておらず、わずかに色味が付いているだけであれば、フッ素塗布のみを行って経過観察を行う場合もあります。

初期の虫歯であれば、適切なケアを行うことで歯の再石灰化によって治るかもしれません。

しかし、虫歯であることに変わりはないため、治療期間は0日ですが悪化しないために経過観察とて定期的な検診をすすめられることが多いです。

中度虫歯は約1日

中度の虫歯は歯の表面にあるエナメル質にまで虫歯が広がっている状態で、治療期間の目安は約1日です。

中度の虫歯は、虫歯部分が黒く見えますが痛みといった自覚症状もない場合が多いです。

虫歯がまだ小さく再石灰化が期待できる場合は、フッ素塗布を行い経過観察をします。

しかし虫歯がエナメル質深く、象牙質近くまで達している場合は虫歯を削ってレジンを充填します。

中度の虫歯が1本であれば、約1日程度で治療完了です。

重度虫歯は約1週間

重度の虫歯は象牙質にまで虫歯が進行した状態で、治療期間の目安は約1週間です。

冷たいものや甘いものを口にすると痛みが生じることもあり、象牙質はエナメル質よりも柔らかいため、虫歯の進行はエナメル質よりも早いです。

虫歯を削って除去したあとに詰め物やかぶせ物などを行います。

象牙質まで達した虫歯を削った場合はレジンの充填では間に合わないため、詰め物やかぶせ物を作成する時間がかかり、治療期間も伸びます。

基本的には3〜4回の通院が必要となり、虫歯の大きさや深さによっては治療期間が1週間以上になることも多いです。

神経まで到達した虫歯は約1ヶ月

神経まで到達した虫歯は治療内容が増えるため、治療期間の目安は1ヶ月です。

神経まで虫歯が到達するとズキズキと激しい痛みが生じ、歯にも大きな穴が開くため見た目でも虫歯であると分かります。

虫歯による口臭が強くなることもあります。

神経まで到達した虫歯治療の流れと通院回数の目安は以下のとおりです。

  1. 虫歯の除去と神経を抜く抜髄:1回
  2. 歯の根の洗浄を行う根管治療:2回以上
  3. 人工土台やかぶせ物の型取り・接着:2回以上

虫歯がどの範囲まで進行しているのかによって通院回数、治療期間が大きく異なります。

根管まで到達した虫歯は約1ヶ月~

虫歯が根管まで到達し、見える部分の歯がほとんどない状態であれば、治療期間の目安は約1ヶ月以上です。

ギリギリ歯を残せる状態であれば、「神経まで到達した虫歯」と同様の治療方法になります。

しかし、歯を残すことが難しい場合は抜歯するしか方法はありません。

抜歯後はブリッジ・入れ歯・インプラントなど抜けた歯を補うための治療が必要です。

抜歯自体は1日で完了しますが、抜歯したあとの消毒や炎症が収まるまで待つ必要があるため治療以外の待機期間が長いです。

ブリッジや入れ歯であれば治療完了まで1ヶ月以上、インプラントであれば3ヶ月〜1年程度かかります。

終わりが見えないと治療を放置するのは危険

終わりが見えないと治療を放置するのは危険
治療の終わりが見えないと、ついつい通院がめんどくさくなってしまい治療を放置したくなるかもしれません。

しかし、歯科医院での治療を放置するのはかなり危険です。

ここでは歯科医院の治療を放置すると起こる可能性がある危険性について解説します。

常に痛みを感じる

治療を途中で放置するといっときは痛みや腫れが治まっているかもしれませんが、ぶり返す可能性が高く常に痛みを感じるようになるでしょう。

特にある程度進行した虫歯は自然治癒するものではありません。

象牙質まで到達すると冷たいものや甘いものを口にすると沁みたり、神経まで到達すると激痛が走るようになったりします。

常に痛みを感じる状態は、食事や睡眠などが満足にできず日常生活に支障が出ます。

食事や睡眠不足になることで免疫力が落ちて風邪などを引きやすくなるかもしれません。

かみ合わせが悪くなる

虫歯治療の途中で仮歯や仮詰めや抜歯した状態で放置すると、かみ合わせが悪くなります。

また痛みがあると、痛い所を避けるように咀嚼するためよりかみ合わせが悪くなることもあるでしょう。

かみ合わせの悪化はあごや顔のゆがみだけではなく全身のバランスが崩れる原因になり、さまざまな体調不良が現れる可能性もあります。

歯がなくなる可能性がある

虫歯や歯周病などを放置してどんどん進行していくと、最終的に歯がなくなる可能性があります。

歯がなくなった場合、抜いた部分を補うためにブリッジや入れ歯、インプラントなどの治療が必要です。

ブリッジや入れ歯であれば保険診療でも可能ですが、選べる素材が限られていたり審美性や装着感がやや劣ったりすることがあります。

インプラント治療や素材や審美性にこだわったブリッジや入れ歯を選ぶ場合は自由診療になるため、高額になる可能性が高いです。

虫歯菌が全身に回る可能性がある

虫歯を放置すると虫歯菌が血液中に侵入して全身に回り、健康被害をもたらす可能性があります。

虫歯菌は虫歯になるだけではなく、副鼻腔炎・骨髄炎・脳梗塞・心筋梗塞などの原因になり最悪の場合、生命に関わります。

「たかが虫歯」と侮って放置してしまうと、思わぬトラブルの原因にもなるため、歯科医院の治療は決して放置せず、治療完了まで適切に治療を受けましょう。

歯医者の治療をできるだけ早く終わらせるコツ

歯医者の治療をできるだけ早く終わらせるコツ
終わりが見えないといわれる歯科医院の治療ですが、できるだけ早く終わらせるコツがあります。

最後に、歯科医院の治療をできるだけ早く終わらせるコツを4つ解説します。

最新の治療機器・治療法を導入している歯医者へ行く

できるだけ早く治療を終わらせたい場合、最新の治療機器・治療法を導入している歯科医院へ行くようにしましょう。

日々治療に関する機器や治療法は進化しており、出血や痛みを抑えられるだけでなく傷の治りが早いといったより治療を効率的に進められる場合があります。

治療期間が短縮できる可能性のあり、最近導入が進んでいる治療機器としては以下のとおりです。

歯科用CT ・口腔内全体を立体的に撮影可能

・歯根・神経・血管の位置も把握できる

・治療計画が立てやすい

レーザー機器 ・殺菌・消毒・止血・鎮痛作用がある

・抜歯や歯茎切開時に活用することで施術時間の短縮が可能

・止血時に使用することで血流の早期改善がみられるため治療期間の短縮が可能

マイクロスコープ ・患部を6~32倍に拡大可能

・肉眼では確認できない虫歯を早期発見できる

・治療時間が延びる可能性はありますが治療期間の短縮が可能

口腔内スキャナー及びCAD/CAMシステム ・CAD/CAMを活用することで詰め物やかぶせ物の設計・作成が簡単にできる

・歯型を取る手間と時間の短縮が可能

どういった治療機器や治療法を導入しているかは歯科医院によって大きく異なるため、ホームページなどでしっかりチェックしておきましょう。

セルフケアを徹底する

日々のセルフケアを徹底することで、虫歯の予防や進行を遅らせることができます。

そもそも虫歯を作らない、虫歯ができても初期段階で治療を受けることで短期間で治療が完了します。

セルフケアでは、歯磨きだけではなくデンタルフロスや歯間ブラシなどを使用して歯間汚れもしっかりと取り除くことを心がけましょう。

定期健診を受ける

歯科医院の定期健診を受けることで、自覚症状のない初期段階の虫歯や歯周病の早期発見が可能です。

早期発見できれば、治療も痛みを伴わず治療期間も短期で完了します。

また、定期健診では虫歯や歯周病の原因にもなる歯石や歯垢の除去、歯を強くするフッ素塗布も受けられます。

定期健診は2~3ヶ月に1回、最低でも半年に1回は受診するのがおすすめです。

歯科医師としっかりコミュニケーションをとる

歯科医師としっかりとコミュニケーションを取ることで、「治療の終わりが見えない」と不安を抱えずに済むかもしれません。

治療説明を受ける際により詳しく、どれくらいの期間で治療が完了するのか、何回くらいの通院が必要なのか聞いてみましょう。

大体どれくらいで治療が完了するのか、目安が分かっていれば「終わりが見えない」といった不安もなくなるでしょう。

まとめ

この記事では、「歯科医院は終わりが見えない」といわれる理由や虫歯の治療期間の目安、治療を放置する危険性などについて解説しました。

「歯科医院は終わりが見えない」といわれる理由には、治療が段階的に進んだり保険治療のルールが存在したりするためです。

できるだけ治療は放置せずに、治療完了まで通院するようにしましょう。

医療社団法人GRIT 小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

抜歯後の治癒を待つ必要がない場合は5回の通院、約2〜3ヶ月でインプラント治療が完了します。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に医療社団法人GRIT 小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。

赤ちゃんの歯医者はいつから?メリット・デメリットなども解説

赤ちゃんの歯医者はいつから?メリット・デメリットなども解説

成長後の口腔内健康を守るために、赤ちゃんの頃から歯科医院に連れて行った方がよいと聞いたことはありませんか?

では実際に赤ちゃんの歯科医院はいつから始めるとよいのか、何をするのか知りたい方もいるでしょう。

この記事では、赤ちゃんの歯科医院はいつからなのか、連れて行くメリット・デメリット、選び方などを解説します。

赤ちゃんの受診時期について悩んでいる方、より詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

赤ちゃんの歯医者はいつから?

赤ちゃんの歯医者はいつから?
赤ちゃんが初めて歯科医院を受診するのは、歯が生え始めた頃の生後6ヶ月前後が目安です。

赤ちゃんの歯が生え始める時期は個人差が大きいですが、歯が1本でも生えていれば虫歯予防や歯磨き指導などができるため、歯科医院デビューを検討し始めましょう。

口腔内トラブルがなかったとしても、3〜6ヶ月に1回の頻度で定期受診するのがおすすめです。

「生後6ヶ月は早いかな?」と思うかもしれませんが、遅くても「感染の窓」と呼ばれている1歳半〜2歳半には歯科医院を受診しましょう。

感染の窓とは、虫歯菌に感染しやすい時期です。

感染の窓に注意して、乳歯が生えそろう3歳ごろまでしっかりと虫歯菌を予防できれば、大人になっても虫歯になりにくいといわれています。

赤ちゃんの治療内容

赤ちゃんを歯科医院に連れて行った際の主な治療内容は以下のとおりです。

  • 歯科検診:虫歯の有無や口腔内の健康状態をチェック
  • 歯磨き指導:歯の生え方に合わせた歯磨き指導
  • フッ素塗布:歯のエナメル質を強化・虫歯予防
  • 食事指導:歯に悪い食べ物や普段の生活での注意点 など

