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インプラントオーバーデンチャーとインプラント周囲炎

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
義歯が当たって痛むと訴えて来院された患者様。
 
確認していくと義歯が当たって傷んでいるのだけど、痛む原因は歯肉の腫脹からきていました。
 
総義歯なのに、歯肉が腫れる?
 
インプラントが埋入されており、そのインプラントに炎症が出ているようです。
 
インプラント周囲炎。
 
炎症により歯肉が腫脹し、義歯が当たり出したのです。
 
インプラントは20年以上前に行ったものとのこと。
 
インプラントオーバーデンチャーは総義歯が外れないため、高い安定性を求める場合にインプラントを埋入します。安定性が高いため、義歯は動かず粘膜にはほとんど傷ができないのが特徴ですが、本体であるインプラントに炎症が出てしまうことで歯肉が腫脹し、義歯が当たり始めてしまうのです。
 

 
インプラント周囲炎が起きている周辺、義歯が当たるところまで削って調整。
 
結論から言うと、インプラントオーバーデンチャーなどに使用するアタッチメントは不潔になりやすく、管理の仕方が難しいのが実際です。
 
露出するのはメタルのコーピングであるため汚れもつきやすく、アタッチメントは小さいため汚れも取り除きにくい、特殊な形態をしていることが多いため尚更磨きにくい。また不潔な状態で義歯を装着してしまっていれば、嫌気な状態となるためより炎症の要因となります。
 
インプラント周囲炎にもなりやすいのです。
 
アタッチメントにインプラントを使用する場合は、定期的なに必ず歯科医院にいける環境、また訪問診療で確実に診てもらえる環境を準備してから行うのがベストだと考えられます。
 
当院でもインプラントオーバーデンチャーは行っていますので気になる方はご連絡ください。
 

 

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骨造成後にインプラント

骨造成後にインプラントこんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラント治療において大切なのが骨の量。
 
骨の量が不十分だとインプラントの配置するポジションに課題が出たり、インプラントの長期安定性に大きく関係していきます。
 
そのため骨がない場合は、インプラント治療と併用して骨造成を行う必要があります。
 
骨造成とは、骨を作ることです。
 
どのように骨を作るかといえば、自分の骨を移植したり、自分の骨に置換される人工的な骨を利用し骨を作っていきます。
 

 
欠損部に対してインプラント治療を希望された患者様。
 
ほとんど骨がないことがわかります。
 
この状態でインプラント治療を行うと、まず初期固定ができるか問題になることと、インプラントの埋入深度が深くなることにより最終的な補綴形態が長くなるため清掃性に課題がでます。
 
よって長期安定性に疑問が生じることになりかねない。
 
よって、インプラント治療を行う前に骨造成処置を行うこととしました。
 
もちろん、インプラント治療と同時に行うこともできましたが、時間的にもそこまで急いでいることもなくじっくり治したいという希望もあったため確実な方針としました。
 
6ヶ月後のプランニング。
 

 
明らかに骨の高さと厚みが加わったのがわかると思います。
 
骨の質を示すCT値も良好な状態。
 
安心して埋入できます。
 
骨がない状態で、あるところに無理に入れることで最終的な被せ物の形態や清掃に大きな課題が生じます。それが結果インプラント周囲炎の原因にもなります。
 
まずは土台づくり。
 
インプラント治療における土台づくりは骨をしっかりと作ることです。
 
事前のCTでチェックできますので気になる方はご連絡ください。
 

 

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中間欠損こそインプラント

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラント治療はさまざまなケースで用いられます。
 
大きく欠損した場合、複数欠損した場合、義歯を安定させる場合、矯正のため、様々なケースでインプラント治療は応用されるのですが、最もスタンダードでインプラントのデメリットが最も少ないのが中間欠損です。
 
中間欠損とは隣同士の歯は存在しているけど、真ん中だけなくなってしまった場合。
 

 
このような場合の選択肢は、当然ながら3つあります。
 
– インプラント
– ブリッジ
– 義歯
 
何もしないという選択をしてしまうと、残存する歯が傾斜してしまうのでそれはないと考えて、大きく3つ。
 
ブリッジは隣の歯を削らないといけません。
 
その削る量は、入れるブリッジに応じて大きくなったり、少なくなれば外れる可能性、隙間が開いて虫歯になるリスク、連結による歯周病リスク、ブリッジならではの力のリスクも存在します。
 
義歯は隣同士の歯にバネをかける必要があるので不衛生になりやすい、歯周病リスクが高いという問題。
 
唯一インプラントのみリスクが低いと考えられます。
 
もちろん骨の高さやポジションは大切です。
 
しかし自分の歯を削らなくて良い、つなげなくて良いというのは最大のメリットなのです。
 
歯は削ったら元に戻ることはありません。
 
慎重に、削るのも慎重になります。
 
こういった場合は、インプラント治療がベストだなと感じます。
 

 

 

