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短いインプラント

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラントには様々なサイズや長さがあります。

一昔前までは長いインプラントとインプラントの生存率に相関があると言われていましたが、現代においてはその考えは誤っているとされ、インプラントの生存率に大きく関与していることとしては適切な位置に埋入すること、咬合関係が適切であること、清掃ができていること、よってインプラント周囲炎が発生しない環境下であることと考えられています。

ショートインプラントと呼ばれる、短いインプラントも各メーカーより多数出てきており、最も短いインプラントで4mmのサイズ。4mmは流石に恐れ多くて使用したことがありませんが、そのようなインプラントもあります。

当院でもショートインプラントは7mmから使用しています。

特に上顎洞に近接しているケースなどはショートインプラントを選択することがあります。

こちらのケースは、上顎洞までの距離が5mm弱。7mmのインプラントをそのまま入れると上顎洞を穿孔してしまいますので、サイナスリフトを行うのと同時にインプラント埋入の必要があります。

しかし既存骨が4mm程度あれば、7mmのインプラントであれば十分な初期固定が得られます。

初期固定が得られると、術後の感染リスクなども低く組織への結合スピードも速いです。

短いインプラントは部位によって適応されます。

治療に対して心配な方はご相談ください。

 
 
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狭い場所へのインプラント治療

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療において骨の量は大切となります。

なければ骨造成などで骨を作りインプラントを固定させるための骨を作る必要があります。

しかしインプラント治療においてもう一つ大事なポイントがあります。

それはインプラントを埋入する骨の幅、両隣接歯との距離となります。

インプラントは当然のことながらフィクスチャーと呼ばれる本体が確実に骨の中に入っていないといけません。少しでも出てしまえば細菌感染の要因になってしまいますので確実に全て骨に入っている必要があり、また埋入後の生理的な吸収量を考慮して深さもコントロール必要があります。

前歯部へのインプラント治療希望の患者様。事前のCTにて読影していくと上の前歯部の骨が非常に細くなっています。原因としては口蓋側に位置する正中神経の存在。正中神経の菅が太く、前歯のインプラントを埋入する際に太さなどを考えて埋入しなければなりません。

このような狭い場所へのインプラントはナローインプラントと呼ばれる直径3.3mm-3.0mmのインプラントを使用します。当然使用できる部位は前歯や一部小臼歯ぐらいで、大臼歯に使用してしまうと咬合力に耐えられずに破折してしまうこともあります。

今回インプラント埋入はナロータイプのインプラントを使用しました。

4本埋入しています。

狭い場所でもケース次第ではインプラントは可能であることはあります。気になる方はご連絡ください。
 

 

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埋入深度を変える

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

同じ方で同じ部位のインプラント治療。最初の写真は埋入深度が浅くスレッドが露出。

事前のシミュレーションではこの深度でもスレッド露出はなかったのですが、実際は骨が一部固くなっており、ホール形成がおそらく足りていない。

埋入を2枚目の写真ぐらいまで深く変更。

骨は舌側、頬側、近心、遠心と3次元的にインプラント体を覆うことが必要です。3箇所覆われていても1箇所が覆われていなければそこが細菌侵入部位となり、インプラント周囲炎やインプラントの結合に影響を与えます。

そのため全てが骨に覆われる必要がありますが、深すぎても補綴物に影響が出てしまいます。

骨を意識して極端に深くしてしまえば、補綴物は長くなってしまいますので清掃性に課題を残しインプラント周囲炎の原因にもなります。

今回も埋入深度を変えて、一部スレッドが露出した部位には骨造成を実施しました。

埋入深度は浅すぎても、深すぎても課題があります。インプラント治療においてはとても重要なポイントです。
 

 

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その人に合わせたインプラント治療

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

欠損部へインプラント治療をしたい。

けれども今の時期はお金も家庭でかかるし全てはできない。インプラント治療は現在一部の先天的疾患を除き原則全て自費診療となっています。そのため欠損数によってはかなり高額な治療になることもあります。それが一つ大きなハードルとなりインプラント治療を諦める方というのも実は多くいらっしゃいます。