生えてすぐの乳歯は大人の歯とは違い、柔らかく虫歯菌の進行が早いため、歯科医院の定期健診だけではなく日常のケアも重要です。

歯の生え方などで歯磨き方法は異なるため、その時々にあった適切な方法を実践しましょう。

そして赤ちゃんや子どもの歯科医院ではフッ素塗布を行うことが多いですが、フッ素は赤ちゃんの歯を虫歯菌や酸などから守ります。

3ヶ月ほどで効果が薄れてしまうため、しっかりと効果を得たい場合は定期的に歯科医院を受診してフッ素塗布するのがおすすめです。

赤ちゃんを歯医者に連れて行くメリット

赤ちゃんを歯医者に連れて行くメリット
赤ちゃんを歯科医院に連れて行くとさまざまなメリットがあります。

ここでは主なメリット5つを、より詳しく解説していきます。

虫歯予防になる

赤ちゃんを歯科医院に連れて行く一番のメリットは、虫歯予防になる点です。

虫歯予防は早い段階から始めた方が口腔内環境を健康に保ち、この効果は大人の歯になってからも継続することが多いです。

また、赤ちゃんと一緒に親御さんも歯科医院を受診することで、正しい虫歯予防知識を取り入れられる点もメリットといえるでしょう。

仮に、虫歯があったとしても定期的に歯科医院を受診していれば早期発見・早期治療が可能です。

乳歯は歯質が柔らかく弱いため虫歯菌の進行が早いだけではなく、初期の虫歯は黒くならず白いままで素人では見分けが難しい場合もあります。

早期発見できれば治療も痛みが少なく、赤ちゃんへの負担もかなり少ないです。

日常ケアが合ってるか確認できる

歯科医院を受診することで、日々行っている日常ケアが合っているか確認できます。

また、歯の生えている状態や赤ちゃんの月齢や食事内容などに合わせた最適な日常ケアが学べる点もメリットです。

自分で歯磨きができない赤ちゃんの口腔環境は、親御さんが行う毎日のケアに左右されます。

大人と赤ちゃんでは歯ブラシや歯磨き粉の選び方、1日の歯磨き回数、磨き方などが異なります。

定期的に歯科医院を受診し、赤ちゃんに合わせた日常ケアを確認・学ぶようにしましょう。

歯・あごの成長具合を確認できる

成長過程である赤ちゃんの歯・あごの成長具合を確認でき、問題が発生した場合は早期対応も可能です。

赤ちゃんの歯・あごの成長具合は個人差が大きいです。

そのため、同じ月齢の赤ちゃんと比べ、成長具合に不安があっても個性の範囲なのかなんらかの問題があるのか歯科医院に相談できます。

仮に受け口や歯の生え方などの問題があった場合でも、骨が柔らかく成長過程のため、離乳食の固さや食事内容に注意することで自然と改善する場合も多いです。

3歳を過ぎて乳歯が生えそろった段階でも、受け口や歯の生え方などの問題がある場合は、マウスピースやフェイスマスクなどの専用器具を使用した歯列矯正を検討します。

早期対応をすれば比較的簡単な治療で短期間で治る可能性があります。

一方で、成長期を過ぎて受け口や歯の生え方などを治したい場合は、あごの骨を削ったり抜歯をしたりなど大掛かりになるかもしれません。

将来的な負担を回避するためにも、赤ちゃんの頃から歯・あごの成長具合は確認しておきましょう。

噛み合わせの確認ができる

歯・顎の成長具合と同様に、早い段階で嚙み合わせの確認をしておくことで、将来的なリスクを軽減できます。

噛み合わせが悪い状態で放置すると、将来的に以下のようなリスクが生じます。

  • 歯列不正や不正咬合
  • 虫歯や歯周病などの口腔疾患
  • 顔や全身のゆがみ
  • 発音障害 など

噛み合わせが悪い状態は口腔内だけにはとどまらず、全身のゆがみにも影響します。

噛み合わせの矯正は6〜7歳で始めることが理想とされ、乳歯であれば抜歯の可能性が低く、子どもへの治療負担も少ないです。

あごの発達を利用して矯正を行うため、後戻りしにくいといったメリットもあります。

永久歯が生え揃ってからの矯正は抜歯が必要なことも多く、子どもの負担になります。

赤ちゃんの頃から噛み合わせの確認を行うことで、治療計画も立てやすくなるでしょう。

歯医者への苦手意識が薄くなる

赤ちゃんの頃から歯科医院を受診することで、苦手意識が薄くなる可能性が高いです。

赤ちゃんの頃の歯科医院は歯科検診やフッ素塗布などが主な治療内容で、痛みを伴うことはほとんどありません。

そのため、「歯科医院=怖い所・痛いことをされる所」といった印象になりにくいです。

一方で虫歯が悪化してから歯科医院を受診すると、痛みを伴う治療を受ける可能性があり、歯科医院に対して苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。

赤ちゃんを歯医者に連れて行くデメリット

赤ちゃんを歯医者に連れて行くデメリット
赤ちゃんを歯科医院に連れて行くことはメリットが多いですが、その反面デメリットも存在します。

歯科医院を受診する前には、必ずデメリットについても知っておきましょう。

赤ちゃんのストレスになる

歯科医院は赤ちゃんにとって慣れない環境であるため、ストレスになる可能性があります。

自宅から歯科医院への移動はもちろん、知らない人(歯科医師や歯科助手など)や音、匂いなどストレスの原因が多いです。

赤ちゃんによっては不機嫌になったり、夜泣きをしたりするかもしれません。

しかし、歯科医院に通わない方が成長後のリスクになるため、できるだけ早く慣れてもらうようにしましょう。

歯医者がトラウマになる

赤ちゃんを歯科医院に連れて行くメリットとして、歯科医院への苦手意識が薄くなる点を解説しましたが、敏感な赤ちゃんでは逆にトラウマになる可能性もあります。

治療自体は痛みを伴うことはほとんどありませんが、ほかの赤ちゃんや子どもの泣き声、歯科医師の対応などによっては歯科医院に対して苦手意識を持つかもしれません。

できるだけ歯科医院がトラウマにならないように、赤ちゃんを怖がらせない丁寧な対応をしてくれる歯科医院を探すようにしましょう。

赤ちゃんを連れて行く歯医者の選び方

赤ちゃんを連れて行く歯医者の選び方
赤ちゃんを連れて行く歯科医院選びは、トラウマを与えないためにも慎重に選ぶのがおすすめです。

ここでは、赤ちゃんを連れて行く歯科医院の選び方を5つ解説していきます。

小児歯科を選ぶ

歯科医院にも一般歯科や矯正歯科などさまざまな種類がありますが、小児歯科を選ぶようにしましょう。

小児歯科とは0〜15歳(中学生まで)くらいの赤ちゃんや子どもの診療を主に行っている歯科医院です。

一般歯科でも赤ちゃんを見てくれることもありますが、大人と赤ちゃんでは診察内容や基準が異なります。

小児歯科であれば、赤ちゃんや子どもの治療経験や実績が豊富なことが多く、赤ちゃんが怖がらないような配慮をしてもらえる可能性が高いです。

キッズスペースの有無

キッズスペースの有無だけではなくおもちゃや絵本の充実度はチェックしておきましょう。

キッズスペースがあり、おもちゃや絵本などが充実していれば、歯科医院を楽しい場所と思ってもらえる可能性があります。

お気に入りのおもちゃや絵本ができれば、歯科医院へ行くことにストレスを感じにくく、遊びに行く感覚で歯科医院を受診できるようになるでしょう。

丁寧に説明してくれるか

赤ちゃんの口腔環境や今後の治療方針など丁寧に説明してくれる歯科医院がおすすめです。

赤ちゃんの口腔ケアを行うのは親御さんであり、口腔環境は自分のこと以上に気になる部分でしょう。

丁寧に現在の状態や今後の治療方針を説明してくれると安心感があり、不安も解消できます。

赤ちゃんと合う優しい歯科医師がいるか

人同士には相性がありますが、赤ちゃんと歯科医師にも相性があるため、赤ちゃんと合う優しい歯科医師のいるところを選びましょう。

親御さんと歯科医師の相性ももちろん大切ですが、赤ちゃんとの相性が悪ければ触れられるのも嫌でストレスにつながります。

「歯科医院は嫌な人がいる場所」と覚えてしまうと歯科医院嫌いになる可能性もあります。

赤ちゃんと歯科医師の相性は必ずチェックしておきましょう。

複数の歯科医院から合う場所を選ぶ

赤ちゃんを見てくれる歯科医院は多く存在しているため、複数の歯科医院を比較して検討するのがおすすめです。

立地・相性・雰囲気・実績や経験など歯科医院を選ぶ基準や優先したいものは親子によって異なります。

実際に通院している方の口コミやレビューなども参考にできますが、最終的には実際に受診してみることを推奨します。

赤ちゃんの歯医者デビューの注意点

赤ちゃんの歯医者デビューの注意点
赤ちゃんの歯科医院デビューはさまざまなメリットやデメリットがありますが、最後に3つの注意点について解説します。

赤ちゃんの歯科医院デビューを計画している方はぜひ最後までご覧ください。

赤ちゃんが泣いても迷惑にはならない

歯科医院に入った時や診察中など赤ちゃんが泣いても気にする必要はありません。

赤ちゃんが泣いてしまうと「迷惑なのでは?」と不安に思うかもしれません。

しかし、知らない場所・知らない人を目の前にして不安・怖いと思って泣くのは赤ちゃんであれば当然です。

小児歯科であれば泣いている赤ちゃんの対応にも慣れていることが多いため、迷惑かもしれないと不安にならなくても大丈夫です。

比較的機嫌のよい時間帯に受診する

歯科医院を受診する際には比較的、赤ちゃんの機嫌がよい時間帯を狙って予約しましょう。

赤ちゃんの月齢や生活習慣によって機嫌がよい時間帯と悪い時間帯があるでしょう。

赤ちゃんの機嫌がよい時間帯を一番わかっているのは、親御さんであることが多いです。

できるだけ機嫌がよい時間を狙って歯科医院を受診することで、初めての歯科医院や歯科医師に対しても泣かずにいてくれる可能性が高くなります。

診察後は笑顔でたくさん褒めてあげる

診察後は笑顔で赤ちゃんを迎え、たくさん褒めてあげるようにしましょう。

「よく頑張ったね!」「すごいね!」と笑顔で褒めてあげることで自尊心や心の成長につながります。

また、「歯科医院での治療を頑張ると親が褒めてくれる」と次からの治療も怖がらず、歯科医院への受診がスムーズにできるようになるでしょう。

まとめ

この記事では、赤ちゃんの歯科医院はいつからなのか、連れて行くメリット・デメリット、歯科医院の選び方などを解説しました。

赤ちゃんの歯科医院は歯が生え始めた頃、生後6ヶ月前後が目安です。

歯が1本でも生えていれば虫歯予防やフッ素塗布などの治療ができるため、歯科医院デビューを検討し始めましょう。

小嶋デンタルクリニックでは、こども専門歯科治療の小児歯科にて、お子様に自信をつけていただくための歯科教育を実施しています。

個室で親御さんも安心して治療を見守れる環境をご用意しているため、赤ちゃんのうちから受診可能です。

赤ちゃんの歯科検診をご希望の方は、ぜひ小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。

歯医者でクリーニングだけ受けられる?内容や注意点なども解説

歯医者でクリーニングだけ受けられる?内容や注意点なども解説

歯医者でのクリーニングは歯の健康維持や虫歯、歯周病などの早期発見に有効です。

しかし、歯医者でクリーニングだけを受けることは可能でしょうか?

また、クリーニングでは何が行われるのか、気になる方もいるでしょう。

この記事では、歯医者でクリーニングだけ受けられるのか、クリーニングの内容や注意点などを解説します。

歯医者でクリーニングだけを受けたいと思っている方、クリーニングについて詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

歯医者でクリーニングだけ受けられる?

歯医者でクリーニングだけ受けられる?
歯科医院ではクリーニングだけでも受けられます。

歯のクリーニングとは、歯石や歯垢を取り除くことで、虫歯・歯肉炎・歯周病などの口腔内トラブルを予防できます。

歯科医院でクリーニングを受ける際には、歯や歯茎の健康状態を調べる検査も同時に行うことが多いです。

クリーニングの主な流れは以下のとおりです。

  1. 問診
  2. 各種検査
  3. クリーニング

この流れは、受診する歯医者や受けるクリーニングが保険診療か自費診療かによっても多少異なります。

気になる場合は受診する歯医者に聞いてみてもよいでしょう。

歯医者でクリーニングを受ける頻度と費用

歯医者でクリーニングを受ける頻度と費用
ここでは歯医者でクリーニングを受ける頻度や費用について解説します。

クリーニングは保険診療と自費診療で費用目安などが異なるため、注意しましょう。

クリーニングの頻度は3~6ヶ月に1回が目安

歯のクリーニングを受ける頻度は一般的に3〜6ヶ月に1回が目安です。

しかし、歯のクリーニングを受ける頻度は、生活習慣や環境によって以下のように異なります。

  • 一般的:3~6ヶ月
  • 歯石が付きやすい:2~3ヶ月
  • 着色が気になる:2~3ヶ月
  • 歯並びが悪い:1~2ヶ月
  • 歯周病・虫歯になりやすい:1~2ヶ月
  • 喫煙者:1~2ヶ月