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インプラント周囲炎に対応

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラントにおいて絶対的に避けたいのがインプラント周囲炎。
 
インプラントは自分の歯と異なり、歯根膜がありません。
 
そのためインプラント周囲炎に罹患してしまうと、インプラント周囲のまず歯冠側に近い骨が吸収されていきます。
 
しかしインプラントには動揺が出ません。
 
自分の歯であれば、歯周組織として歯根膜が存在するため、骨が吸収されることにより動揺が始まります。この動揺により炎症がうまく逃げることもでき、歯を抜歯することも簡単にできるのですが、インプラントはどんなに吸収してもほとんど動揺しません。
 
それによりずっと感染が継続してしまうのです。
 

 
他院でインプラント治療され、インプラント周囲炎に罹患してしまった方。
 
歯肉を一度開けて、インプラント周辺に付着する炎症組織を撤去します。レーザーなども用いて見えない部分も徹底的に除染。
 
その後アクロマイシン抗生剤入りの軟膏で徹底的に洗浄を行なったのち縫合して終了。
 
炎症は一時的に消失しました。
 
しかしスレッドが露出していることもあり、今後もまた出現してくる可能性もあります。
 
インプラント周囲炎はなかなか終わりがないのです。
 
できるだけインプラント周囲炎にならないインプラントのポジショニングやマテリアルを歯科医師サイドも考える必要があります。
 
インプラント治療についてお悩みの方はご相談ください。
 

 

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抜歯即時インプラントと骨造成

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
抜歯してそのままインプラントを埋入することができれば患者さんの侵襲度は少なく済みますし良いですよね。一般的にはインプラント治療はまず、保存困難な歯を抜いて、粘膜が治癒し、骨組織が治癒したタイミングでインプラントを埋入します。
 
そのため抜歯しておよそ4ヶ月か6ヶ月空けてからインプラントへ。長く経過見ると1年後にインプラントってこともあります。
 
抜歯即時インプラントはその名の通り、抜歯した当日にインプラントを埋入すること。
 

 
抜歯即時インプラントには良い点がいくつかあります。
 
特に前歯においては、もともと骨が薄く吸収しやすい。
 
そのため抜歯後炎症の消失とともに、薄い骨の部分は吸収してしまい、歯肉のラインなどが下がってしまうことがあります。
 
最終的にインプラントして補綴を行う際に周りの歯の高さと異なり審美的にいまいちってこともあります。必要に応じて歯周外科処置を行うこともあります。
 
抜歯即時インプラントを行うと、インプラントが埋入されることで骨の吸収が最低限になります。
 
骨の吸収進行防止に一役買います。
 
しかし抜歯即時インプラントには課題も多くあります。
 
一つ目は、感染。
 
抜歯に至る歯に付着している感染源を確実に取り除く必要があります。
 
よって急性期にある感染や、感染が大きく嚢胞を作っているケースにおいては抜歯即時インプラントは適応してきません。
 
もう一つは、骨造成。
 
ほとんどのケースで抜歯即時インプラントと骨造成はセットとなります。
 
理由は、抜歯した抜歯窩とインプラントの直径には乖離が生じるからです。
 
当然ながら、抜歯した歯根の方がインプラントより太いことが多く、インプラントの直径に比べて抜歯窩の方が大きいことがほとんどです。
 
そのため、乖離したそのスペースに粘膜組織が入らず、確実に骨ができるように骨造成が必要となるのです。
 
治癒期間も6ヶ月ぐらい置くことがほとんどでじっくり治します。
 
理由としては骨造成を行っているので確実に骨ができ、骨結合するのを待つためです。
 
それだったら、抜歯して時間置いてからインプラントでも?と思われますが、待機期間中に吸収して欲しくない骨が吸収したりしてしまうことがあります。
 
骨を作るときに難易度があり、内側性という内側に骨を作るのは難しくないですが、外側性に骨を作るのはとても難しいとされています。できるだけ内側性の骨造成で済むようにするには、抜歯即時インプラントが有効なのです。
 
抜いてからインプラントを検討している方は、早めにご相談ください。
 

 

 

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インプラントの固定方法

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラントの補綴物の固定方法には大きく二つあります。
 
その時の状態や、噛み合わせとの関係性などさまざまな要素からどちらを選択するか決めていきます。
 
まず一つ目はスクリュー固定。
 
現在はスクリュー固定が大半となっています。
 
私の臨床においても8割はスクリュー固定。
 
スクリュー固定とは、フィクスチャーに対して補綴物をスクリューで固定する方法でセメントを使用しなくて良いことや、リカバリーに対して簡単に外すことができたりする利点もあり多用されます。
 

 
そしてもう一つがセメント固定。
 
インプラント以外の診療において詰め物や被せ物を歯に固定するときはセメント固定一択になります。インプラントの場合においても、フィクスチャーにまず土台となるアバットメントを装着し、その上に補綴物をセメントで固定します。
 
この時に使用するセメントが、仮着用のセメントであったり、本着用のセメントだったり。現在は補綴物にジルコニアを使用することが多くなったこともあり、仮着用のセメントだと外れやすかったりするため、本着用のセメントを使用することが多くなっています。
 