でも入れ歯だと使えないし、使えずに放置していれば他もどんどん悪くなってしまう。

悪循環ですよね。

実はインプラント治療は欠損に合わせて必ず全ての本数を入れなければいけないということはありません。

右上欠損に対してインプラント治療を希望。

片側遊離端の状態であるためブリッジはできない、義歯かインプラントの選択肢となります。

インプラントの場合は本来であれば3本、ブリッジであれば2本埋入していく必要があります。

そこで今回はご本人様と色々話した結果ひとまず1本で2本の歯を入れることとしました。

カンチレバーという設計。

一生この設計では負担になる可能性が高いのでどこかのタイミングで追加埋入が必要となってきますが、ひとまず入れておくことで、咬合が回復と維持ができる。

それだけでも全然違います。

例えば次の追加しなければいけないインプラントを5年後に行うとしても、全く行わないで5年後を迎えるのと口腔内の状態は異なります。事前に咬合回復しておくことで、他の歯も守られ次の治療が簡素化されます。

 


インプラントはある程度、オリジナルがきくというか汎用性が高いのが特徴です。もちろんその方の咬合状態、咬合力、歯周病の状態など様々な配慮が必要です。

ただひとまず咬合維持のための最小本数による治療はアリだと思います。

お悩みの方はご相談ください。

 
 
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外す回数を少なく

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

以前はインプラントの補綴は外して洗浄が必要だと言われていました。外して洗浄することによりインプラント周囲炎の発症リスクを限りなく低くできると言われ、数ヶ月に1回、少なくとも1年に1回は外して洗浄するというのが普通とされていましたが、ここ数年でインプラントの上部構造はできるだけ外さないほうがいいと考えられています。厳密に言うと、上部構造を外さないほうがいいと言うことではなく、フィクスチャーに逆回転が加わる行為は減らすべきだと言うことです。

逆回転を加えることで、歯槽骨や周囲粘膜に少なからず影響が出ると言われており、周囲粘膜の変化により補綴物とのギャップが生まれてしまい、インプラント周囲炎のリスクが逆に高まるとも。

最近ではマルチユニットと呼ばれ、フィクスチャー、マルチユニット、補綴という3構造も現れてきました。補綴で逆回転は加えるけれども、マルチユニットと補綴との関係であればフィクスチャーに逆回転の影響は受けない。粘膜の上で行うのであれば周囲粘膜の炎症もない。マルチユニットを導入しているインプラントも徐々に増えてきています。

インプラント治療もよりシンプルに、複雑な構造にしないことが大事ですね。

 
 
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インプラント二次オペ

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラントの二次オペ時にはどのようなことをするのか聞かれることがあります。二次オペとはその名の通り2回目のオペのこと。インプラントは1回法と2回法とありますが2回法を一次オペ時に選択した場合は二次オペが必要になってきます。

2回法の場合はインプラントを一旦粘膜下に待機させるため歯肉で覆われます。そのため被せ物に移行する際は粘膜を一旦切開して行う必要があります。

部分的に麻酔して、サージカルガイドを使用して一次オペを行っている際は、位置がピンポイントでわかりますのでガイドを装着してレーザーや電気メスにて切開します。

出血を大きく伴ったり、縫合したりすることはほとんどありません。稀に骨造成を併用して行っている場合は、骨の出来方を確認するため切開し縫合まで行うことがありますが、通常埋入の時はほとんど切開しないのが実際で、治療後に鎮痛剤を飲まなければいけないということもほとんどありません。

粘膜下にインプラントはすぐ見えてきますのでキャップを外して粘膜上に出てくる長いキャップに交換します。ちなみにこの際にオステルという装置で、インプラント体と骨がどの程度結合しているのかを数値化するために装置に繋いで検査します。

二次オペといっても患者さんへの負担はかなり低いのでご心配せず。ただ状況は個々で異なりますので必ず説明していますのでご相談ください。
 

 

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歯を失った場合の選択肢

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

歯を失った場合の選択肢

– ブリッジ
– 義歯
– インプラント
– 何もしない

何もしないは選択肢として一番奥の歯は最近ありとして考えられてきていますが、それ以外の場合はブリッジか義歯かインプラントとなります。

ブリッジは支えとなる歯がある前提。

ブリッジと義歯は歯に負担がかかります。削る必要やバネをかける必要がありそれは負担がかなり強くなりますし、歯の寿命を短くしてしまう要因になります。

インプラント治療であれば欠損部分だけで解決していきます。

義歯のようにバネがかかることもなければ、ブリッジのように健康な歯を削ることもありません。

インプラント治療1本は30-35万円

ジルコニアブリッジだと30-36万円

バネのないノンクラスプ義歯だと15-20万円

費用をかけて歯の寿命を短くしてしまうリスクを取るか、インプラントで予防的に考えるか。

インプラントを懸念する方の多くは手術という点。

20年前ならともかく、近年は侵襲性も少なくオペ時間も30分弱で終わる場合がほとんどです。恐怖で心配していた方も心配して損したと思う方が大半です。術後も通常のオペであれば腫脹や疼痛も強くなく経過します。