歯石は歯磨きやフロスなどのホームケアでの除去が難しく、歯科医院でのクリーニングが必要です。

歯石が付きやすい方や歯並びが良くない方はホームケアのみでは、十分に汚れが除去できていない可能性があるため、できるだけクリーニングに通うのがおすすめです。

自分はどの程度の頻度でクリーニングを受けたほうがよいかは、口腔内の状態などを見てもらい歯科医師と相談して決めるとよいでしょう。

クリーニングの費用は3,000~10,000円程度

クリーニングの費用目安は、3,000〜10,000円程度です。

保険診療と自費診療では治療内容や目的が異なり、保険診療でクリーニングを受けるためには一定の条件が存在します。

ここからは保険診療と自費診療のクリーニングについて、より詳しく解説していきます。

保険診療のクリーニングの費用と目的

保険診療のクリーニングは1回あたり3,000〜6,000円程度、クリーニング時間は30分程度です。

こちらは初回の費用目安で、クリーニング費用だけではなく、検査費用も含まれています。

2回目以降は検査は行わない場合が多いため、費用相場は1,500円〜2,500円程度です。

保険診療でクリーニングを受けるためには一定の条件を満たし、治療を目的として行う必要があります。

クリーニングが保険診療になる条件としては、以下のいずれかに当てはまっている必要があります。

  • 歯周病治療の一貫
  • 軽度の歯肉炎治療
  • 歯周病治療後の再発防止のメンテナンス

歯周病の原因となる歯石除去をメインとして行い、場合によっては歯茎内に隠れている感染物質の除去なども行われます。

歯石が多く付着している場合は1回ですべてを取り切るのではなく、2〜6回程度に分けて除去することも多いです。

自費診療のクリーニングの費用と目的

自費診療のクリーニングは1回あたり5,000〜10,000円程度で、クリーニング時間は30〜60分程度です。

自費診療のクリーニングの主な目的は、口腔内トラブルの予防や審美性など多岐にわたります。

保険診療のように条件などもなく、希望すれば誰でもクリーニングを受けられます。

自費診療のクリーニングの特徴は以下の4つです。

  • 高度なケアや審美的治療
  • 虫歯や歯周病などの予防
  • 保険診療では除去できない着色汚れの除去
  • 専門的な歯面清掃 など

自由診療であるため、費用は受診する歯医者や希望するクリーニング内容によっても異なります。

着色や口臭など気になる部分を伝えることで、患者さんに合ったクリーニングが提案されます。

自費診療のクリーニングでも虫歯や歯周病の予防が可能です。

保険診療との違いは、「すでに虫歯や歯周病になっているか」です。

保険診療はあくまでも病気やケガの治療が目的であるため、「虫歯や歯周病になる前の予防」では適用されません。

歯医者のクリーニング前に行われる検査

歯医者のクリーニング前に行われる検査
保険診療・自費診療のどちらであっても、クリーニングを受ける前にはいくつかの検査が行われます。

検査を行う理由としては、歯周病や歯肉炎の有無、口腔内の状態を確認するためです。

ここからはクリーニング前に行われる検査内容について解説していきます。

歯茎の出血検査

歯茎からの出血は炎症の有無を判断するための重要なポイントです。

出血の有無を確認することで、歯周病や歯肉炎の早期発見が可能です。

出血の有無は日々のホームケアも確認できます。

歯ブラシやフロスなどを使用した際に、歯茎からの出血がある場合は力の入れすぎ以外に歯周病の可能性も考えられます。

ホームケアで出血があった場合は必ず事前に歯医者へ伝えておきましょう。

出血検査で出血が見られた場合は、出血箇所を特定し炎症の有無を判断したうえで、必要であれば適切な治療を行うこともあります。

歯周病や歯肉炎などを早期発見することで、歯が抜けるといった重症化を防ぎ簡単な治療のみで改善が期待できます。

歯周ポケット検査

歯周ポケット検査ではプローブと呼ばれる測定用器具を歯と歯茎の間に差し込み、深さを測ります。

深さによって歯周組織の炎症の有無や健康状態を確認します。

深さが3mm以上の場合、歯周ポケットと呼ばれるようになり、歯周病が進行している可能性が高いです。

歯周ポケットだけで歯周病と診断されるわけではありませんが、歯周ポケットの深さによって以下のように重症度が分けられます。

状態 深さ
健康・異常なし 1~2mm
歯肉炎 3mm以内
軽度歯周炎 3~4mm程度
中等度歯周炎 4~6mm程度
重度歯周炎 6mm以上

歯周ポケット検査は基本的に痛みはありませんが、炎症が起こっているとちくちくとした痛みを感じることがあります。

強い痛みを感じる場合は歯周病が進行している証拠とされます。

動揺検査

動揺検査では、歯の動揺度を測定できる器具を使用し、揺れの大きさを測定します。

歯が大きく揺れる場合は、歯を支えている骨や歯茎などの周辺組織に炎症が起きている可能性が高いです。

歯の動揺度の目安は以下のとおりです。

動揺度 状態
Grade0(G0) ・歯が正常な位置に固定されており、揺れがみられない

・歯周組織に特に問題はない状態

Grade1(G1) ・わずかに歯の動揺が見られる

・歯周組織に軽度の炎症や軽微な歯周ポケットも見られる可能性あり

・初期の歯周病サインの可能性あり

Grade2(G2) ・明らかな歯の動揺が見られる

・歯周組織の炎症が進行している可能性あり

・中程度から進行した歯周病サインの可能性あり

Grade3(G3) ・大きな歯の動揺がある

・歯周組織の炎症がかなり進行している可能性が高い

Grade3(G3)の場合、速やかに歯周病の治療を行わなければ歯を失う可能性が高いです。

レントゲン検査

レントゲン検査では、あごの骨量や骨密度などが分かり歯周病の進行具合が予測できます。

歯周病が進行すると歯を固定するための骨が徐々に溶かされ痩せていきます。

骨の状態は肉眼では確認できないため、レントゲン検査が必要です。

レントゲン検査では、歯周病の進行具合だけではなく歯と歯の間にできた初期の虫歯を発見できる場合もあります。

歯医者のクリーニング内容

歯医者のクリーニング内容
ここでは歯科医院で受けられるクリーニング内容について解説します。

今回解説するクリーニング内容は保険診療でよく行われるものです。

自費診療のクリーニングでは、ほかのクリーニング内容が取り入れられていることがあります。

詳しい内容についてはクリーニングを受ける歯医者に確認してみましょう。

ホームケアの指導

ホームケアの指導では主に歯ブラシを使用したブラッシング方法が指導されます。

ホームケア指導はクリーニングの中で重要な役割を担っており、正しいブラッシング方法を知って実践することで日頃から口腔内の健康を保てます。

ホームケア指導の主な内容は以下のとおりです。

  • 自分に合う歯ブラシの選び方
  • 歯磨き粉の使い方
  • ブラッシングの順序や角度
  • 歯間ブラシやフロスなどの使い方 など

日々、なんとなく行っているブラッシングですが、正しい方法を意識することで歯垢を効率的に除去でき、虫歯や歯周病予防につながります。

歯石・歯垢の除去

歯石・歯垢の除去は歯周病の治療や予防に効果的で、専門器具で歯表面から歯石や歯垢を取り除きます。

歯垢とは、歯の表面に付着した黄白色の粘着性の微生物叢で、食後8時間程度で食べかすに細菌が増殖し発生します。

歯垢を長時間付着した状態で、ミネラルと付着して硬化したものが歯石です。

歯垢はホームケアのブラッシングで除去できますが、歯石は専門器具が必要となるため、クリーニングでしっかりと除去しましょう。

歯石や歯垢は口腔環境の悪化や歯周病などの原因にもなるため、クリーニングでは行われることが多いです。

歯表面の清掃・研磨

歯表面の清掃・研磨では、歯石や歯垢を除去した後に行うことで、表面のざらつきをなくして汚れの付着や蓄積を防ぎます。

汚れの付着や蓄積を防げるため、虫歯や歯周病予防にもつながります。

歯の表面を研磨することから、多少の着色汚れ除去も期待できるでしょう。

フッ素塗布

最後に行われるのがフッ素塗布で、歯表面の強化・虫歯予防・エナメル質の再石灰化などの効果が期待できます。

定期的なフッ素塗布を続けることで、歯に汚れが付きにくくなる効果もあります。

フッ素は子どもの定期健診などにも使用されることが多いです。

歯医者でクリーニングを受けるメリット

歯医者でクリーニングを受けるメリット
クリーニングを受けるメリットは主に3つあります。

ここではそれぞれのメリットについてくわしく解説していきます。

虫歯や歯周病などの口腔内トラブルの予防

歯科医院でのクリーニングは、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルの予防に重要な役割を担っています。

歯石や歯垢の定期的な除去や歯表面の研磨を行うことで、歯垢や汚れなどが付きにくくなります。

そして歯周ポケット検査やレントゲン検査を定期的に行うことで、虫歯や歯周病などの口腔内トラブルを早期発見・早期治療も可能です。

見た目が綺麗になる

クリーニングで歯石・歯垢の除去や歯表面の清掃・研磨を行うことで、歯の黄ばみやくすみの改善につながり、見た目が綺麗になります。

クリーニングでは歯が持つ本来の白さを取り戻せます。

歯の本来の白さよりもさらに白く、綺麗な歯にしたい場合はクリーニングだけではなくホワイトニングを行うのもおすすめです。

口臭予防が可能

歯石や歯垢が溜まると口臭の原因になることがありますが、クリーニングでは歯石や歯垢をしっかりと除去するため口臭予防が可能です。

また、虫歯や歯周病なども口臭の原因の一つです。

そのため、クリーニングは虫歯や歯周病の予防にもつながる点でも口臭予防に効果があるといえます。

何をしても口臭が気になる場合は、クリーニングを受けると口臭が改善するかもしれません。

歯医者でクリーニングを受けたあとの注意点

歯医者でクリーニングを受けたあとの注意点
メリットが多くぜひ定期的に受診してほしいクリーニングですが、主に3つの注意点があります。

最後に注意点について解説するため、クリーニングを受ける前に必ず確認しておきましょう。

痛みを感じることがある

クリーニング後に歯が痛むことがあります。

これは歯石や歯垢を除去したり歯表面の清掃・研磨したりする際に、歯の表面をわずかに削るためです。

削る際の刺激が神経や歯茎に与えられ痛みを感じます。

通常は弱い痛みですぐに治まりますが、痛みが強い場合や続く場合はクリーニングを受けた歯科医院に相談しましょう。

着色しやすい飲食物は避ける

クリーニング直後は、チョコレートやコーヒーなど歯に着色しやすい飲食物は避けましょう。

先程も触れたとおり、クリーニングではわずかに歯表面を削ることがあり、表面がデリケートで着色しやすい状態になっているためです。

最低でもクリーニングから24時間は色の濃い飲食物は避けるのがおすすめです。

外的な刺激を避ける

クリーニング直後の歯は冷たい・熱いなど外的な刺激にも敏感になっているため避けましょう。

冷たい・熱いものを口にすると歯に沁みて痛みを感じることがあります。

クリーニング後最低でも1時間は飲食はしないようにするのがおすすめです。

まとめ

この記事では、歯医者でクリーニングだけ受けられるのか、クリーニングの内容や注意点などを解説しました。

クリーニングだけを受けることもでき、一般的には3〜6ヶ月に1回の頻度で受けるのがおすすめです。

クリーニング前には出血検査や歯周ポケット検査などを行い、歯周病や歯肉炎などの有無や口腔内の状態を確認します。

実際のクリーニングでは、ホームケア指導や歯石・歯垢の除去で、口腔内を清潔にして虫歯や歯周病などの口腔内トラブルを予防します。

小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

他院でのインプラントのやり直しや、相談なども可能です。

相談・診療の予約は電話でもWebでもどちらからでも対応しています。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。

