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インプラントの長さ

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

複数のインプラントを埋入するオペにおいて、異なる長さのインプラントを埋入することがあります。

 

現代のインプラントの考え方において、インプラントのフィクスチャーの長さに依存することはないと言われています。

 

依存というのは、インプラントの長期的な予後や安定性にフィクスチャーの長さは相関してこないということです。

 

10年前は「できるだけ長いインプラントが良い」と言われていましたが、インプラントのフィクスチャーの性質の向上や、M.Iの観点からショートインプラントと呼ばれるフィクスチャーの出現並びに、インプラントの長さは長期的な予後と相関しないというのがスタンダードとなりました。

 

では何が最も、インプラントの予後に影響を与えるのでしょうか。

 

最もというと非常に難しいのですが、埋入する角度や場所が適切であるかどうか、というのが大切となります。

 

埋入する角度や場所がズレていると、噛み合わせを正常にするために角度を変えた補綴物の制作が必要となります。

 

角度を変えた補綴物を制作し、見た目は綺麗に入っていても力の受け止め方が悪く長期的に悪化を招いたり、清掃不良となりインプラント周囲炎の原因となったりしてしまいます。

 

できるだけ、噛み合う歯の対角にフィクスチャーがくることが望ましいとされています。

 

またインプラントの長さではなく径が大切という考えもあります。

 

例えば奥歯の臼歯部に非常に径が細いインプラントを入れてしまうと、それに対し被せ物は臼歯部のサイズ。
力の負担に耐えれず、破折などのリスクが出てきます。

 

できるだけ埋入する部位に適した径を選択することも予後には重要となります。

 

 

 

 

今回のこのケース。
第2大臼歯に相当する部分は8mmのインプラントを使用しています。手前は10mm。

 

奥に長いインプラントを設計すると開口量も狭いため傾斜埋入となってしまうことがあります。
確実に正確に行うためにもサージカルガイドを用いて行うことは大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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インプラントの本数

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

先日インプラントは最大で何本口腔内に入れることが可能かという質問を受けました。

 

結論から言うと口腔内の骨や粘膜の炎症がなければ何本でも可能です。
かなり昔は、臼歯部も歯根の数だけインプラントをしていた時代があったほどです。

 

歯根の数だけインプラントを行うと言うのは、臼歯部関しては根が2根あれば一つの歯に対して2本のインプラントを入れると言う意味です。

 

今はそのようなことは絶対しないのですが、インプラント初期時代はそのようなことがあったと症例でみます。

 

しかし、インプラントもたくさん入れれば良いと言うわけではありません。

 

インプラントは当然清掃しなければ炎症が出現してしまい腫脹や疼痛の原因になります。

 

本数が多ければ多いほど、清掃の手間も増えます。

 

最近では全額欠損症例においても4-5本(片顎)の埋入で固定式のブリッジを作成することができるなどインプラントの性能や安全性も向上しています。

 

そのため、本数を多く入れる必要というのはそこまでないかもしれません。

 

しかし難しいのが徐々に欠損が増えていく場合。
使える歯をインプラントのために戦略的に抜歯するということはあり得ないので、欠損したらインプラントの流れで行っていくとどうしても本数が増えていきます。

 

 

今回左下臼歯部の欠損により来院された患者様。
右下は過去インプラントを行っていますが今回は左下の奥が欠損してしまったためインプラント治療を希望。
片額で結果5本のインプラントとなります。

 

5本埋入できれば基本全額症例でブリッジ装着できるレベルです。

 

しかし全て臼歯部埋入ですので、前歯部が今後欠損してもブリッジにするためには前歯部にも結果埋入しなくてはいけませんが。

 

インプラント治療を戦略的に埋入する場所を変えたり、抜歯を事前に行うことは余程の場合を除いて難しいことがわかります。
出来るだけ歯を欠損しないことに尽きますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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インプラント埋入位置不良による結果

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

インプラントの被せ物が取れるということは稀にあります。

 