欠損部位に対する処置を検討している方はご相談ください。

 
 

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インプラント治療にデジタルツールのメリットが大きいわけ

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

当院ではインプラント治療の際にはほぼすべてのケースにおいて口腔内スキャナーでの読み取りと、CTを撮影を行いコンピュータ上でドッキング。それに基づき設計を行いガイド作成まで一貫して行います。

これにより、インプラント治療における術者によるエラーがほぼなくなります。そして、2次オペ時の負担軽減。

従来であれば2回法の際にインプラント部位を探すべく切開することがあり縫合までということもありましたが、オペ時に使用したガイドがあればピンポイントでパンチング。当然縫合も要りません。型取りの際もデジタルスキャンで一回で終えることで何度も取り外しする必要がありません。

実はこの取り外しを何度も行うことがインプラント体の結合に影響を与えたり、周囲粘膜の炎症を惹起する要因として話題となっています。デジタル化することによりその悪影響は限りなく低くなります。

インプラント治療においてデジタルツール使用は現代においてはメリットがかなり大きいとされています。

もちろんデジタルだけではなく、人の目も同時に大事にしています。

当院では長期間安定するインプラント治療のためにデジタルツールを活かして低侵襲治療を目指します。

 
 
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下顎前歯部のインプラント

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラント治療に必要なもの、それは骨です。インプラントは骨に埋入し骨と結合させることで安定し長期的に使用することができます。そのため骨がなければできないため、少なかったりなければ作る処置が必要になります。骨の量や厚さは、歯の大きさ、いわゆる歯根の大きさに依存されます。

奥歯になればなるほど、歯根の数は多くなり歯の大きさも大きくなるため自然と支える骨の幅は大きくなります。一方前歯の歯根は単根であることが多くそのため骨の幅もかなり狭くなります。

今回のインプラントケースは下顎前歯部の欠損に対して。

骨幅がかなり狭いため、細いインプラントを使用しています。

32の位置が2.9mmのインプラント、42の位置が3.3mmのインプラント。

インプラント埋入後の唇側の骨吸収を考えると数mm余裕がなければなりません。骨幅ピッタリに入れてしまうと自然に骨が吸収した時にスレッド露出してしまい感染リスクが高まります。

理想的なポジションに埋入でき初期固定も良好。抜歯即時インプラントで今回はstraumannインプラントを使用。抜歯後の骨回復もあるため今回は2回法で行いました。

奥歯には奥歯として機能させるために必要な幅のインプラントがあります。

その場所に適した大きさのインプラントを選択することが重要です。

 

 

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インプラントのところが割れた

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

インプラントが割れたかも、と連絡があり来院された患者様。

口腔内を確認すると、インプラントの上部構造の破折でした。かなり昔に被せていある補綴物。素材はハイブリッドクラウン。現代においてハイブリッドクラウンを入れることはほとんどなくなりました。患者様はインプラントが割れたかも、と驚いていましたが、インプラントではなくインプラントに被せてある上の歯が割れたのです。そのため、インプラントの被せ物を新製してあげれば問題ありません。

インプラントは骨に直接くっついているため、天然歯のような歯根膜と呼ばれる緩衝材がありません。そのため、咬合負担がそのまま被せ物にかかってきます。

素材によっては被せ物が割れてしまったり、すり減りが早くなったりします。食いしばりがある方の臼歯部、前歯でも横にギリギリする歯軋りがある方の被せ物は割れたり、すり減ったりします。

現代はジルコニアやゴールドでほとんど補綴するため、そのようなことはほとんどないのですが一昔前は、ジルコニアは審美的にすごく悪く、メタルボンドやハイブリッドクラウンといった、メタルの上にセラミックやハイブリッドを貼り付ける前装冠スタイルで補綴することがほとんどでした。

そのためセラミック部分やハイブリッド部分が摩耗した場合メタルが露出したりポロポロとセラミックやハイブリッドが取れてきて被せ物をやり変えるということが多かった気がします。

摩耗しても使用することはできますが、特に奥歯においては咬合の高さが下がってきてしまうことで前歯や他の歯に影響が出てしまうこともあります。定期的に歯科医院で被せ物のチェックするようにしましょう。わずかであればすぐ終わるリペアでできることもあり、一から新製しなくても良いこともあります。

 

 

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