【治療別】歯医者の費用目安とは?支払い方法や費用を抑える方法も解説

【治療別】歯医者の費用目安とは?支払い方法や費用を抑える方法も解説

歯科医院での治療は保険診療と自費診療が混在しています。

そのため、どういった治療を受けるとどの程度の費用がかかるのか、不安な方もいるでしょう。

この記事では治療別に歯科医院の費用目安や費用を抑える方法などについて解説します。

しかし、治療費用は使用する薬剤や素材などによっても異なるため、より詳しい費用に関しては治療を受ける歯科医院へ問い合わせてみましょう。

【治療別】歯医者の費用目安

【治療別】歯医者の費用目安
ここでは7つの治療別に費用目安について解説します。

それぞれより詳しく治療内容別の費用についても触れているため、費用目安を知りたい方はぜひ参考にしてください。

初診料・再診料

初診料と再診料の金額は厚生労働省が定めており、2024年7月時点での初診料と再診料は以下のとおりです。

10割負担 3割負担
初診料 2,670円 792円
再診料 580円 174円

初診料とは、初めて歯科医院を受診した際に支払う必要があるもので、病気ごとに発生する特徴があります。

たとえば、虫歯治療で受診し、後日親知らず治療で受診した場合、初診料は虫歯治療と親知らず治療のそれぞれの受診日に初診料が請求されます。

また、同じ治療内容でも前回の受診から3カ月空いた場合は再度初診料が必要になる歯科医院が多いです。

そして再診料とは、一度初診料を支払って診察を受けた治療を引き続き受けるために支払う基本料金です。

再診料は初診料よりも安く設定されているため、同じ治療を受けたい場合は、継続して3カ月以内に通う必要があります。

ここで注意するとよいのは、初診料が必要になる場面では初診検査費用も必要になることが多い点です。

歯科医院を虫歯治療で受診した場合、虫歯の大きさやほかの疾患の有無を確認するために、レントゲン検査やスケーリング、器械的歯面清掃などを行います。

このような検査にも費用が掛かるため、初診時には初診料を含めた3,000~4,000円と思っておくとよいでしょう。

虫歯治療の費用目安は1,500円~20,000円

虫歯治療の費用目安は1,500円〜20,000円です。

費用目安に幅がある理由は、虫歯の進行度によるものです。

ここからは、初期・中度・重度・末期の虫歯治療に分けて費用目安などについて解説します。

初期の虫歯

初期の虫歯の場合、保険診療で費用目安は1,500〜3,500円程度です。

初期の虫歯はエナメル質が溶け始め、茶色や黒に色づいている場合もありますが痛みの自覚症状はありません。

この状態であれば、表面を軽く削り詰め物・口内クリーニング・フッ素塗布などがおもな治療方法です。

虫歯治療としては最も安く、歯を長く健康に保てます。

中度の虫歯

中度の虫歯の場合、保険診療で費用目安は2,000〜10,000円程度です。

中度になると虫歯がエナメル質を越えてしまい、象牙質が侵され始めるため、冷たい物や熱い物を飲食すると沁みる、痛いなどの症状が現れる場合があります。

この状態になると虫歯部分を削り、樹脂や銀歯などの詰め物で削った穴を埋めます。

削る範囲や詰め物の素材などによって費用が異なり、審美性の高い素材を希望する場合は自由診療になるかもしれません。

重度の虫歯

重度の虫歯の場合、保険診療で7,000〜20,000円程度です。

重度になると虫歯が神経にまで達するため、激しい痛みを伴うことがあります。

この状態になると、神経を取り除く必要があるため治療費用も高くなりやすいです。

また、1度の受診で治療が完了しない場合も多く、複数回の通院が必要になるでしょう。

末期・根管治療

末期の虫歯の場合、保険診療で7,000〜20,000円程度です。

末期になると歯の機能が果たせないほど破壊された状態で、可能であれば根管治療を行いますが多くの場合は抜歯が必要になります。

根管治療とは、歯の細菌繁殖や感染予防を目的として行われる治療で、細菌の除去を行ったうえで根管内を掃除します。

末期状態では歯の形がほぼ残っておらず、抜歯することもあるため、入れ歯やブリッジなどが必要になる場合が多いです。

入れ歯やブリッジの見た目にこだわったり、インプラントなどの治療を希望したりする場合、自費診療になるためより高額な治療となります。

入れ歯の費用目安は5,000円~200万円

虫歯や歯周病などで歯を失ってしまった場合、失った歯を補うために入れ歯を使用する場合があります。

入れ歯の費用目安は5,000〜200万円程度です。

それではそれぞれより詳しく解説していきます。

部分入れ歯

部分入れ歯の場合、保険診療で5,000〜15,000円です。

部分入れ歯の費用は失った歯の本数や場所によって異なるため、費用目安も幅が広いです。

保険診療で作成できる部分入れ歯は、プラスチック素材の一種であるアクリルレジンが使用されます。

アクリルレジンは保険診療が可能で安く抑えられるだけではなく、修理しやすい点がメリットです。

一方で強度や耐久性が自由診療で使用される素材よりは劣ります。

総入れ歯

総入れ歯の場合、保険診療で15,000円程度です。

保険診療で作成できる総入れ歯の素材は部分入れ歯同様に、プラスチック素材の一種であるアクリルレジンです。

保険適用外

見た目や強度、付け心地にこだわる場合は保険適用外の入れ歯がおすすめで、費用相場は3〜200万とかなり幅があります。

保険適用外の入れ歯の主な種類と費用目安は以下のとおりです。

  • マグネット義歯:3~5万円
  • 金属床義歯:25~30万円
  • シリコン義歯:10~50万
  • ノンクラスプデンチャー:50~200万円
  • BPSデンチャー:65万円~

保険適用外の入れ歯は、歯科医院が自由に費用を決められるため費用相場の幅が大きいです。

予算などを伝えたうえで自分に合う素材や形の入れ歯を見つけましょう。

詰め物・被せ物の費用目安は1,500円~35万円

詰め物・被せ物の費用目安は1,500〜35万円です。

詰め物やかぶせ物は奥歯にできた軽度〜中度の虫歯治療を行った際に、削った部分を補うことを目的として使用されます。

それぞれ詳しく解説します。

インレー・アンレー

インレー・アンレーのみの費用相場(保険診療)は銀歯で1本あたり1,500〜3,500円程度です。

インレー・アンレーとは詰め物のことで、小さな虫歯の場合の詰め物がインレー、少し大きくなった虫歯の詰め物(被せ物)をアンレー(部分冠)と呼んでいます。

保険診療の場合は金銀パラジウム合金を使用することが一般的で、いわゆる「銀歯」です。

銀色であるため見た目が目立ってしまうだけではなく、金属アレルギーであれば使用できない可能性があります。

そういった場合は金属アレルギーを起こしにくい金合金(金歯)かセラミックを使用しますが、こちらは自費診療です。

クラウン

クラウンのみの費用相場(保険診療)は銀歯で1本あたり3,800〜5,000円程度です。

前歯や奥歯を大きく削った場合や神経治療を行った際に使用されます。

保険診療であれば、使用される素材は奥歯は銀歯・前歯はプラスチックを貼り付けた金属またはレジンのクラウンです。

自由診療であれば、セラミックなどが使用され審美性や耐久性が高い素材を選択できます。

歯を食いしばる癖がある場合、保険診療の素材は早々に破損する可能性があるため、歯科医院と相談し自分に合った素材を選ぶようにしましょう。

ブリッジ

ブリッジのみの費用相場(保険診療)は9,000〜15,000円程度です。

抜けた歯の左右隣2本の歯を削り、土台を作ったうえで連結させた被せ物(ブリッジ)を装着します。

見た目的な違和感は少ないですが、健康な歯を削る必要があるため負担がかかり、最悪の場合は折れたり抜けたりするかもしれません。

ブリッジも素材によって費用が大きく異なります。

矯正治療の費用目安は10~170万円

矯正治療の費用目安は10〜170万円です。

矯正治療のほとんどが自費診療にあたるため、費用相場も高く、幅も広くなっています。

小児矯正

小児矯正の費用相場は、10〜60万円程度です。

小児矯正にはマウスピースやワイヤー矯正などの種類がありますが、どの方法を採用しているかは歯科医院によって異なります。

歯並びの状態によって選べる矯正方法が限られる場合もありますが、希望する矯正方法がある場合は対応している歯科医院か調べたうえで受診するようにしましょう。

インビザライン(マウスピース矯正)

インビザライン(マウスピース矯正)の費用相場は10〜100万円程度です。

詳細は、部分矯正で10〜40万・全体矯正で40〜100万円です。

インビザラインでは透明な矯正用のマウスピースを装着することで徐々に歯を動かし、歯並びの矯正を行います。

歯列矯正治療の中では比較的安価であり、矯正期間も短く、矯正中とわかりにくいため現在若者を中心に人気となっています。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正の費用相場は、30〜170万円程度です。

費用相場の詳細は以下のとおりです。

部分矯正 全体矯正
表側矯正 30~60万円 60~130万円
裏側矯正 40~70万円 100~170万円

表側矯正は歴史のある矯正方法だからこそ、多くの症例に対応できますが、矯正中に目立ってしまう点がデメリットです。

一方で裏側矯正は矯正中でも目立ちませんが、高度な専門技術を要するためほかの治療よりも高額になりやすいです。

ホワイトニングの費用目安は2~10万円

ホワイトニングの費用相場は2〜10万円です。

ホワイトニングもほとんどが自費診療になるため費用が高額になりやすく、幅もあります。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングの費用相場は、2〜5万円程度です。

ホームホワイトニングとは、歯科医院を受診後に自分でホワイトニングを行います。

自分のペースでホワイトニングを進められ、効果が長持ちする点がメリットです。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングの費用相場は、2〜7万円程度です。

オフィスホワイトニングとは、歯科医院などのクリニックでホワイトニングを受けることです。

有資格者しか使用できない薬剤を使用するため、ホワイトニング効果を実感できるのが早いです。

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングの費用相場は、5〜10万円程度です。

デュアルホワイトニングとは、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用した方法ですが、同時並行進めるため費用が高額になりやすいため注意しましょう。

インプラント治療の費用目安は30~70万円

インプラント治療も自費診療であり、1本当たりの費用相場は30〜70万円程度です。

インプラント治療の費用は使用する素材だけではなく、歯科医院の設備水準や担当歯科医師の技術力によっても変動します。

また、こちらの費用相場には含まれていませんが、インプラント完成後もアフターケアのため、定期的に歯科医院を受診する必要があります。

アフターケアの費用相場は1,500円〜10,000円程度です。

歯医者費用での支払い方法

歯医者費用での支払い方法
自費診療も多い歯科医院ですが、支払いに不安を抱えている方もいるでしょう。

ここでは、歯科医院費用の支払い方法について解説します。

保険診療であれば現金が多い

保険診療の場合、支払い方法は現金のみの場合が多いです。

保険診療での費用はどこの病院でも同じ金額であり、カード払いなどに対応した場合、支払手数料を歯科医院側が負担することになります。

そのため保険診療であれば現金のみとしている歯科医院が多くなっているため、必ずある程度の現金を持っていきましょう。

自費診療はカード・デンタルローンなどの使用も可能

自費診療の場合、クレジットカードや金額によってデンタルローンなどにも対応していることがあります。

自費診療は歯科医院側が自由に金額を決められるため、カードの支払手数料も加味した設定ができるため、カード支払いも取り入れている歯科医院が多いです。

デンタルローンは自由診療の歯科治療に特化したローンで、一般的なローンよりも金利は低いです。

しかし、利用には審査が必要となります。

歯医者費用を抑える方法

歯医者費用を抑える方法
自費診療も多く、高額になりやすい歯科医院の費用をできるだけ抑えたいと思う方も多いでしょう。

最後に、歯科医院費用を抑える方法を解説します。

最後まで治療を受ける

治療を受けている最中は自己判断で治療をやめるのではなく、きちんと最後まで治療を受けましょう。

主な理由は2つあり、1つ目は初診料です。

同じ治療内容でも患者さん都合で治療の間が2〜3カ月空いた場合は、再度来院した際に初診料が必要になります。

ただ、歯科医師の指示で治療の間が2〜3カ月空いた場合には初診料は不要です。

2つ目の理由は虫歯や歯周病などの悪化です。

中途半端のまま治療を放置すると虫歯や歯周病が悪化し、再度来院した際には初めよりも悪化しており治療期間が長く、費用も高くなる可能性があります。

歯科医院で費用を抑えたい場合は、無断で治療を中断せず、必ず最後まで通院しましょう。

定期健診を受ける

定期健診を受けることも、歯科医院の費用を抑えることにつながります。

初期の虫歯や歯周病は自覚症状がない場合も多く、なかなか自分では見つけられません、

定期健診を受けていれば、虫歯や歯周病を早期発見・早期治療が可能です。

早期発見であれば、治療中の痛みもなく治療期間も多くの場合は1日で完了します。

定期健診の期間は個人差がありますが、3〜6ヶ月に1回を目安にするのがおすすめです。

適切なセルフケアを行う

歯科医院に頼るだけではなく、日々の適切なセルフケアを行うことで歯科医院の費用を抑えられます。

口腔内を清潔に保つため、清潔な歯ブラシで1日3回程度食後には歯磨きをする習慣を身に付けましょう。

特に寝る前の歯磨きは必ず行うようにしましょう。

しかし、間違った歯磨きは口腔内を傷つける可能性があるため、定期健診などで正しい歯磨きやセルフケアを学ぶのがおすすめです。

まとめ

この記事では治療別に歯科医院の費用目安や費用を抑える方法などについて解説しました。

歯科医院での治療は治療内容だけではなく、使用する素材などによって保険診療と自費診療が異なり、場合によっては高額になる可能性があります。

費用面について気になる場合は、治療前の説明を受けているときに費用面についても質問してみましょう。

できるだけ歯科医院の費用を抑えたい場合は、最後まで治療を受けたり定期健診を受けたりするのがおすすめです。

小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

インプラント治療費用例として、右下一本欠損した場合の治療費用は約70万円です。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。