脱離してしまう原因は、様々であり被せ物を固定しているタイプによっても異なります。

 

脱離で比較的多いのがセメント固定の被せ物です。
使用するセメントにもよるのですが、インプラントの場合定期的に外して洗浄する場合や、炎症が出現した場合に外してすぐ洗浄できるようにセメント固定の場合は仮着け用のセメントを使用することがあります。

 

この仮着け用のセメントの場合は、歯科医院でコンコンと外そうと思えば外すことができるため長期間口腔内で咬合などで使用していると外れてくる場合があります。

 

そして被せ物の種類がジルコニアなどの単一のセラミックの場合、接着セメントや仮着け用のセメントと化学的には接着しないためより外れやすいこともあります。

 

今回、他院でインプラントを行い被せ物をしてからよく外れて困ると訴えて来院された患者様。

 

レントゲン写真

 

 

 

おそらく大臼歯2本欠損に対してインプラントを2本埋入していますが、手前の被せ物が非常に長くなっているのが分かります。

 

何らかの原因で、インプラントの埋入位置が後ろにズレてしまったためこのような形となってしまったと考えられます。

 

本来の歯式でいうと、6.7 という第一大臼歯相当部、第二大臼歯相当部に位置しなくてはいけませんが、レントゲンをみると第二大臼歯、第三大臼歯となっており2本目は親知らずの位置に埋入されてしまっています。

 

このような場合だと、咬合負担が第一大臼歯相当部にかかるため外れてしまうのはある意味必然的だと言えます。

 

これを外れないようにするためには、本来の第一大臼歯のあるべきところにインプラントを入れることが必要です。そして一番後ろの親知らずの位置に入っているインプラントはスリープさせる必要があります。

 

大臼歯部でしょっちゅう被せ物が外れてしまう原因のその多くが、埋入位置や埋入角度によるものとなります。

 

現代においては、サージカルガイドを用いたインプラント治療がスタンダードとなってきているためこのようなことはほとんどありませんが・・・

 

インプラントも骨があるところに打てば良いという訳でもなく、咬合負担などをしっかりと考えて行わなければインプラント治療の成功にはなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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右側のインプラントプランニング

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

以前左下にインプラントを行った患者様。
右下も根尖病巣の拡大及び、歯根破折のため抜歯を行い2ヶ月経過。

 

右下欠損に対してインプラント治療を希望されました。
本日はそのプランニング。

 

かなり根尖病巣が大きく進行し、不良肉芽組織が深く認め、骨の回復が懸念されましたが順調に回復しています。

 

厳密には47は近心側で完全に骨が治癒していない状態ですが、47存在部位の分岐部から遠心にかけては骨は確実に認めます。

 

通常通り埋入が可能。47分岐部から遠心あたりをマークとして埋入予定としました。
このような埋入時に気をつけるべきポイントは、「ドリルスリップ」

 

特にフィクスチャー上部の骨が少ない時ややや陥没もしくは、柔らかい場合は初めの起始点から欠損側へ流れやすいのが特徴です。

 

ノンフラップで切開せずに行うオペの場合は、特に方向性を気をつけなければなりません。

 

そのままドリルがスリップした状態で形成してしまうことで、埋入角度が悪くなってしまったりしっかりと骨内にインプラントが収まらないということになりかねません。

 

事前に骨がこのような陥没状態であれば、切開を行い明視化で治療を行うことが何よりも安全だと思います。実際開けてみて、埋入後に骨造成なども可能ですので。

 

切開なしのノンフラップオペは最も侵襲性が低いインプラント治療ですが、しっかりと状態をみて判断していくのがベストだと思います。

 

 

 

 

 

 

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角度を変えたインプラント治療

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

前歯部の欠損に対するインプラント希望で来院。
CT撮影と口腔内スキャナーで治療計画を立案することになりました。

 

前歯は過去に、根尖病巣の拡大により保存不可となり抜歯を行っています。

 

 