しかし本着用にすると外れないため、もし外す必要が出た場合は壊す必要が出てきます。
 
口腔内でジルコニアを削るのは結構大変なのでスクリュー固定がやはり優勢されます。
 
しかし、スクリュー固定にはある程度のクリアランスが必要だったり、前歯においてはアクセスホールが唇側に出てこないようにインプラントを埋入する角度も考慮する必要があります。
 
スクリュー固定を目指すためには最終的な補綴設計からインプラントの埋入位置を考える必要があるのです。
 
スクリュー固定、セメント固定も一長一短あります。
 
スクリュー固定の場合は固定しているスクリューが緩むこともありますし、セメントの場合は溢れ出たセメントを取り残してしまうことでインプラント周囲炎のリスクもあります。
 
その状態に合わせ判断していますので、ご相談ください。
 

 

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インプラント+GBR

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
骨欠損が大きく、インプラント治療と併用して骨造成を行う必要があった患者様。
 

 
インプラント埋入直後のレントゲン。
 
骨造成を併用し、インプラントをサポートする骨を強固にします。
 
骨造成をした場合は、じっくりと骨を再生させるので最低でも6ヶ月は経過を見ます。
 
少ない骨造成であればもう少し短縮することもありますが、インプラントは基本的に、長期的に使用するものになるので、数カ月の待機は大きなベネフィットになることを考えれば焦る必要は全くありません。
 

 
6ヶ月待機し骨が安定したところで補綴処置しました。
 
CTでも骨質が良好な所見。状態よく経過しています。
 
短期間で治す治療は理想かもしれませんが、待機するところはしっかり待機することで、長期的な安定性が増し、結果として再治療の少ない結果となることもあります。
 
ケースバイケースですが、CTよりおおよその期間含め診断していますので、気になる方はご相談ください。
 

 

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サイナスリフト後のインプラント埋入から10年

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
インプラントはどれくらい持つのですか?と質問をよく受けます。
 
結構難しい質問で、どれくらい持つかは双方による努力によりいくらでも持つという感じが正解な気がします。
 
セラミックもインプラントも車と家と同じように、基礎からしっかり作ることが前提だけれでも、ほとんどの時間をその方個人が使用しているので、その方がきちんと管理できるか、雑に扱わないかでその持ちは結構変わっていきます。
 
インプラント治療でも、いくら良いポジションに埋入しても、歯ブラシをしない方だったりその他の歯を治さずにバランスが崩れ負担がかかっている、過度な負担がかかりすぎている場合は、短命ですし、しっかりと管理できている方であれば一生持つ可能性もあります。
 

 
右上が残根で要抜歯状態。
 
治療後インプラント治療を希望。上顎洞に近接しているためサイナスリフトが必要です。
 

 
サイナスリフトを行いインプラントを埋入し今年で10年目のレントゲン。
 
ご本人もしっかりとメインテナンスに来院し、清掃も良好。歯周病にも罹患せず経過しています。
 
医療従事者としてはまず、診断を間違えず確実な治療を行うことが前提として求められ、そして患者さんも管理を順守することで長期間口腔内で維持することができます。
 
しっかりとコミニュケーションをとり行っていきますのでご相談ください。
 

 

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前歯のインプラント

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
前歯が動揺すると訴えて来院された患者様。
 
確認すると、確かに動揺。一本のみ動揺している状態で他の歯は問題なし。
 
根尖病巣の進行により、歯根が吸収した結果発生したと考えられます。
 
治療としては要抜歯。
 

 
治療後にインプラント治療を希望されたので、インプラントを埋入しました。
 
術後5年のレントゲン写真。
 

 
状態は良好に経過しています。
 
もしブリッジにすると、大切な歯、健康な歯を削らなくてはなりませんが、インプラントであれば単独で治療することが可能。
 
清掃環境も良くなり、再治療もなく経過しています。
 
治療を行なっていく中で歯科医師側としては、いかに管理しやすい状態を作り出すか。
 
治療しても清掃が複雑であれば再治療のリスクが出てきます。
 
できるだけ再治療しないように、清掃性の良い治療にはインプラント治療は最適です。
 
ご相談ください。
 

 

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神経に近接するインプラント治療

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
下顎のインプラントを埋入する時の留意点の一つに下歯槽神経との距離があります。
 
距離をしっかりと安全域含め開けること。
 
開けなければ、下歯槽神経麻痺のリスクが高まります。
 
神経に接していなくても、近接していることによりその骨内の血流や振動により神経が障害されることがあります。
 

 
インプラントを計画した患者様。
 
CT所見を確認すると下歯槽神経にかなり近接していることがわかりました。
 
下歯槽神経まで10mm弱。
 
インプラントの長さは8mmでstraumannを使用します。
 
最近ではショートインプラントなどの直径の長さは、インプラントの長期的な予後に関わらないとされています。
 
どんなに長いインプラントを入れてもインプラント周囲炎になってしまえば変わらないですからね。長いから有利という構図は崩れています。
 
短くても適正なポジションに、磨きやすい環境で入れることが何よりも重要とされています。
 

 

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