歯医者の仮詰めがすぐ取れる理由は?取れた時の対処法や長持ちさせる方法を解説

歯医者の仮詰めがすぐ取れる理由は?取れた時の対処法や長持ちさせる方法を解説

虫歯治療などの際に、詰め物やかぶせ物が完成するまでの間、仮詰めで過ごすことがあります。

しかし、この仮詰めがすぐに取れてしまって困った経験がある方もいるでしょう。

仮詰めにはどのような役割があり、なぜすぐに取れてしまうのでしょうか。

この記事では仮詰めの役割やすぐ取れてしまう理由、長持ちさせる方法などを解説します。

現在仮詰めをしている方、仮詰めをする予定のある方はぜひ最後までご覧ください。

仮詰めの役割

仮詰めの役割
仮詰めは仮蓋と呼ばれる場合もあり、歯を削って穴の開いた部分にレジンやセメント、天然ゴムなどの素材を充填して使用されます。

仮詰めの主な役割は、以下の4つです。

  • 細菌侵入の阻止
  • 刺激からの保護
  • スペース確保
  • 応急処置

虫歯や根管治療(根っこの治療)を行う場合、多くは一度の治療では終わらず2〜3週間程度の通院が必要になります。

歯を削った状態では神経や血管が露出しているため、細菌が入りやすく食事をした際に染みてしまうかもしれません。

仮詰めで削った部分をカバーすることで、細菌や刺激から神経や血管を守ってくれます。

また、削ったままで放置すると削った隙間を埋めるように隣の歯が寄ってきたり、上下の歯が移動してきたりする可能性があります。

そうするとせっかく型取りをして作った詰め物やかぶせ物が合わなくなることもあるでしょう。

こういった事態を防ぐため、仮詰めをして詰め物やかぶせ物のスペースを確保します。

それだけではなく、歯が大きく欠けていた場合に急患ですぐに治療できないときに仮詰めをして応急処置をすることも多いです。

歯医者の仮詰めがすぐ取れる理由

歯医者の仮詰めがすぐ取れる理由
仮詰めにはさまざまな役割があり、治療を無事完了するために大切なものです。

しかし、その仮詰めがすぐに取れてしまって困った経験をした方もいるでしょう。

ここでは、なぜ仮詰めがすぐ取れてしまうのか5つの理由を解説します。

接着剤の劣化

仮詰めは詰め物と歯をセメントなどの接着剤で取り付けていますが、この接着剤が劣化して仮詰めが取れてしまいます。

この詰め物はあくまでも型取りをした詰め物やかぶせ物を装着するまでの「仮」です。

そのため、長期間使用することは想定しておらず、詰め物などが完成した際に綺麗に取れるように接着剤もそれほど強いものではありません。

歯科医院に行く時間が確保できなかったり、予約が取れなかったりして仮詰めを使用する期間が長くなると接着剤が劣化し取れてしまうことがあります。

歯ぎしりなどの癖

歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある場合、仮詰め部分に過度な力がかかってしまい、取れてしまう可能性があります。

特に当日はまだ仮詰めが馴染んでいない可能性が高く、歯ぎしりなどで簡単に取れてしまうこともあるでしょう。

自分に歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある場合、事前に歯科医院に伝えておきましょう。

マウスピース(ナイトガード)などを着用することで、歯ぎしりなどから仮詰めや削った歯を守れます。

ガムなど粘着性の高い食べ物を食べた

ガムやキャラメル、餅など粘着性の高い食べ物を食べた場合、仮詰めにくっついてしまい取れてしまうかもしれません。

仮詰めをしている期間は、粘着性の高い食べ物は避けた方がよいでしょう。

どうしても食べたい場合は、仮詰めをしている歯で咀嚼することは避けて食べるのがおすすめです。

歯磨きなどの使い方

日常的にごしごしと強い力で歯磨きをする癖があったり、フロスを使用していたりする場合は詰め物が取れてしまうかもしれません。

また、仮詰めを歯ブラシで強くこすることで、仮詰めの部分が削れてより取れやすくなったりかみ合わせが悪くなったりすることもあります。

仮詰めをしている場合でも歯磨きは必須ですが、仮詰めをしている部分は優しく磨くように心がけましょう。

仮詰めの精度・素材が悪かった

仮詰めの精度や素材が悪い場合はすぐに取れてしまうことがあります。

仮詰めの精度は歯科医師の腕に大きく左右される部分です。

仮詰めが歯の削った部分にフィットしていなかった場合、詰め物の間に食べ物のカスや水分が入り込みやすくなります。

隙間は歯磨きではケアできないため、虫歯になりやすく新たに削る必要が出てくるかもしれません。

そうなると、せっかく型取りをした詰め物やかぶせ物が合わず、新しく作り直しになります。

また、仮詰めに使用される素材はさまざまで、仮詰めをする歯が奥歯なのか前歯なのかなどで変わります。

日常生活や食事に気を付けて過ごしているにもかかわらず、何度も仮詰めが取れてしまう場合はより技術力のある歯科医師に相談してもよいでしょう。

歯医者の仮詰めが取れた時の対処法

歯医者の仮詰めが取れた時の対処法
もし、仮詰めが取れた場合、どうすればよいのでしょうか。

ここでは仮詰めが取れた時の対処法を2つ解説します。

できるだけ早く歯医者を受診する

仮詰めが取れたらできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

仮詰めは歯を削ることで露出した神経や血管などを守るためのものです。

その仮詰めが取れたということは、神経や血管が無防備な状態になっている状態であるため、歯科医院へ連絡をしましょう。

こういった場合には、メールやお問い合わせフォームよりも、すぐに返事を返してもらえる電話のほうがおすすめです。

電話で仮詰めが取れたことを伝えたうえで、一番近い日で受診できる日を相談しましょう。

一部が欠けただけなら様子見をしてもよい

仮詰めの一部が欠けて取れただけであれば、急いで歯科医院を受診する必要はなく、様子見をしても問題ありません。

しかし、飲食中に痛みなどを感じる場合は、神経や血管などが露出していることがあるため、一度歯科医院へ連絡してみましょう。

もし、歯科医院の次回予約が1週間以上離れている場合も連絡し、歯科医師の指示を聞きましょう。

欠けてしまった仮詰めは普段よりも外れやすい状態です。

いつも以上に食事内容や歯磨きについては注意して過ごすようにしましょう。

可能であれば詰め物は保管する

仮詰めが取れた場合、可能であれば仮詰めは水洗いして清潔なガーゼやティッシュなどに包み保管しましょう。

仮詰めが綺麗に取れている場合は、取れた仮詰めをそのまま使用できることがあります。

飲み込んでしまったり、どこにいったか分からなかったりする場合はその旨を歯科医院に伝えましょう。

仮詰めが取れた時にやってはいけない行動5つ

仮詰めが取れた時にやってはいけない行動5つ
仮詰めが取れた場合、すぐに歯科医院を受診できれば問題ありませんが、受診するまでに数日かかることもあります。

そんな時に知っておいてほしい、仮詰めが取れた時にやってはいけない行動が5つあります。

仮詰めが取れてから受診するまでに時間がかかる場合は、ここで解説する5つの行動はできるだけ避けるようにしましょう。

詰め物を捨てる

先ほども触れましたが、仮詰めが綺麗に取れている場合、再接着できることがあります。

また、仮詰めに使用されている素材によっては自由診療で、高価なものを使用しているかもしれません。

再接着できれば、再度仮詰めを作る必要がなくなり、治療の軽減にもつながります。

そのため、取れた詰め物はできるだけ捨てずに歯科医院へ持参するようにしましょう。

自分で接着する

取れた仮詰めを市販の接着剤などで、自分で接着するのは絶対にやめてください。

市販の接着剤のなかには、人体に有害な物質が含まれており、体内に入ることで臓器にダメージを与えることがあります。

また、人体に無害な接着剤を使用した場合でも、仮詰めと歯の間に隙間があると虫歯や歯周病などになるリスクが高くなります。

仮詰めが取れた側に負担をかける

仮詰めが取れた歯で食事を噛むなどの負担はかけないようにしましょう。

仮詰めが取れた歯は削って穴が空いた状態であるため、通常の歯よりもかなりもろい状態です。

食事を噛むなどの負担をかけることで、痛みが生じたり歯にひびが入ってしまったり割れてしまう可能性が高いです。

歯が割れてしまうと詰め物やかぶせ物では対応できず、抜歯が必要になるかもしれません。

熱い・冷たい・刺激物などの飲食を気にする

仮詰めが取れた状態で、熱い・冷たい・刺激物などの飲食は避けましょう。

仮詰めが取れた歯は象牙質や神経がむき出しになっており、熱い・冷たい・刺激物などの影響で沁みて強い痛みを感じることがあります。

再度仮詰めをするまではできるだけ刺激は与えず、常温の飲食物を意識して選ぶようにしましょう。

仮詰めが取れても放置する

仮詰めが取れた場合、すぐに歯科医院を受診するのが基本です。

痛みがないからといって仮詰めが取れた状態を放置するのは避けてましょう。

仮詰めをしていると、詰め物と象牙質の間に第二象牙質と呼ばれる組織が形成されるため、しばらくは痛みがないことがあります。

しかし、仮詰めが取れて穴が開いた状態の歯で生活を続けると歯が割れてしまったり、虫歯への抵抗力が弱い象牙質が露出した状態になっていたりします。

象牙質は熱い・冷たい飲食物などの刺激で痛みが生じ、虫歯への抵抗力が弱いです。

虫歯への抵抗力が弱い象牙質は、虫歯になりやすいだけではなく虫歯の進行スピードも比較的早いです。

「仮詰めが取れたけど痛くないから」と放置するのはかなり危険なため、痛みがなくてもできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。

歯医者の仮詰めを長持ちさせる方法

歯医者の仮詰めを長持ちさせる方法
取れやすい仮詰めですが、日常生活で少し気を付ければ長持ちさせることができます。

最後に、歯科医院の仮詰めを長持ちさせる方法を4つ解説します。

仮詰め期間はぜひここで解説する方法に注意してみましょう。

硬い・粘着性の高い食べ物は避ける

仮詰めが取れる原因になるような硬い・粘着性の高い食べ物は避けるようにしましょう。

例えば、氷・ナッツ類・せんべい・ガム・キャラメルなどです。

他にも、歯科医院で食べること避けるように指示された物は食べないようにするのがおすすめです。

特に、仮詰めをしてから30分〜1時間程度は仮詰めの素材や接着剤がしっかり固まっていないため、普段以上に取れやすい状態です。

この時間は食事内容に注意するのではなく、食事自体を避けるようにしましょう。

咀嚼時などに負担をかけない

咀嚼時には仮詰めをした方を避けるなど、負担をかけないように注意が必要です。

硬い食べ物だけではなく、柔らかい食べ物でも咀嚼することで多少の負担がかかります。

また、仮詰めはあくまでも削って露出した象牙質や神経、血管などを保護するためのもので、食事をするための十分な強度はありません。

「柔らかい食べ物だから大丈夫」と安心するのではなく、仮詰めをしている期間はできるだけ負担をかけないように仮詰めをしていない側の歯で咀嚼するようにしましょう。

舌などで触らない

仮詰めをした部分はついつい気になって舌などで触ってしまうことが多いですが、取れてしまう可能性があるため、できるだけ触らないようにしましょう。

特に仮詰めをした直後は、治療後の違和感などもあり触ってしまいがちです。

しかし、仮詰めをした直後は素材や接着剤が完全に固まっていないことがあり、取れやすい状態です。

仮詰めを安定させるためにもできるだけ触らないようにしましょう。

また、指で触ると、隙間ができた際に指に付着した細菌による感染リスクも考えられます。

仮詰めが取れてしまうこと以外のトラブルを避けるためにも、仮詰めは触らないよう注意が必要です。

歯磨きの際には力を入れ過ぎない

仮詰めがすぐ取れてしまう理由でも触れましたが、歯磨き中は仮詰めが取れやすいタイミングです。

仮詰めは、削った歯の穴に素材を流し込んで硬化しただけの蓋であるため、完全にフィットしているわけではありません。

そのため、歯ブラシの毛先などがわずかな段差や隙間に入り込み、歯を磨く過程で仮詰めが外れてしまいます。

しかし、歯磨きをしなければ虫歯や口臭など別のトラブルが起こります。

仮詰めをしている周辺の歯を磨くときはいつもより優しく、軽めに磨くことを心がけましょう。

まとめ

この記事では仮詰めの役割やすぐ取れてしまう理由、長持ちさせる方法などを解説しました。

仮詰めには細菌侵入の阻止や刺激からの保護、スペース確保などの役割があり、型取りをした詰め物やかぶせ物が完成するまでの間、削った歯の穴を守ります。

この仮詰めがすぐ取れる理由としては、接着剤の劣化や歯ぎしりなどの癖などさまざま考えられます。

もし仮詰めが取れた場合は、できるだけ早く取れた仮詰めを持って歯科医院を受診しましょう。

場合によっては取れた詰め物を再接着できるかもしれません。

しかし、取れた仮詰めを自分で接着するのは思わぬトラブルを引き起こす可能性があるため絶対にやめてください。

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特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