対象部位は2本。21と22(左上前歯2本)
矢印の部分がインプラントを埋入する角度となります。
21と22で角度が異なるのがわかると思います。

 

実は最初の設計はこのような形

 

 

矢印の部分、インプラントの角度を同じにしています。
同じにすると22が骨から外れてきてしまいます。

 

なぜこのようなことが起きてしまうのかというと、骨の幅が21と22で異なるためとなります。
22の骨幅が21に比べて明らかに狭くなっているのです。

 

21と同じ角度で埋入してしまうと、22は骨に入らないため骨造成などの骨を厚くするための処置が必要になってきます。

 

ここで一つ考えるべきことがあります。
このように埋入角度を変えて行うことが良いのか、埋入角度を同じにするため骨造成をした方がいいのか。

 

結論からいうと、時間と費用が許すのであれば骨造成をして骨を作り、骨幅を確保。そして埋入角度を揃えた方がいいと思います。

 

埋入角度というのは、最終的に被せ物が入り咬合が付与されることを考えて埋入します。

 

よりインプラントに負担がかからないよう、また被せ物に異常な力が加わらないようにするためには、適切な角度というものがあります。

 

インプラント治療には、「補綴主導型」と「外科主導型」という考え方があります。

 

まさに、1枚目の写真のような骨の状態に合わせてインプラントを入れる角度を変更するのは「外科主導型」のインプラント治療。

 

2枚目のような角度を揃えて被せ物を考えて設計することを「補綴主導型」といいます。

 

出来るだけ、補綴主導型のインプラント治療が現代のインプラント治療においては推奨されています。

 

しかし、補綴主導型を意識すると今回のようにどうしても骨が必要になってきます。

 

骨造成は期間や、費用がまたかかってきますので患者さんとしっかりと相談して行う必要があります。

 

外科主導型が絶対的にダメというわけではなく、埋入角度を変更しても最終的な被せ物の位置は隣と合わせて適切に作ることももちろん可能です。

 

ただ角度が異なるため、脱離や緩みやすかったり被せ物が欠けやすくなることもあります。

 

CTなどで詳細に分かりますので、自分のインプラントが補綴主導型で作成できるのか、外科主導型になるのかをしっかりと歯科医師と相談し理解するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2回に分けた方がいいインプラント治療

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

右上の歯根破折にて来院された患者様。
歯根破折部位に、抜歯後インプラントを希望されたため事前プランニングを行いました。

 

 

緑色の部分が抜歯後にインプラントを埋入する予定部分。
17となる奥のインプラントは上顎洞に穿孔してしまうためサイナスリフト含めた処置が必要となります。

 

15部位に関しても歯根破折を顕著に認めており、周辺骨がなくなっているのがわかります。
抜歯後即時インプラントを希望されていましたが、現状まず骨をしっかり作ってからの処置が必要となります。

 

まず抜歯を行い、並行して骨造成を行う。
骨造成後およそ5ー6ヶ月後に、もう一度インプラントの診査をCT撮影含め行い埋入という流れが最もいいと思います。

 

インプラント治療も含め、短期間で全て終わらせようと考えるのが主流になってきておりますが、長期間しっかりと機能する状態で口腔内にあるということが何よりも大切であり、それが本来の目的となります。

 

6ヶ月待機することで、インプラントの予後が数年以上変わる可能性もあります。

 

歯科治療は常に長期的な目線で、考えるようにした方が良い結果をもたらすことが多いです。

 

もちろん短期間ですぐ完了し、長期間機能する治療法もありますが適応というものが存在します。

 

よく歯科医師と相談し、最善の選択をしていくようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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インプラントオーバーデンチャーという選択肢

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

全て欠損したり、一部欠損することで使用するようになる義歯。
義歯は、歯があれば粘膜支持+歯牙支持。
一本も歯がなければ粘膜支持のみとなります。

 

粘膜支持による義歯の安定は非常に難しく、様々な作成するためのテクニック的なことがある以外にも欠損部位の骨の厚みや舌や頬粘膜の状態、唾液の量の問題など様々な要素が複雑に絡んできます。