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歯医者の予約が取れない理由は?予約制が多い理由や対処法も解説

歯医者の予約が取れない理由は?予約制が多い理由や対処法も解説

歯が痛くなってしまったり欠けてしまったりして、すぐに歯科医院を受診したいと思っても、なかなか予約がとれないと困った経験を持つ方もいるでしょう。

歯科医院の予約がとれない、とりにくい理由はいくつかあります。

また、他の病院では当日受診が可能な場合もありますが、歯科医院は予約制をとっている場合が多いです。

この記事では、歯科医院の予約がとれない理由や予約制が多い理由、対処法などを解説します。

歯科医院の予約がとれないと困っている方は、ぜひ最後までご覧ください。

歯科医院の予約がとれない理由

歯科医院の予約がとれない理由
歯科医院の予約がとれない理由は主に4つあります。

まずは「なぜ予約がとれないのか」、その理由を知っていきましょう。

患者数が多い

人気があり、患者数が多い歯科医院はなかなか予約がとれません。

歯科医院での治療は、口をゆすぐ水道設備や治療器具が設置されている椅子(ユニット)が必須です。

歯科医師の数ではなく、ユニットの数によって患者さんをどの程度入れられるかが決まります。

人気の歯科医院は、医師の腕がよかったり最近の治療器具がそろっていたりと魅力的です。

そのため、患者数の多い歯科医院を受診する場合はできるだけ前もって予約を取りましょう。

虫歯による痛みなど突然のトラブルが起こらないように、定期健診を受けるのもおすすめです。

人手が足りていない

歯科医師や歯科衛生士が少なく、人手が足りていない場合も予約がとれません。

また、歯科医院の数はコンビニよりも多いと言われていますが、1つの歯科医院に歯科医師が1人しか在籍していない場合も多く、人手不足が生じていることがあります。

特殊な器具や詰め物の用意が必要な場合は、患者さんを診る合間に用意する必要があり、新規の患者さんを迎え入れたくてもできない状態になっているかもしれません。

非常勤の歯科医師が治療している

非常勤の歯科医師が治療担当の場合、予約がとれなくなります。

非常勤のため、そもそも出勤している日数や時間が少なく、出勤のタイミングで患者さんが集中してしまうためです。

特に一般歯科で矯正歯科や口腔外科など専門性の高い治療を受ける場合、非常勤の歯科医師が担当する場合があります。

この場合、非常勤の歯科医師には担当してもらわないようにしたり、専門治療が可能な歯科医師が常駐している歯科医院に変えたりするとよいでしょう。

1人あたりの治療時間が長い

治療内容によりますが、歯科医院は内科や皮膚科などの他の病院に比べると患者さん一人あたりの治療時間が長いです。

歯科医院で患者一人あたりにかかる治療時間は、30分以上といわれています。

患者さんに、歯の状態や今後の治療方針などを丁寧に説明してくれる歯科医師であればより時間がかかります。

急患であっても治療を始めてしまうと、そのあとに予約している患者さんを長く待たせてしまうため、予約の空きがなければ予約がとれない、とりづらい状態になる場合が多いです。

歯科医院で予約制が多い理由

歯科医院で予約制が多い理由
歯科医院以外の病院の場合は、当日来院しても順番で治療をしてもらえる場合がありますが、歯科医院は予約制を取り入れているケースが多いです。

一部の歯科医院は完全予約制を取り入れており、当日来院は受け付けていないこともあります。

歯科医院で予約制が多い理由は主に4つ挙げられるため、それぞれ解説します。

治療器具を準備する時間のため

歯科医院ではさまざまな治療器具を使用し、その一つ一つを常に清潔に保つ必要があります。

多くの歯科医院では院内に治療器具を滅菌・殺菌する機械がありますが、数に限りのある器具の場合は数が少なく、滅菌・殺菌が間に合わないかもしれません。

予約制にすることで、事前に大まかな治療方針の確認ができ、治療器具を準備するための時間を確保できます。

待ち時間を減らすため

さきほども触れましたが、歯科医院はほかの病院と比べて患者一人あたりの治療時間が長いため、予約制を取り入れることで待ち時間の軽減が可能です。

治療内容によっては30〜90分ほどかかる場合もあり、予約なしにすると次の患者さんを90分以上待合室で待たせてしまうことになります。

また、歯科医院は複数回の受診が必要になる治療も多く、できるだけ患者さんに待ち時間というストレスを与えないためにも予約制がとり入れられています。

かぶせ物などを作製するため

虫歯治療などの際には、かぶせ物などを使用しますが、これは型取りを行い技工所へ製作を依頼するオーダーメイド品です。

技工所(歯科技工所)とは、歯科医師または歯科技工士が歯科医療のかぶせ物や矯正装置などを作成する場所です。

歯科医院の多くは、外部の歯科技工所に技工物を委託しており、作成を依頼してから実際に作成した物が届くまで数日の時間がかかります。

かぶせ物などを待っている状態で予約をせずに歯科医院を受診すると、まだかぶせ物が完成しておらず何も治療ができないこともあります。

治療・説明時間を確保するため

歯科医院では治療・説明時間をしっかり確保するために、予約制を取り入れています。

虫歯治療など歯科医院で行われる治療の多くが不可逆で、一度治療を進めると元の状態に戻すことはできません。

また、歯科治療は数日や数カ月など長期的な治療になることも多いため、現状や治療方針など歯科医師と患者さんがしっかりとコミュニケーションをとる必要があります。

治療と説明の時間を確実に確保するため、予約制にして一定時間を確保するようにしています。

歯科医院に予約なしで当日に行く際は注意が必要

歯科医院に予約なしで当日に行く際は注意が必要
「予約がとれないなら、予約なしで当日に行けばいい」と思うかもしれません。

確かに、当日に行けば治療を受けられるかもしれませんが、注意が必要です。

ここでは歯科医院に予約なしで行く際に、知っておいた方がよい注意点について解説します。

長時間待たされる可能性がある

予約せずに歯科医院に行くと、長時間待たされる可能性があります。

基本的に予約制であれば、優先されるのは「予約患者」です。

そして、予約がとれない場合はその日の予約枠がすでに埋まっている状態です。

たまたま早く終わった人や遅刻して予約時間に来院していない人、当日キャンセルした人などがいた場合に治療してもらえるでしょう。

しかし、そういった人がいるのか、いつ現れるのかは分かりません。

場合によっては数時間待たされることも覚悟しておく必要があります。

「何時間待ってもいいから今日治療してほしい」という場合に限り、予約なしで歯科医院を受診しましょう。

応急処置対応になる可能性がある

予約なしで歯科医院を受診し、治療を受けられることになったとしても次の予約患者を待たせないように、十分な治療時間を確保できない可能性が高いです。

仮に治療を受けられたとしても、時間がないため最低限の応急処置のみの対応になるでしょう。

あくまでも最低限の応急処置であるため、後日改めて予約をとって歯科医院を受診する必要があります。

そのため、余分な診察料金が必要になります。

しかし、どうしても痛くて仕方がない場合は応急処置で治まることもあり、次の受診を待てることもあるでしょう。

歯科医院で予約がとれない際の対処法

歯科医院で予約がとれない際の対処法
歯科医院を受診する際に、「なぜ予約が必要か」はわかっていただけたでしょうか。

しかし、歯が痛いのにどうしても歯科医院の予約が取れないと困っている方もいるかもしれません。

最後に歯科医院で予約が取れない際の対処法を解説します。

電話で予約をする

最近は公式サイトの予約ツールを利用したネット予約を取り入れている場合もありますが、どうしても予約が取れない場合は電話してみましょう。

ネット予約はキャンセルが出てから、キャンセル情報がネットに反映されるまでに時差があります。

電話で予約をすると最新のキャンセル情報を得られるだけではなく、症状や希望する治療方法によっては予約がとれるかもしれません。

当日受診したい場合は午前中に電話をするのがおすすめです。

夕方頃になると仕事や学校帰りの患者さんで混雑するため、予約がとりにくく、仮に予約がとれたとしても長時間待たされる可能性もあるため避けた方がよいでしょう。

緊急性を伝える

歯科医院は予約が必要ですが、急な痛みや腫れなどが起こった場合、症状によっては早急な対応が必要な可能性もあります。

このような場合は、電話で現在の症状などの緊急性を伝えましょう。

緊急性があると判断されれば、時間外診療費が必要になるかもしれませんが、治療してもらえるかもしれません。

ここでは電話で伝えたほうがよい4点を解説します。

出血や腫れの有無

出血や腫れの有無は必ず伝えましょう。

このとき、どの程度の出血なのか、腫れなのかも正確に伝えることでより緊急性を伝えられます。

「血が出てます」ではなく、唾を吐いたら血がにじんでいる程度なのか、数分で口のなかに血が溜まる程度なのかでは緊急性が異なります。

腫れに関しては腫れている状態と大きさを伝えましょう。

腫れている状態は平たい山のように腫れているのか。ポコッと起き上がったように腫れているのかです。

大きさに関しては大体〇mmといったように伝えるのがおすすめです。

症状がある場所

痛みや出血、腫れなどの症状があるのは、歯茎なのか舌なのかなどの場所を伝えましょう。

症状がある場所によって必要な検査や治療内容が異なります。

出血している場所が分からない場合は、分からないと伝えても問題ありません。

いつから症状があるのか

いつから痛みや腫れなどの症状があるのかも必ず正確に伝えるようにしましょう。

昨日から痛みや腫れの症状がある場合と、1週間程前から痛みや腫れの症状がある場合では緊急性が異なります。

治療法が異なる場合もあるため、できるだけ正確に「いつからどの症状があるのか」を伝えましょう。

どういったときに症状があるのか

最後に大切なのが、どういったときに症状があるのかです。

特に痛みに関しては、何もしていない状態で痛い・食事中に痛い・触ると痛い・力を入れると痛いなど、どういったときに痛みが出るのかは重要です。

ここをきちんと伝えることで、痛みが生じている原因が判明する可能性があります。

混雑しやすい日時を避ける

予約をする際には、混雑しやすい日時はできるだけ避けるようにしてみましょう。

歯科医院は、月曜日などの休み明けや平日の夕方以降は比較的混雑しやすいです。

仕事や学校がある場合は難しいかもしれませんが、平日の日中であれば比較的予約がとりやすい傾向にあります。

また、電話予約などをする場合は、歯科医院が開院する10分間前は電話が混雑していることが多く、つながりにくいです。

キャンセル枠などを取りたい場合はできるだけ早めに電話するようにしましょう。

キャンセルが入ったら連絡してもらうようにお願いする

事前に歯科医院へキャンセルが入ったらすぐに連絡してもらうようにお願いするのも1つの方法です。

できるだけ早く歯科医院を受診したい場合には有効な手段ですが、歯科医院がキャンセル後の連絡に対応していない場合があります。

また、場合によっては「10分後に歯科医院に来院してください」といわれる可能性もあります。

仕事や学校がある場合は連絡を受けても歯科医院に行けないかもしれません。

こちらの対処法は、ある程度時間に融通が利く方におすすめです。

歯科医院を変える

どうしても予約が取れない場合は歯科医院を変えてしまってもよいでしょう。

もし治療中であれば、治療内容などを次の歯科医院へ共有する必要があるため、紹介状などを用意してもらえるか相談してみましょう。

次の歯科医院を選ぶ際には公式サイトなどをよくチェックして、院内の清潔さやユニットの数、スタッフの数などを確認しておくと安心です。

また、予約の取りやすさなどは口コミやレビューを参考にするとわかりやすいです。

しかし、口コミやレビューは誰でも投稿できるため、個人的な感想だったり悪意のある感想だったりする場合もあります。

口コミやレビューはあくまで参考程度にして、過信しすぎないように注意しましょう。

まとめ

この記事では、歯科医院の予約がとれない理由や予約制が多い理由、対処法などを解説しました。

歯科医院の予約がとれない理由には、患者数が多かったり一人あたりの治療が長かったりする点が挙げられます。

多くの歯科医院は予約制を取り入れていますが、その理由としては治療器具準備のためや治療・説明時間をしっかり確保するためなどがあります。

予約なしの当日受診は治療を受けられるかもしれません。

しかし、長時間待たされたり応急処置しかしてもらえなかったりする可能性があるため、おすすめしません。

小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

他院でのインプラントのやり直しや、相談なども可能です。

相談・診療の予約は電話でもWebでもどちらからでも対応しています。

メールの返信につきましては、休業日を除き24時間以内を心がけております。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。

インプラントはホワイトニングできる?持続期間や方法、注意点も紹介

インプラントはホワイトニングできる?持続期間や方法、注意点も紹介

インプラントで失った歯が復活してきれいに揃うと、次は色が気になってくるものです。

インプラントとホワイトニングの両方を予定している方は、その進め方に興味があるでしょう。

この記事では、インプラントはホワイトニングができるのか、どのような方法があるのか、きれいに色を合わせられるのか、どのくらい持つのか、注意点などを紹介します。

インプラントとホワイトニングで、ゆくゆくは理想通りの美しい歯にしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとホワイトニング

インプラントとホワイトニング

歯は明るい表情をすればするほど人目につくため、インプラントはホワイトニングができるのか、色は揃うのかなど、疑問を解決できなければなかなか行動には移せないでしょう。

インプラントとホワイトニングを一緒に行った場合に生じる疑問や問題について紹介します。

インプラントは白くならない

インプラントを済ませたあとにホワイトニングを受けることは可能ですが、インプラントは残念ながら白くはなりません。

ホワイトニングで使用される薬剤は、天然歯の着色汚れを落とすものとして作られているため、白くきれいにできるのは天然の歯だけです。

インプラントとホワイトニングを両方行いたい場合は、ホワイトニングを先に行って、その色に合わせてインプラントの人工歯を作るのがおすすめです。

ホワイトニングするとインプラントとの色の差が生じる

インプラント手術のあとにホワイトニングをすると、インプラントの人工歯とホワイトニングを受けた歯の間で色の差が生じてしまいます。

インプラントは施術時の天然歯の色、つまりホワイトニングで白くなる前の天然歯に色を近づけて作っているため、ホワイトニングをすると天然歯の方が色が白くきれいになってしまいます。

その場合、ホワイトニングで白くなった天然歯に合わせてインプラントの人工歯を作り変えることで対応はできますが、審美目的になってしまうため完全に自由診療となります。

人工歯を作り変える場合は選ぶ素材にもよりますが、相場が大体5~18万円程度といわれています。

インプラントは着色するの?

インプラントの人工歯は保険適用外の素材である『セラミック』や『ジルコニア』を使用することが多く、それらが着色する心配はほとんどありません。

素材に、保険医療に用いられる『レジン』とセラミックを混ぜた『ハイブリットセラミック』が使われている場合は、経年劣化で着色する可能性があります。ただし、着色した場合は歯科医院のクリーニングで落とせます。

ホワイトニングを先に行って、その歯の色に合わせてインプラント治療を行っても、人工歯の素材によって黄ばんだり、天然歯にコーヒーやワインなどの飲み物で着色したりすることがあれば、結局は色に違いが生じることになります。

ホワイトニングを先に行うこともさることながら、色を揃えたその後のメンテナンスも重要です。

インプラントと色を揃えることはできる?

先に治療を終えたインプラントの人工歯に、天然歯の色を揃えることは、方法はないこともないですが大変難しいでしょう。

例えホワイトニングが先がいいと分かっていても、歯が失われることで食事や日常生活に支障をきたしているような場合は、インプラントを先に入れる必要があります。

そういった場合は、天然歯のホワイトニング後の結果の色を予想し、それに合わせて人工歯を作るという方法があります。

しかしこれはやむを得ない場合で、歯科医師でも天然歯がどの程度白くなるかは予想が難しいため、上手く色が合うとは限りません。

それでもいいという場合は、色の差をできるだけ抑えるため、ホワイトニングの経験豊かな歯科医師にお願いするとよいでしょう。

ホワイトニングには4種類ある

ホワイトニングには4種類ある

ホワイトニングには3種類の方法があり、それぞれ費用やかかる期間・効果・持続期間などに違いがあります。

4種類のホワイトニングの詳細は以下です。

施術期間 施術場所 費用 持続期間
オフィス
ホワイトニング
1回の施術でも効果がある 歯科医院 15,000~50,000円 3~6ヶ月
ホーム
ホワイトニング
2〜4週間 自宅 10,000~30,000円 6ヶ月~1年
デュアル
ホワイトニング
2〜4週間 歯科医院

自宅

50,000~80,000円 1〜2年
セルフ
ホワイトニング
1ヶ月 ホワイトニングサロン 1回
2,000~5,000円
2〜3週間

4種類のホワイトニングについて紹介します。

オフィスホワイトニング

過酸化水素水が主成分の薬剤を塗って、効果を高める光をあてるホワイトニングです。

元に戻りやすいのがデメリットですが、1回の施術で2~3段階は白くなるため、イベントに合わせられると人気です。

ホームホワイトニング

オフィスホワイトニング用薬剤の濃度を安全のために弱めたものをマウスピースに塗り、毎日2時間装着します。

マウスピースの製作費も費用に含まれ、薬剤が切れたら追加購入します。

手間はかかりますが、通院頻度を抑えたい方にはおすすめです。

デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するホワイトニング方法です。

どちらも過酸化水素が主成分ですが、濃度が違います。

オフィスホワイトニングの薬剤は高濃度で、即効性がありますが持続性がありません。

ホームホワイトニングの薬剤は濃度が低く、即効性はありませんが持続性があります。

お互いのメリットでデメリットを補えるため、白く美しい歯にしたい方に向いています。

セルフホワイトニング

サロンに出向いて施術方法や器具の使用方法のレクチャーを受け、自分で作業します。

医療機関ではないため、使用できる薬剤には限りがあり、重曹や炭酸カルシウムなど市販にも多く含まれているホワイトニング剤を使用します。

着色汚れやくすみを落とすことは可能ですが、他のホワイトニングのように歯そのものの色を落とすことはできません。

自分の歯本来の自然な白さを取り戻したい方におすすめです。

ホワイトニングの注意点

ホワイトニングの注意点

ホワイトニングをする場合、そしてインプラントを踏まえたうえでホワイトニングを行いたい場合、押さえておいた方がいいポイントがあります。

ホワイトニングの注意点を紹介します。

効果には個人差がある

歯の質や施術時の歯の状態など条件にさまざまな個人差があるため、ホワイトニングの薬剤の効き目が誰にでも同様に現れるわけではないことを知っておきましょう。

ホワイトニングを行った場合の天然歯の色を予測してインプラントの人工歯を作っても、納得できるほど近い色になるかどうか分からないのは、その個人差が大きな原因です。

天然歯と人工歯は別なものであることを理解したうえで、ホワイトニングを行いましょう。

白くならない天然歯もある

天然歯のなかには、変色が起こっているためにホワイトニングをしても白くならないものもあります。

虫歯治療で神経が死んでしまったり抜いたりしている歯は、時間とともに変色します。

また、昭和40年代に使用されていたテトラサイクリン系の抗生物質の副作用でも歯の変色がありました。

天然歯でも変色を起こしている歯の場合は、ホワイトニングをしてもきれいに白くならず、効果が感じられない場合があります。

天然歯以外には効果がない

ホワイトニングは天然歯以外に効果がないため、虫歯の治療などでセラミックの被せものなどを行っている場合、インプラント同様その部分には効果がありません。

審美性を求めてホワイトニングを行う場合、治療済みのためにホワイトニングの効果が出ない歯があること、そのうえでどこまでホワイトニングの効果を出したいかなど、歯科医師によく相談しましょう。

定期的に歯科医院でメンテナンスが必要

ホワイトニングの効果を長続きさせるためには、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるなど、メンテナンスをする必要があります。

着色汚れや歯垢は、歯科医院にある専門の機器でなければ落とせない場合があります。

歯磨きを毎日しっかりしていても、歯科医院のクリーニングは必要です。

インプラント歯周炎の予防にもつながるため、歯科医院への定期的な受診は積極的に行いましょう。

歯磨きは毎日丁寧に

歯は日々食べているものの食べかすなどでも着色を起こすことがあるため、歯磨きはこまめに行うようにしましょう。

特にホワイトニング後は色素が沈着しやすい状態であるため、歯の表面に食べ物・飲み物の色素が長時間滞留することを避ける必要があります。

磨き方はいつも通りでいいとしても、より着色を防ぎたい場合には定期検診などでブラッシング指導を受けると歯磨きの効果が上がります。

毎日の歯磨きを基本として、表面に付いた色素はこまめに落とすことを心がけましょう。

タバコによるインプラント周囲炎に気をつける

ホワイトニングにもインプラントにも、タバコは天敵です。特に『インプラント周囲炎』など深刻なトラブルを避けるためにも、禁煙するか控えましょう。

インプラント周囲炎はインプラントの歯周病ともいわれます。その症状は天然の歯に起こる歯周病とよく似た流れで引き起こされ、インプラントのぐらつきや脱落のリスクが高まります。

喫煙は抵抗力を下げ口腔内の菌を増やすため、歯周病の原因となります。

その他にもタール(ヤニ)が歯の黄ばみの原因になることはよく知られています。

インプラントとホワイトニングを行うなら、禁煙に努めるのが得策です。

効果は永遠ではない

ホワイトニングの効果を持続させるためには定期的な治療が必要です。

ホワイトニングの薬剤の効果は歯の表面にしか及びません。深くまで効果が出せてもホームホワイトニングによる象牙質までです。

歯の表面は日常のなかで色素が再び沈着していくため、インプラントと色を揃えられたとしても、効果が切れればまた色の差が生じます。

ホワイトニングの効果は永遠には続かないため、約6ヶ月~1年に一度はメンテナンスとしてホワイトニングを行うのがおすすめです。

着色しやすい飲食物・酸の強い食品に要注意

ホワイトニングを行ったら、着色しやすい飲食物や酸の強い食品を避けることが、きれいな歯の維持につながります。

着色しやすい食品の一例は以下です。

  • カレー・ハヤシライス・トマト料理・キムチ
  • ケチャップ・トマトソース・マスタード(からし)・味噌・醬油
  • チョコレート・ブドウやベリー系(ポリフェノールは色が着きやすい)
  • 納豆・豆腐(イソフラボン)
  • コーヒー・紅茶・緑茶・赤ワイン

大豆は色が白くても黄ばみが起こります。

他にも、ホワイトニング後で保護する膜が剥がれている歯で酸性の強い食べ物を食べると、いつもより歯が多く溶けてしまいます。

酸性の強い食べ物は以下です。

  • 酢・わさび・マスタード(からし)・ドレッシングなど
  • レモンなど柑橘系
  • 炭酸水・乳酸飲料
  • ビタミンC入りドリンク
  • 白ワイン

インプラントと色を揃えている場合、人工歯には着色の心配がないとはいえ、ホワイトニングした天然歯の白さを守らなければ全体的な美しさは保てません。

普段の食生活にも気を使うことが、より美しい歯の白さにつながります。

インプラント前に医師に相談を

インプラント前に医師に相談を

インプラントとホワイトニングを両方とも検討している場合は、インプラントを行う前に医師に相談すると安心です。

特にインプラントは審美性も機能性も高いですが、治療を終えるとその位置や見た目を変えることが困難です。

インプラントをする際は、ホワイトニングなどインプラント以外の悩みも歯科医師に相談し、最適な段取りを一緒に考えてもらいましょう。

まとめ

インプラントの治療を済ませたうえでホワイトニングを希望している場合の対策やポイント、両方検討している場合のおすすめしたい流れなどをしょうかいしました。

通常のホワイトニングとは勝手が違う部分もありますが、歯への関心が高まることは喜ばしいことであり、今後のメンテナンスのモチベーションにもつながります。

小嶋デンタルクリニックでは、数多くのインプラント症例を扱ってきたインプラント治療のほか、日本製の『松風ハイライト』を導入し歯に染みにくいホワイトニングを行っております。