 

当院では総義歯に関しては、BPSシステムを採用しており保険診療においてもシリコーン印象材を用いた咬座印象を基本とし、ゴシックアーチなどを行い理想的な義歯を目指しますが、それでも患者さんの癖やその他影響により義歯が浮き上がったり外れるなどのことがあります。

 

特に骨が少なく顎堤と呼ばれる厚みや高さが少ない方だと完全に外れない義歯というのはかなり難しくなります。

 

そこで、インプラントを部分的に使用した「インプラントオーバーデンチャー」という選択肢があります。

 

その名の通り、インプラントの上に義歯が来るような形となり、義歯を安定させるための維持装置をインプラントに付与し、そこで固定を行う。

 

これにより浮き上がりにくく、外れにくい義歯が可能となります。

 

 

一見総義歯ですが、内面にはこのように維持装置としてインプラントが2本埋入されている状態です。

 

 

インプラントの本数が多ければより安定は増しますが、今まで外れやすく苦労していたかたは、インプラント1本でもその違いに驚きます。

 

義歯が外れやすく安定剤を使用している方、外れやすく思いっきり笑ったり話すこと、食べることができない方。

 

インプラントは高くコストが心配な方。インプラント1本で解決されることがあります。
一度ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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インプラント周囲炎への対応

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

インプラントを長期間使用していくにあたりフォローすべきことがあります。
それは「インプラント周囲炎」への対応です。

 

インプラントは虫歯になることはありません。
虫歯の細菌により、インプラントに穴が開くようなことは起こりませんが、インプラント周囲炎と呼ばれるインプラントの歯槽膿漏には罹患する可能性があります。

 

インプラント周囲炎に罹患してしまうと、進行し最終的には動揺し脱落してしまう可能性があります。
このインプラント周囲炎をしっかりとコントロールすることがとても大切となります。

 

 

最近になり昔治療したインプラント部位から出血する頻度が増えたと訴えて来院された患者様。
歯肉は軽度に赤くなり、ポケットを探索すると出血してきている状態。

 

ポケットも少し深くなってきている状態でした。
レントゲン所見でも2本のインプラントのうち1本が一部スレッド露出してきている所見。

 

このまま放置してしまうことで進行してしまうことが予想されます。

 

インプラント周囲炎に対する治療としては、一度外してしっかりとデブライドメントを行う必要があります。

 

今回は、ErYAGレーザーを用いて洗浄を行いました。
コジデンにあるこのレーザーはインプラントにも使用できるレーザー。

 

レーザーにおいて高い洗浄効果を示すもので、インプラントに使用できるのはこのErYAGレーザーのみとなっています。数回に分けてレーザーを照射していき、現在は炎症は落ち着いています。

 

歯肉も退縮してきたためブラシでケアがなんとか可能か。

今後もしっかりとフォローが必要です。

 

インプラントは入れたらおしまいというわけではなく、しっかりとしたケアが求められます。
わからないことがありましたらご相談ください。

 

 

 

 

 

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上顎臼歯部へのインプラント

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

インプラント治療において最も注意が必要と言われているのが、「上顎臼歯部」へのインプラント治療です。
上顎臼歯部とは上の奥歯ですね。

 

前歯のインプラントは審美性の回復という点では難易度が高いですが、外科的や解剖学的な観点からは比較的セーフティな範囲です。

 

上顎臼歯部のインプラントの難易度を向上させる要因の一つは「副鼻腔」である「上顎洞」の存在です。

 

この上顎洞は内部が空洞となっており、蓄膿症や副鼻腔炎になるとこの上顎洞内に膿が溜まってしまいます。

 

本来この副鼻腔炎の一つである上顎洞炎は鼻が原因で起こることが多いのですが、稀に上顎臼歯部の感染により副鼻腔炎を発症することがあります。

 

その場合は、耳鼻科での投薬では不十分なことがあり歯科的介入が必須なこともあります。

 