インプラントと差のない白い歯を維持するには歯科医院との長い付き合いが必要です。

小嶋デンタルクリニックのインプラントとホワイトニングで、理想の美しい歯を手に入れるお手伝いをさせていただきます。

歯医者の選び方とは?注意点や希望治療別の歯医者も解説

歯医者の選び方とは?注意点や希望治療別の歯医者も解説

現在、日本には多くの歯科医院が存在しており、「コンビニよりも歯科診療所の方が多い」といわれています。

これは事実であり、多くの歯科医院が存在しているからこそ自分に合っている歯科医院はどこか、どのように選ぶとよいか困っている方もいるでしょう。

この記事では、歯科医院の選び方や注意点、希望治療別におすすめな歯科医院の種類について解説します。

歯科医院の選び方を知りたい方、自分に合う歯科医院を見つけたい方はぜひ最後までご覧ください。

歯医者の選び方

歯医者の選び方
ここでは歯科医院の選び方を9つ解説します。

ぜひ、ここで解説する選び方を参考に、自分に合う歯科医院を見つけましょう。

現状や治療に対しての説明が丁寧か

口腔内や歯の現状、今後の治療方針などに対して、説明が丁寧な場合は患者さんに寄り添ってくれる歯科医院です。

口のなかは、治療中も何をされているのか分かりにくい場所であり不安な方もいるでしょう。

説明もなく、治療を進められると「何をされてるの?」と不安になり、歯科医院に行くのが怖くなってしまうかもしれません。

よい歯科医院は患者さんを不安にさせず自宅でのセルフケアなどの協力を得るためにも、わかりやすく丁寧な説明をしてくれる場合が多いです。

複数の治療を提案してもらえるか

歯科医院では、同じ虫歯治療でも保険の適用可否も含め、被せ物や入れ歯の種類や素材など複数の治療方法が存在している場合が多いです。

それぞれの治療では、メリット・デメリットやリスクなどが異なります。

患者さんにはどういった治療方法があるか知ったうえで、どの治療を行うか決める権利があります。

それぞれの治療方法のメリットやリスクなどを説明し、どの治療方法で進めるのかしっかりと聞いてくれる歯科医院を選びましょう。

十分な技術力があるか

十分な技術力があるかは、歯科医院選びで重視したい点です。

技術力のある歯科医院を受診すれば、選択できる治療方法が多くなったり、治療完了後のかみ合わせの違和感が少なくなったりします。

歯科医師の技術力に関しては、公式サイトなどに記載されている実績をチェックしておきましょう。

所属学科会や専門医の有無も参考にできる項目です。

また、実際にその歯科医院で治療を受けた方の口コミなども確認するのがおすすめです。

設備が整っているか

設備が整っているかもチェックするとよいでしょう。

最新設備が整っている歯科医院であれば、治療中の痛みや負担の軽減、より質の高い治療が受けられます。

設備が整っていない歯科医院は、治療中に痛みを感じやすく負担になってしまったり、精密治療を受けるために別の歯科医院を受診する必要が出てきたりします。

歯科医院の設備などについては、公式サイトなどに記載されていることも多いため、確認してみましょう。

衛生面がきちんとしているか

歯科医院は口腔内治療を行う場所であり、細菌が入り込まないよう注意を払うべき神経の治療をする場合もあるため衛生面がきちんとしているかは重要です。

そのため、歯科業界では衛生管理において、より高い基準を求められます。

院内感染リスク軽減などのために以下の点はチェックしておきましょう。

  • 患者さんごとのグローブ交換
  • 患者さんごとのユニット(診察台である歯科用椅子と、治療に必要な機材がセットになった設備)の洗浄
  • 治療器具を滅菌・殺菌する装置の有無 など

上記以外にも、そもそも院内の清潔感なども確認しておくと安心です。

専門医との連携の有無

専門医との連携があり、必要であれば専門医を紹介してもらえる歯科医院は複雑な治療が必要な場合でも安心して任せられます。

どれだけ技術力があり、最新の設備などがそろった歯科医院でも、口腔内に起こるすべてのトラブルに対応できるわけではありません。

特に歯周病やインプラント治療に関しては、十分な経験と設備が必要です。

仮に、受診した歯科医院では対応が難しい治療や、より高度な治療が必要になった場合、専門医と連携していればすぐに治療を受ける歯科医院を紹介してもらえます。

連携している専門医を受診する場合は、口腔内の状態や患者さんが不安に思っていることなどの情報も共有してもらえるため、同じ検査を受け直す手間や費用も削減できます。

通院がしやすいか

歯科医院での治療は数回の通院が必要であったり、定期健診のために数カ月に1度受診したりする場合があるため、通院のしやすさは確認しておきましょう。

自宅の近くだけではなく、仕事帰りに歯医者を受診することが多い方には、会社の近くやアクセスしやすい場所もおすすめです。

また、自分がどのように歯科医院へ行くのかを想定して、駐車場・駐輪場の有無や数、公共交通機関のアクセスなども忘れずにチェックしましょう。

歯科医院内の雰囲気がよいか

通院のしやすさでも触れましたが、歯科医院は数回の通院が必要であるため、歯科医院内の雰囲気が良ければストレスなく通えます。

治療を担当してくれる歯科医師の対応だけではなく、受付スタッフや歯科助手の対応や雰囲気も大切です。

雰囲気の悪い歯科医院を受診すると、院内のギスギスした雰囲気がストレスになり、歯科医院から足が遠のいてしまうかもしれません。

また口腔内や歯の状態の説明を受けたり治療方針を決めたりなど、コミュニケーションが必要な場面も多いため、話しやすい雰囲気は大切です。

わかりやすい料金体系

治療料金は、治療方法を選ぶ際の大切なポイントの1つです。

特に歯科医院は、保険診療だけではなく自費診療になる治療も多いため、「どの治療を受ければどれくらいの料金になるのか」がわかりやすければ安心です。

逆に分かりにくい料金体系であれば、治療を受けたあとで想定よりも高額になってしまう可能性があります。

わかりやすい料金体系を用意していたり治療説明に料金についてもわかりやすく説明をしてくれたりする歯科医院を選びましょう。

歯医者を選ぶ際の注意点

歯医者を選ぶ際の注意点
ここまでは歯科医院の選び方について解説しましたが、歯科医院を選ぶ際には知っておいて欲しい注意点もいくつかあります。

もし、受診を検討している歯科医院がこれから解説する注意点に当てはまっていれば、もう少しよく調べた方がよいかもしれません。

患者数が多すぎる・少なすぎる

患者数が多すぎる・少なすぎる歯科医院には注意が必要です。

患者数が少ない場合は、治療に問題があったり歯科医師や歯科衛生士の雰囲気が悪かったり、患者さんが集まらないような問題点があるかもしれません。

ここでの注意点として、「患者数が少ない=良くない歯科医院」ではない点があります。

最近では完全予約制を導入している歯科医院も多く、完全予約制だからこそ待合室に患者さんがいないだけの可能性もあります。

一方で、患者数が多く待合室でたくさんの方が待っていれば、よい歯科医院かと思うかもしれません。

しかし、患者数が多い場合、1人当たりの治療時間が十分に確保できず、流れ作業のような治療になってしまう可能性があります。

患者数が多すぎる・少なすぎる歯科医院のすべてが悪いわけではありませんが、なぜ多いのか・少ないのかはチェックしておきましょう。

口コミやレビューを過信する

歯科医院を選ぶ際に、口コミやレビューを参考にする方も多く、実際に治療を受けた方の意見は参考にした方がよい情報です。

しかし、口コミやレビューを過信しすぎてしまうのは避けましょう。

多くは本当に治療を受けた方の投稿ですが、なかには業者が投稿している場合もあります。

逆にライバルを蹴落とすために、評価を下げるような口コミを投稿しているかもしれません。

また、口コミやレビューはあくまでも個人の感想であり、口腔内や歯の状態、希望の治療などによって感じ方は違います。

口コミやレビューはあくまでも参考程度にして、気になる歯科医院は実際に受診して確認するのがおすすめです。

自由診療しか勧めてこない

治療方法を選ぶ際に、自由診療しか勧めてこない歯科医院には注意が必要です。

自由診療は保険適用外になるため、治療費が高額になりやすいです。

自由診療を選ぶことでより高品質で高度な治療ができるため、治療後の見た目が美しくなるでしょう。

見た目が気になる場合は、自由診療で治療を受けるのがおすすめです。

しかし、予算がある、治療箇所的にそれほど見た目が気にならないなどの要望を伝えても自由診療を勧めてくる歯科医院は避けた方がよいでしょう。

患者さんの要望を無視して自由診療のみを勧めてくる場合は、ほかにも必要以上の治療を勧めてくる可能性があるため注意しましょう。

【希望治療別】おすすめな歯医者の種類

【希望治療別】おすすめな歯医者の種類
実は「歯科医院」と一口にいっても、さまざまな種類があります。

どれも「歯科医院」であることに違いはありませんが、それぞれ得意とする治療や治療目的が異なります。

ここでは希望治療別に歯科医院の種類を5つ解説するためぜひ参考にしてください。

口腔環境に関する診療などを行う「一般歯科」

一般歯科とは、虫歯や歯周病の治療など「歯科医院」と聞いて思い浮かべる治療を行う歯科医院です。

一般歯科で行われる治療の多くは保険診療であるため、「保険診療=一般歯科」と考える方もいますが、一部自由診療の治療も行われます。

治療だけではなく、虫歯や歯周病の予防や歯に関する相談、治療後のサポートなど業務は多岐にわたります。

ほかの専門医と連携していることも多く、どこの歯科医院に行くとよいのか迷ったり、歯について悩みがあったりすればとりあえず一般歯科を受診するのがおすすめです。

一般歯科で治療ができればそのまま治療を進め、必要であればより高度な治療が受けられる専門医を紹介してもらえます。

歯列矯正治療を専門とする「矯正歯科」

矯正歯科とは、歯並びやかみ合わせを整え、綺麗な歯並びにする歯科治療を専門としています。

また、歯並びを改善することで発音障害の改善や全身とかみ合わせのバランス調整、歯の寿命延長などの効果も期待できます。

矯正歯科では、歯を削って差し歯をするといった治療ではなく、歯やあごの骨に矯正装置などを用いて力を加え歯並びやかみ合わせの改善を目指す場合がほとんどです。

矯正装置にはワイヤーやマウスピースなどがあり、保険診療よりも自由診療のほうが多いです。

矯正治療の妨げとなるような虫歯や軽度な歯周病であれば、治療してくれる場合もあります。

子どもの歯の健康を守る「小児歯科」

小児歯科とは、子どもの歯の健康を守る専門の歯科医院です。

治療内容は一般歯科と大きな違いはなく、虫歯治療や予防などが中心です。

しかし一般歯科とは違い小児歯科では今生えている乳歯だけではなく、今後生えてくる大人の歯に悪影響を与えないような治療が優先されることがあります。

また子どもが「歯科医院は怖い所」と思わないように、明るい雰囲気づくりが徹底されていたりキッズスペースや絵本が充実していたりする場所が多いです。

歯科医院によっては治療前に診療チェアに座る練習や治療器具に触れて慣れることから始める場合もあります。

小児歯科の対象は「永久歯が生えそろい、あごの成長が終わる時期まで」とされており、明確な対象年齢はありません。

小児歯科によって個別に対象年齢を定めていることもあり、多くは「中学生まで」です。

なかには、「18歳まで」などと年齢を明記している小児歯科もあるため、中学生くらいの子どもが小児歯科を受診する場合は一度確認しておきましょう。

口腔内の腫瘍やガンなどの治療を行う「口腔外科」

口腔外科とは、口腔内だけではなくあごや顔ならびにその隣接組織に発生する腫瘍やガンなどの疾患を専門に取り扱う歯科医院です。

口腔外科は歯科医院に分類されていますが、歯の治療よりも外科処置をメインとしています。

一般歯科でも親知らずの抜歯や歯茎の切開といった外科手術を行うことはありますが、口腔外科では一般歯科よりも高度な外科治療を得意としています。

真横を向いている親知らずは一般歯科での処置が難しく、口腔外科への受診を勧められることが多いです。

ほかにも、顎関節や顎関節周辺の筋肉に痛みが生じる顎関節症の治療やインプラント治療なども口腔外科の領域です。

見た目の美しさを重視した治療を行う「審美歯科」

審美歯科とは、歯や口元の美しさを重視した治療を総合的に行う歯科医院です。

今まで歯科治療には虫歯や歯周病などの困りごとに対する処置と、歯の形や色を綺麗にしたり歯並びを綺麗に整えたりする審美性改善の2つに分かれていました。

それぞれ別の処置として行われていきましたが、最近はどちらも満たす方法として審美歯科が注目されるようになりました。

審美歯科の多くは、病気などに対する治療ではなく、審美性向上を目指す治療になるため、自費診療になります。

一部保険診療もありますが、見た目の美しさを重視したい場合は自費診療のほうがよい場合もあります。

まとめ

この記事では、歯科医院の選び方や注意点、希望治療別におすすめな歯科医院の種類について解説しました。

歯科医院の選び方としては、説明の丁寧さや専門医との連携、通院のしやすさなどがあります。

最近は口コミなどを参考に歯科医院を選ぶ方も多いですが、口コミやレビューを過信しすぎるのは危険です。

歯科医院の選び方や選ぶ際の注意点はさまざまですが、気になる歯科医院があれば実際に受診して、合わないなと思ったら違う歯科医院に変えましょう。

小嶋デンタルクリニックではQOL向上・コミュニケーション・健康で輝く笑顔・自分が受けたい治療・オーダーメイド治療の5つの思いで治療をしています。

特に開院当初から数多くのインプラント治療に取り組み、歯科用CTの導入・インプラント測定機器・インプラントシステムの複数導入などを行っています。

他院でのインプラントのやり直しや、相談なども可能です。

インプラント治療に興味がある、悩みがある方はお気軽に小嶋デンタルクリニックへご連絡ください。