そしてインプラント治療をトリガーにして上顎洞炎を発症することもあります。

 

上顎臼歯部はこの上顎洞との距離が非常に短く、インプラントをいれるためのホール形成中に上顎洞に穿通してしまう可能性があります。

 

穿通してしまうことで、上顎洞内で感染を起こしてしまうことがあります。
可能な限り穿通しないように治療する必要があります。

 

上顎臼歯部は、欠損することで歯を支えていた歯槽骨は急速に吸収してしまいます。

 

この原因は、下の顎に比べて上顎の骨のほうが「海綿骨」と呼ばれる柔らかい骨が多いためと言われます。

 

そうであれば抜歯後の即時インプラントが良いのではないかと思われますが、上顎の臼歯部において歯が大きく根も3根以上存在するので抜歯窩が大きすぎて、インプラントのサイズと合わないのです。

 

そのため、上顎臼歯部に関しては、抜歯後数ヶ月は待機する必要があるのですが、この数ヶ月で歯槽骨が吸収し上顎洞と近接してしまっていきます。

 

しかし、上顎洞が近いからインプラント治療が不可能になるのかというとそうでもありません。
「ソケットリフト」「サイナスリフト」という術式があります。

 

ソケットリフトは部分的上顎洞底挙上術、サイナスリフトは上顎洞底挙上術と呼ばれます。

 

下がってしまった上顎洞の位置を挙上させ、挙上させたスペースに新生骨ができるための人工骨を充填します。
そしてインプラントを埋入するという術式となります。

 

非常に緻密な治療であり、またサイナスリフトを行うと6ヶ月間は骨ができるまで待機する必要があります。

 

上顎洞へのアプローチを行った場合は、通常のインプラント治療の倍の期間はかかると考えていいと思います。

 

事前のプランニング。
通常のインプラント治療だと上顎洞へ穿通することがわかります。
そのため上顎洞を挙上する必要があります。

 

インプラント治療において上顎臼歯部は、上顎洞の存在があることから非常に慎重に行ったほうがいい部位であるのはもちろんですが、上顎臼歯部の欠損や、根管への感染に関しては早めに対応したほうが良いと考えられます。

 

早めの対応で骨吸収が避けられることもありますので、定期的に状態をチェックしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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狭いスペースへのナローインプラントという選択

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯列不正により歯のスペースが狭くなることがあります。

 

そもそも歯列不正になるということは、スペースがないために起きることでして・・・

 

そして、歯列不正が起きている部位が欠損した場合にその欠損に対してどのような処置が適切になるかを考えなくてはいけません。
今回のケース。
前歯を欠損してしまった患者様。

 

元々スペースが狭くやや後ろに位置していましたが、歯根破折にて抜歯。
抜歯後の欠損に対してはインプラントを希望されました。

 

通常のインプラントで一度設計してみると

 

 

このように幅が狭く、また骨幅もあまりないためインプラントの方が大きく骨から出てしまいます。

 

このような時は、径が細いインプラントを選択しなくてはいけません。

 

インプラント治療指針が存在しており、インプラントと天然の歯との距離は1.5mm-2.0mmは開けなければいけません。

 

ちなみにインプラントとインプラントを連続して埋入する場合の距離は3mm以上求められます。

 

そこでナローインプラント。
今回は径が3.0mm長さが13mmのインプラントを選択。

 

奥歯などは通常5.0mmなどの径のインプラントを使用しますが、前歯は垂直的な咬合関係がないこともありナローインプラントが適応されます。

 

術前写真。かなり狭いですね。

 

ナローインプラントにて両隣接歯と2mmずつ開けて埋入することができました。

 

インプラントの埋入位置はとても大切です。
最終的な被せ物を考えて、埋入位置を決めることが求められます。

 

例えば、かなり天然歯に近い位置に埋入してしまうことで、被せ物の立ち上がりが被ってしまったり、清掃性が悪くなる可能性があります。

 

しっかりと部位に適したインプラントを選択する必要があるなと感じた一例でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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